OberheimのOBシリーズシンセサイザーが多数出揃ってきたので、比較してみたいと思います。
今回エントリーするのは次の5機種。
- Arturia OB-Xa
- disco DSP OB-Xd
- IK Multimedia Syntronik
- Synapse Audio Obsession
- UVI OB Legacy UV-XXX
Oberheimのシンセひとつは持っておきたいけど、どれが良いか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
Obeheimプラグイン 個人的評価比較
賛否あると思いますが、個人的な感想では次の通りとなりました。
部門ごとに解説していきます。
音質
圧倒的なのはObsession。
鳴らして比較するとよく分かるのですが、音の立体感や粒立ち、抜けなど素晴らしいです。
Arturiaもかなり良い線をいってます。
Syntronikもサンプリングとは思えない鳴りです。フィルターのモデリングに加えて、DRIFT技術、ラウンドロビンが質感を高めていますね。
UV-XXXは5機種の中で最も温かみのある質感で、ある意味最もアナログっぽい感じとも言えます。
https://synthsonic.net/archives/synapse-audio-obsession%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc.html
負荷
最も軽いのはUV-XXXでした。
これはFalcon全般にも言えるのですが、サウンドエンジンの差が大きいかもしれませんね。非常に大きなアドバンテージです。
OB-XdとSyntronikがほぼ同じくらい。
OB-Xaは負荷が高いです。非力な環境での使用は注意が必要ですね。
操作性
5機種ともにOBシリーズの実機を再現する造りとなっていることもあって、大きな差はありません。
あえて選ぶなら、OB-XaとObsessionは専用設計ということもあって、イメージするサウンドに近づけやすいのかなとも感じました。
SyntronikとUV-XXXは、エフェクター部など他の音源と共用なので、慣れていればこちらの方が操作しやすいという人もいるかもですね。
OB-Xdが★2つなのは、他の4機種と異なり、ツマミを操作する際に数値が出ないんですよね。
ある意味実機と同じとは言えますが。
デザイン
これは文句なしでOB-Xaですね。名前もまんまだし、インターフェイスも実機そのものです。
道具として考えた場合、負荷の面や使い勝手を考慮すると実機のGUIを再現するのはどうかという意見もあると思いますが、個人的には好感が持てます。
使用者に喜びを与えるという部分で、音はもちろん、視覚的要素も非常に大切ではないでしょうか。
Obsessionは最も実機から離れていますが、これはこれでモダンなカッコよさがありクールですよね。
https://synthsonic.net/archives/arturia-ob-xa-v%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc.html
価格
ここまで特筆すべき部分がなかったOB-Xdですが、ここは圧倒。寄付は可能($49)ですが無料。
他の機種が強いので、そもそもフリーウェアとして開発されたOB-Xdを比較するのも失礼な話かもしれませんが、大差なく戦えているということ自体がすごくないですか。
フリーウェアの名機です。
Syntronikを★4つとしましたが、これは頻繁なセールが行われていることも考慮しました。
1万円切る価格だと非常にお得に他のシンセ音色も含めた膨大なサウンドが手に入ります。
そう考えると、とてもバランスが良いと思います。
https://synthsonic.net/archives/51738196.html
さいごに
まとめます。
- 質で選ぶなら「Obsession」
- 実機になるべく近い雰囲気で選ぶなら「OB-Xa」
- 総合力で選ぶなら「Syntronik」
- 軽さ、温かみで選ぶなら「UV-XXX」
- 価格で選ぶなら「OB-Xd」
こんなところです。
あなたのお気に入りのOberheimをチョイスしてみてください。
一家に一台、Oberheim。
ではでは。
https://synthsonic.net/archives/48030731.html