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ドラゴン桜 」や「クロカン」でお馴染み、三田紀房さんの著書「徹夜しないで人の2倍仕事をする技術三田流マンガ論」をご紹介します。名言だらけで刺さりまくりの本書ですが、個人的にブッ刺さったところをピックアップしました。

三田さんはもともとマンガ好きだったわけでもなく、アシスタントの経験もせずに漫画家になったという、いわゆる「普通の漫画家」ではありません。

私は30歳で初めてマンガを描いた。全くの素人で、マンガ家になりたかったわけではなく、はっきり言ってしまえばマンガが好きなわけですらなかった。子どものころに自腹でマンガ誌を買った記憶もない。大学では政治経済を学び、卒業後は西武百貨店に入社してごくふつうのサラリーマン生活を送っていた。
 
はじめは、あくまで「仕事」として「お金の為」に漫画家になろうと思ったという三田さんならではのクリエイター論がめっちゃ刺さります。ヤバいです。




クリエイターは特別な人種ではない
クリエイター

世間の人たちは、なぜマンガ家、いやクリエイターが〝敷居の高い職業〟だと思い込んでいるのだろう? 確かに、クリエイターの中には本物の天才が存在する。映画界でいうジョージ・ルーカスや黒澤明のような人たちはまぎれもない天才で、彼らが生み出す作品は素晴らしい。凡人には手が届かないレベルだ。しかしそれはごく一部で、業界の裾野を支えているのは、その他大勢の「ふつうの人」もしくは「それ以下の人」たちである。
 
音楽界で言えば、わかりやすいところで宇多田ヒカルさんは誰もが認める天才でしょう。

もちろん努力もしているし、環境にも恵まれているのですが、やはり才能なのです。10代で世に出て世界的に売れるとか選ばれし者としか言いようがない。

ただ、音楽界がそんな超人ばかりで成り立っているかというと、そんなことはないですよね。特別視することなく、他の業界と同じように考えるとなんとなくわかる気がします。

どの業界にも優れた才能の人物はいるが「ふつうの人」の方が多い。もしかしたら才能のない人もいるのかもしれない。

とりわけクリエイターの世界は優れた方のみがメジャーになっているように感じてしまいますが、視点を変えると見え方が変わってきます。

自分でも作れるという視点で見る

考えてもみてほしい。書店に行けば、びっくりするほど稚拙なマンガや小説が平気で棚に並んでいる。テレビドラマや映画だって、見ていられないくらい下らないものがいくらでもある。それに対して、皆さんはよく「つまらない」と文句を言っているではないか。それはつまり、「自分でもこのくらいのレベルのものを作れる」ということだ。実際、クリエイターは特別な人種ではなく、なろうと思えば誰でもなれる。
 
「プロは必ずしも自分より優れている」というのは思考停止かもしれないということ。

根拠なく「自分もできるのでは?」と考えたって良いわけです。心の中で思うのは勝手ですからね。でもって「コイツには(失礼)勝てる!」って人を探して「全力」で倒しに行く作戦はどうでしょうかw

そう考えると、なんだか楽に考えられるようになってきませんか。うまくいかないときの「自分でもやれる」という気持ちは非常に大事だと思うんですよね。

言うまでもありませんが「勝てる!」と思った人にすら勝てなかった場合は、愚かだったと素直に一から出直しましょう。いいんです、倒せるまでやればw

空席を見つけて勝負する
席
漫画業界というレッドオーシャンの中で、全く経験のない三田さんはどうやって立ち回ったのでしょうか。

私のマンガは、「空席」をみつけて成功してきた。 例えば大ヒットとなった『ドラゴン桜』。いまでこそゆとり教育の弊害が叫ばれているが、連載当時は個性を尊重したのびのびとした教育が理想とされていた。そんな〝ゆとり教育全盛時代〟に、あえて主人公につめ込み教育を施し、東大を目指させる設定にした。
 

世間みんながゆとり教育を絶賛しているとき、逆の意見を言う人間は少ない。そこは世間の「空席」になっている。私は当時から、ゆとり教育の理念は間違っていないとしても、勉強の基本はやはりつめ込みだと信じていた。実は心の底で同じように思い、風潮に乗り切れない人は多かった。その「言いたいけど言えない意見」を先取りしてマンガに描くことで「よくぞ言ってくれた!」というカタルシスと共に人気を得たのである。
 
他の人がいない「席」を取りに行く。これだけならやれそうな気がしますね。ただ、そうは言ってもそこで勝ち抜いていくことは簡単ではありません。難しいからこそ空席になっているのです。

これは世界のゲームクリエイター宮本茂氏や、お笑いのカリスマ松本人志氏が言っている、オリジナリティと通ずると思います。

「オリジナリティ」が難しいことではなくて、オリジナリティがあり、尚且つ広く受け入れられる事が難しいのです。

松本人志×宮本茂の対談で語られた創作の真髄【吉本興業×任天堂】

レッドオーシャンの中でもブルーオーシャンはあるということ。要はやり方次第、考え方次第ということ。

こう考えると、なんとなくではありますが、自分のできることが見えてくる気がしますよね。

後から参入したからこその考え方・やり方

余談ですが、小説家の森博嗣さんとすごく似てるなと感じました。

森さんは38歳で小説家デビューされ、普段から小説は読まないのに、ベストセラーを書いてしまうという異端なお方。なんか同じ匂いがするぞw

若いころからその道にどっぷりつかっているのではなく、ある程度他の業界にいて大人としての考え方が身についた段階でクリエイターになったという部分が共通しています。

その分、業界特有の既成概念や、こだわりとかが無く、常識にとらわれない発想が良い方向に作用しているのでしょう。業界の人からすると「なんて大胆なんだ」とか「冷めてる」とか思われることもあるようですが、ご本人はいたって普通なわけです。

「成功する人は自分の好きなものを知っている」【森 博嗣著「作家の収支」を読んだ】

若いころからやっていないと・・・
もう歳だから・・・

ってのは全く関係ないんですよね。むしろ客観的に分析ができることを最大の武器にしているという。

こういう部分からも勇気をもらえる方はたくさんいるのではないでしょうか。

さいごに
いやーほんと最高の本ですわこれ。主題とはちょっと離れた部分をピックアップしたので、興味が湧いた方は、ぜひ本を読んでみてください。価格安いし、文量もほどほどでサクっと読めます。でも内容はめっちゃ濃い。

好きなことだからこそ、一歩引いて、客観的に分析し「どうすればよいのか?」と考えることの大切さを教わりました。そして今の自分にもまだまだやれることがあるのではないか?そんな気にさせてくれる本でした。

くれぐれも「もしかして、三田さんが天才なだけじゃね?」ていう風には考えないようにしましょうw

ではでは。




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