カッコイイから使いたくなるのは邪道でも何でもなく自然なこと…だって、映えるものが流行るのはプラグインも例外ではないはず。
多数のサポーターがアップデートを継続しているフリーシンセ、SurgeがV1.8.0にアップデートを果たしました。
ついにシェアウェアクオリティ(とはいえ元は有償)のGUIを手に入れたのでテンションアップです。
Surge
Surgeお馴染みのオリジナルGUIといえばこちら。コントラスト強めのカラーリングが特徴ですね。
無料なので文句を言うのはお門違いだし、そんなに悪くもないんですが、もう少しカッコイイ方がいいなと思っていた方も多いことでしょう。
V1.7のアップデート時に”Dark”が加わって、今回””Royal”が追加されたことで、3種類からGUIを選択することが出来るようになりました。
なかでも、DS Audio Diversionなどを手がけたことで知られる、Voger Design(@vogerdesign)がデザインしたRoyalは美しく、これを見てフリープラグインと思う人はいないのではないでしょうか。
見た目、大事。
https://synthsonic.net/archives/52577715.html
プリセットも2,000種類超え
アップデートのたびにプリセットは増殖を続けており、ついに2,000種類を突破してしまいました。
音質的に、サッパリめの薄味シンセなので、そこまで主張する感じはしないですね。
どちらかというと、デジタルな風味で、混ぜやすく使いやすい。
Synth1やOB-Xdとも異なる質感なので、フリーシンセの中でも使い分けが利きます。
Surgeの特徴
オシレーター
- 8つの多彩なOSCアルゴリズム クラシック、サイン、ウェーブテーブル、ウィンドウ、FM2、FM3、S&Hノイズ、オーディオインプット
- クラシック・オシレーターは、モーフィング可能なPulse/Saw/Dual Saw・OSCで、サブOSCとハードシンクを搭載しています。
- FM2/FM3 OSCは、キャリアと2または3のモジュレータと様々なオプションで構成されています。
- ほとんどのアルゴリズム(FM2、FM3、オーディオ入力を除く)は、OSCレベルで最大16ボイスのユニゾンを提供します。
- OSC FMとOSC 1-2と2-3の間のリングモジュレーション。
- ほとんどのOSC・アルゴリズム(FM2、FM3、サインを除く)は厳密にバンド制限されていますが、それでも可聴スペクトル全体をカバーし、クリアでパンチのあるクリーンなサウンドを実現します。
- 可変スペクトルのノイズ・ジェネレーター
フィルター
- 8つの異なる構成の2つのフィルターユニット
- これらの構成のうち7つの構成でフィードバックループが利用可能
- フィルタアルゴリズム Lowpass(12・24 dB/oct、それぞれ3バリエーション)、LopPass 24 dB/oct(3バリエーション)、Ladder Lowpass(6-24 dB/oct)、Highpass(12と24 dB/oct、それぞれ3バリエーション)、Bandpass(12と24 dB/oct、それぞれ3バリエーション)、Notch(12と24 dB/oct、それぞれ2バリエーション)、Comb(4バリエーション)、S&H。
- フィルターは自己発振が可能で、カットオフ周波数の変化に驚くほど速く反応します。
- ウェーブシェイパー(5つのシェイプ)
モジュレーション
- 12のLFOユニットを用意、ボイスごとに6つ、残りはシーン全体のグローバルに使用可能
- 各LFOにDAHDSRエンベロープジェネレーターを搭載
- 7つの変形可能なLFO波形とステップ・シーケンサー・モード
- ボイスLFOはステップシーケンサーとして使用するとエンベロープのリトリガーが可能
- 極めて高速で柔軟なモジュレーション・ルーティング ほぼ全ての連続パラメーターをモジュレーション可能
エフェクター
シーンごとに2つのインサート、2つのセンド、2つのマスターエフェクトとして配置された8つのエフェクトユニット。
13種類のエフェクター
- EQ
- Distortion
- Conditioner (EQ, stereo image control and limiter)
- Frequency Shifter
- Rotary Speaker
- Ring Modulator
- Vocoder
- Chorus
- Phaser
- Flanger
- Delay
- Reverb 1
- Reverb 2
さいごに
元々がシェアウェア製品だけあって、そのうち2がリリースされた有償になる?なんても考えるくらいしっかり作られているシンセサイザーです。
Surgeはオープンソースのシンセサイザーで、様々なシンセ愛好家によってサポートされているのが現状。
使ってみて気に入った方、今後もサポートが継続して欲しいという方は、是非とも応援を。