アメリカ、マサチューセッツ州のデベロッパー、2getheraudioからMoogスタイルのシンセサイザーがリリースされました。
2getheraudioは、「Pay-What-You-Want」(購入者が自由に価格を決める)方式で販売を行っており、安価で品質の高い製品を使用できるのがポイント。
で、購入のたびに寄付先を選択できるという社会貢献にも努めている人に優しいデベロッパーです。
それではレビューしていきます。
Cheeze Machine PRO
2オシレーター+サブオシレーターのオーソドックスな構造のシンセサイザーです。ツマミの形状からしてもMoogスタイル。
シンセ好きはマニュアルを一切読む必要がないほど慣れ親しんだGUIなのかなと。初心者の方も触っていけば分かるレベルでしょう。
波形はノコギリ波と矩形波が用意されていますが、[WAVE]ツマミで無段階に変化します。NI Massiveと同じような仕様ですね。
一通りの機能は搭載しているので、一般的なアナログシンセサイザーらしい音はカバーしています。EDM系には少々不向きなのかなと。
ちなみに、フリーウェアで「Cheeze Machine 2」というプラグインがあるのですが、今回はそれのPRO版としてリリースされたわけです。
参考記事:【無料】ビンテージストリングス音源、2getheraudio「Cheeze Machine 2」無償配布開始!
音について
音の第一印象は「ソリッドなアナログモデリング」
音のベクトルはアナログシンセなんですが、質感がソリッドなんですね。見た目とのギャップが少々あるほどキレイめの音。こってりしたアナログ感が欲しい人は肩透かしくらうかもしれません。
その分抜けが良く、様々な楽曲に合わせやすいので、使いやすいと思います。
プリセットは150種類用意。
ハードシンクが秀逸
Cheeze Machine PROで最も気に入ったのが[HARD SYNC]。
とても滑らかで気持ちの良いサウンドになる、如何にも!と言ったイメージ通りのシンクサウンドになります。さらにパンチが欲しい場合は[FILTER]セクションの[DRIVE]を足せば完璧。
エフェクトはENSが良い感じ
パッド音色やストリングス系には、エフェクターのアンサンブル[ENS]がイイ感じに効きます。空間系は少々音が細くなる傾向があるので、物足りなさを感じる場合はOFFにしてみてください。音が前に出てくるはず。
負荷について
負荷はそこそこですね。エフェクトを全てONにして、4音弾くとこのくらい。
当方環境です。
- OS・・・windows10 64bit
- CPU ・・・Intel Corei7 3.2G
- メモリ・・・32GB
さいごに
使いやすいシンセです。
マニアックなシンセほど細かな設定は追い込むことは出来ませんが、基本的な音作りは抑えてあるので、戦力になると思います。
複雑な音作りが出来るわけではないですが、シンプル・簡単に使えるのがアドバンテージですね。
買い方はこちらを参考にしてください。
最低価格$10から購入可能です。