Sponsored By Lunacy Audio
サウンド、そして機能面からイマジネーションをもたらしてくれる…それがCUBE。
前回の記事に続き、Lunacy Audioさんからのご依頼で、新しくなったCUBE V1.5と新作のエクスパンションを触ってみたのでレビューさせて頂きます。
今回感じたのは、音作りの楽しさの秘密は、CUBEの考え抜かれたインターフェイスや機能にあるのではないかということ。その部分についても書いているので、是非最後まで読んで頂けると嬉しいです。
今回はV1.5で実装された機能や、新しいエクスパンションについての記事なので、基本的なCUBEの内容については過去のレビューを参照願います。
新機能Pack Portal
CUBEがV1.5にバージョンアップし、Pack Portalが実装されました。
これは、Cubeの拡張パックとプリセットパックをプラグインからダウンロードし、インストールすることができるというとても便利な機能です。
Pack Portalは、DAW上で立ち上げているプラグイン内からアクセス可能
パッケージのグラフィックも表示されるため視認性も非常に良い。どのパックをインストールしているのかも一目瞭然
DAWを閉じたり、別にブラウザを立ち上げる必要もないので、サクサクとその場で新しい音源を導入できるのは嬉しいですし、何より快適ですよね。
新エクスパンション
CUBEに新しいエクスパンションが追加されました。
今回紹介する2つのエクスパンションは、現役バリバリのアーティストがCUBE用に作成したものです。
DUST
- 15種類のサウンドソース
- 50種類のプリセット
DUSTは、CUBEのアーティストコレクションの第一段。
著名なサウンド・デザイナー/プロデューサーの、Venus Theory(@venustheory)が手掛けたグラニュラー・サウンドスケープのサウンドパックです。
指一本でワンフレーズ出来上がってしまうレベルのプリセットが満載で、どれも非常に完成度が高いです。
シネマティック系のドラム音源などと相性が良さそうで、組み合わせ次第で1曲出来ちゃいそう。
サウンドの傾向は、シンセサイザーを主体としたデジタルサウンドの色が濃く、図太いシンセベースを多用した、ステレオ感のあるものが多い印象です。
とはいえ、キンキンしたものではなく全体的に耳馴染みの良い雰囲気に仕上がっていると言えるでしょう。
CANOPIES
- 15種類のサウンドソース
- 50種類のプリセット
CANOPIESは、CUBEのアーティストコレクションの第二段です。
アーティストでありプロデューサーのBenn Jordan/aka The Flashbulb(@bennjordan)が手掛けました。
霧に覆われた森林地帯やホタルの光に照らされた木々の風景をイメージさせるハイブリッドなテクスチャーとのこと。
CANOPIESは、アコースティックギターやカリンバなど様々な楽器をエフェクターで加工し、シンセサイザーと組み合わせた絶妙なモダンサウンドです。
オーガニックな雰囲気で、耳馴染みが良いため、鳴らしていてとても癒されると同時に、イマジネーションを掻き立ててくれますね。
また、楽器を演奏し録音したものを、CUBEで音作りをしていくと圧倒的にバリエーションが広がるだろうなと感じさせてくれました。
録音してあった素材を取り込むのも良いですが、CUBEに取り込むのを前提とすることで、アプローチも変わってくるはず。
機能的でありクリエイティブ
拡張パックの音源は非常にクールなのですが、完成されているだけに、上から下まで様々な音が組み合わさっているものが多いです。
CUBEのサウンドありきで曲を組み立てていくのであれば良いかもしれませんが、ベースは他のものを入れたくなったり、アルペジオ部分だけを使用したい、または自身である程度作成したトラックにCUBEのサウンドを足したい場合などには、完成され過ぎたサウンドに不要な部分が出てきます。
そんな時にも、CUBEであれば簡単にその問題を解決できます。
前回の記事でも触れた通り、プリセットは最大8つのサンプラーからなるサンプルの組み合わせなので、Orbitでコントロールするも良し、または他のサンプルをOFFにすると簡単に欲しい部分だけを使用できるというわけです。
このあたりの取り回しは、オーディオのループ素材を加工するのとは違って、痒い所に手が届く感じが良いですね。
アーティストが作成したサウンドの構成を分解していくのも楽しいし、勉強にもなるという。
Orbitがヌルヌル動くベクトルシンセにどうしても目が行きがちですが、CUBE自体非常に直感的で、全体的な使い勝手が非常に良いんですよね。
複雑過ぎる機能で使い勝手が犠牲になりイマジネーションの妨げになっては本末転倒なので、こういったユーザーフレンドリーな姿勢は大きなポイントなのではないかと感じます。
さいごに
ファクトリープリセットや手持ちのファイルから音作りするのも楽しいですが、完成されたサウンドを聴くと、CUBEの使い方についてのアイデアも広がると同時に、楽曲に対してのインスピレーションも得られます。
丸ごと作るも良し、何かが足りないときに使うも良し、様々なアプローチで音作りの楽しさを見出せる3DベクトルシンセサイザーCUBEを是非試してみてください。
ではでは。
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是非是非チェックしてみてください。