音源

Three-Body Technology 中国の伝統楽器音源5種レビュー

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中国の伝統楽器といえばTBTech!…となるかも。

Three-Body Technologyから、中国の伝統楽器を忠実に再現した音源が5種類一気にリリースされました。

伝統(民族)楽器音源は数が少ない上に、Kontaktなどのサンプラー形式で何かのバンドル製品の一部として収録していることが多いです。

Three-Body Technologyはそれぞれ単独かつ、プラグインなのがポイント。

民族楽器バンドルの一部ではなく、それぞれを単体音源として仕上げてきたクオリティ、ということ。

Three-Body Technology

Three-Body Technologyは中国のデベロッパーで、製作に4年の歳月を費やした独自サンプラーを使用した重厚なギター音源「Heavier 7 Strings」のイメージが強い方も多いことでしょう。

これまで、Heavier 7 Stringsの他にも中国伝統の打弦楽器 “揚琴”、9種類のサチュレーターを搭載したエフェクタープラグインなどを手掛けてきました。

そして今回、拘りぬいた自社開発のサンプラーと、エフェクターの技術を活かした音源作りのノウハウを活かして、一気に5種類の中国の伝統楽器をリリース。

ランナップが一気に充実したので、中国楽器デベロッパーのイメージが強まるかもしれませんね。

World in Gourd【Hulusi(フルス / 葫蘆絲)】

中国・タイ・ミャンマーなどで用いられる、ひょうたん笛。

Phoenix Scream【Suona(スオナ / 嗩吶)】

木管楽器の一種、チャルメラ。

Phoenix Scream(一般的なピッチ)とPhoenix Growl(低域)の2種類を収録。

Tear of Land【Xun(シュン / 塤)】

ベッセルフルートの一種で、土笛と呼ばれる伝統楽器。

Lost Soul【Xiao(シアオ / 簫)】

竹管を使用したノンリードの縦吹きフルート。簫(しょう)。

Whisper of Loong【Dizi(ディーズ / 笛子)】

中国伝統の横吹きフルート。今回リリースされた楽器の中では最もポピュラーなものですね。

音について

非常に上品で質感が良いです。リアルかつ浮き過ぎないので、馴染みが良いのも特徴。

説得力がありつつもクセがなく、即戦力として使いやすいので、加工などの手間は不要ではないかと思います。

とにかくアーティキュレーションが豊富なので、いかに細かく表現するのかを追求することでより一層生々しさが出るのではないかと思うし、追及し甲斐があるのではないでしょうか。

アーティキュレーションを使いこなすには61鍵以上をおすすめ

楽器ごとにアーティキュレーションが広範囲に設定されているため、49鍵盤では物足りなさを感じました。

打ち込みのMIDIデータでコントロールは可能ですが、音を鳴らしつつ確認する手間も考えると61鍵以上のMIDI鍵盤をおすすめ。

CPU負荷

CPU負荷はどの音源も概ねこれくらいで、気になるほどではありません。

立ち上げ時の読み込みに少々時間がかかるため、頻繁に立ち上げるという方はサンプルライブラリをSSDに格納すると良いでしょう。

計測環境は以下のとおり。

  • OS ・・・Windows10 64bit
  • CPU ・・・AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core] 
  • メモリ・・・64GB [DDR4-3200 16GB×4]
  • DAW・・・Cubase Pro 11
  • バッファーサイズ・・・512samples
  • サンプリングレート・・・44.1kHz
  • ビット解像度・・・24bit
  • オーディオインターフェイス:RME FireFace UCX

さいごに

すべての音源に通して言えることは、質感の良さ。

一発で雰囲気を作り上げる説得力があります。

Kontaktなどを必要としないプラグインであるというところもポイント高いです。

ではでは。

Three-Body Technology