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u-heを超えるのはu-he。

個人的にプラグインシンセのアナログ部門では、u-he Divaが揺るぎない最強のシンセでした。

しかし、Divaを超えるバーチャルアナログシンセがリリースされました。それが今回レビューするRepro-1です。

モノシンセではあるものの、その音の凄まじさたるや、ハッキリ言って化物レベル。現存しているビンテージアナログ部門では、他の追随を許さない神の領域に達してしまいました(褒めすぎ?

個人的な今年の新作シンセの最高傑作は、アナログ部門ではRepro-1、デジタル部門ではAvengerです。

そのとてつもないバーチャルアナログシンセの化物について書いていきます。



Repro-1とは
repro-1
今年の4月頃からベータ版が配布されていましたが、12月上旬に正式リリースとなりました。

Prophet-5で有名な、Sequential Circuits社のシンセPro-Oneを再現したソフトシンセです。
 

実機のPro-Oneは、Prophetのモノフォニックバージョンです。Prophet-5の発売から3年後の1981年にリリースされたProphet-5の弟分みたいなものですね。

しかし、侮ることなかれ。フィルターやシンクの効きなどはProphetそのものなので、ポリでないところ以外はほぼ同じと言ってよいでしょう。

実機はこれ。

今年の秋口に開発中の写真が公式twitterで公開されていました。実機と聴き比べながらプログラミングしているのでしょうかね。現場に立ち会ってみたいw

Prophet-5のモノバージョンとも言えるPro-Oneをほぼ完全に再現しているソフトシンセ、それがRepro-1です。

この時代に、なぜモノのままなの?ポリにならないの?と思われる方もいるでしょう。初めはぼくもそうでした。

しかし、この極上シンセサウンドは現代のCPU環境をもってしても、同時発音は1音が限界なんですね。

とにかく一点集中、ひとつの音にすべてを懸けた漢のシンセがRepro-1なのです。ある意味すごい贅沢なシンセと言えるでしょう。

極上のアナログサウンド
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公式デモ

実機との比較動画。ヤバ過ぎ。
とにかくアナログそのもの。少なくとも、ぼくの知る限り、現存のソフトシンセでここまでのものはありません。

粒立ちがよく、ダイナミクスがあり、とにかく太いです。 Divaとの比較ですが、Repro-1の方がブライトで抜けが良いです。Divaはシルキー。

モノシンセということで、リード、ベースなどが主な使い道になるのですが、もう本当に最高。

更にはアルペジエーターも搭載されているので、存在感のあるシーケンスフレーズも想像以上に楽曲の中で華やかさを演出してくれます。

エミュなのに、やっぱ本物は凄い!と思わせるほどですw

2OSCなのにこの存在感には、ただただ驚愕です。音の太さは数じゃないなーと考えさせられます。


そして極めつけ、シンクサウンドがやばいです。絶対Robot Rockやりたくなるw

今まで様々なシンセでProphet-5のシンクリード(再現したモノ)を聴いてきましたが、ここまで「まんま」な音はないですw最初弾いた瞬間、似すぎてて笑ってしまったほどw

ちなみに、Daft punkはProphet-5実機を所持してるらしいです。

もちろんフィルターもキレッキレ。そらもう、Prophetそのものです。ミョンミョンサウンドも楽勝です。

質の高いエフェクター
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シンセの質もさることながら、エフェクターの質もかなりのものです。 ストンプ的なデザインが良いですね。

というか、エフェクターがRepro-1の音の良さ、実機臭さに一役買ってます。エフェクター単体で使えるようにして欲しいくらいです。

Jaws・・・WaveFolder。波形に様々なモジュレーションをかけて音作りができます。Jawsだけでも結構ぶっとい音を作ることが可能です。変化の仕方がまた良いw

Lyrebird・・・コーラスやエコー。他にも面白い効果を得られるものもある。

Resq・・・3段階の可変帯域別でレゾナンス、EQをかけることができる。

Drench・・・プリディレイ。

Sonic Conditioner・・・ゲインが良い音でデカくしてくれます。Transientを上げていくとアタックがパツパツななります。

極悪なCPU負荷
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Repro-1を語るうえで、この重要事項に触れないわけにわいきません。CPUに負荷をかけまくって極上のアナログサウンドを奏でるため、とにかくCPU負荷は極悪です。恐らくアナログモデリングのシンセではトップクラスでしょう。

音も凄けりゃ、負荷も凄いというわけです。

ぼくの環境です。

OS・・・windows7 64bit  
CPU ・・・Intel Corei7 3.2G  
メモリ・・・32GB  

何も鳴らしてないアイドル状態でこの負荷w
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Studio Oneのパフォーマンスメーターは各プラグインの負荷が見れて良いですね。

これで音を出すともう少し上がりますが、モノシンセということもあってそれほどは上がらないです。Avengerをポリで鳴らすと30%くらいCPU喰うので、それよりはマシです。

モノでこの有様ですから、ポリなんて夢のまた夢ですね。CPUが吹っ飛んでしまうでしょうw

一応、フォローを入れておくと、これはu-heブランドすべてに言えることですが、とても安定してます。負荷は高いものの、今のところ変な挙動はありません。

それからもうひとつメリットとしては、ソフトの容量はとても小さいです。CPUには極悪負荷だけど、HDD(SSD)にはやさしい。

さいごに
CPU負荷が高かろうが、モノだろうが構わん、最高のアナログサウンドで俺を満足させてみろ!という方には文句なしにオススメできます。現時点で、これ以上のものはありません。

これで満足できなければハードシンセを買うしかないw

但し、負荷が高すぎる故に、実戦でどれほど使用できるのかが難しいところです。VEP を使用するなどして、DAW外で立ち上げるなど工夫が必要ですね。

ビンテージアナログシンセが好きな方は、とりあえずデモってみてください。1時間音作りをすれば虜になってしまうのではないかなと思います。手持ちのアナログエミュシンセを駆逐してしまうほどの破壊力があるのでくれぐれも注意ですw

負荷については時間の問題です。一昔前は、Omnisphereの前身、Atmosphereだって重かったわけですから、CPU性能向上とともに解決していきます。

現時点で世界一のビンテージアナログモデリングを作り上げたu-heは、「CPU負荷をかければソフトシンセでもここまでやれる」と証明してくれました。

各デベロッパーも衝撃を受けたでしょうから、今後の動向が楽しみです。

欲を言えば、Divaがそうだったように、アップデートで少しでも負荷が下がることを期待しますw

ではでは。



Repro-1


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