エフェクター

Boz Digital The Wall レビュー

スポンサーリンク
   

※本サイトでは、アフィリエイト広告を利用、またはプロモーション記事が含まれている場合があります。

ク、クソ軽!

昨今のCPU性能向上、メモリの低価格化に伴って、プラグインはシンセ・エフェクターともに「質」が良く「重い」ものが増えています。

高品質なプラグインがリリースされるのは進化として当然ですが、DTMer全員が高スペックの環境で、重いプラグインを使用できる状況ではありませんよね。

そこでオススメしたいのが、バッチリ使えて視認性も良くおまけに軽いという3拍子が揃った、Boz Digitalのリミッタープラグイン「The Wall」です。

※この記事は2016年11月3日に投稿されたものに加筆修正を行いました。

The Wall

クリアで負荷が軽く、汎用性の高いリミッタープラグインです。

見てわかるとおり、Manic Compressorと同様、視認性に優れているのが大きなポイント。

https://synthsonic.net/archives/52577752.html

波形が表示されて、どのくらいリミッティング処理を行ったのか、リアルタイムでモニターが可能。

2種類のリミッターモードが搭載されていて、場面に応じてキャラクターを使い分けられるのも嬉しいですね。

SMOOTH

smooth

歪みを最小限に抑えたクリアなサウンド。まさにスムース。

少々柔らかい感じになるものの、気持ちのよい音。

AGGRESSIVE

Aggressive

SMOOTHと比較して色付けが濃いです。ちょい歪む感じ。

ドラムなど、パーカッシブな音向き。深めにかけてもドラムのアタックを殺さないリミッティングなのが良いですね。

2種類のリミッターは双方ともキャラクターが違うので、お得感があります。更にFLAVORでリリースタイムと歪む量を調整して最適なサウンドに仕上げることができます。

リミッタータイプを選択して、[THRESHOLD]及び[FLAVOR]で調整するだけでいい感じに音圧が上がるというシンプル仕様。

音が破綻しづらいので、色付け少なくトラックのピークを抑えたりする場面で役立ちそう。

CPU負荷について

The Wall

はい、本当にクソ軽でした。

オーバーサンプリングにしてもほぼ変化がありません。一体どうなっているんだ・・・w

ディザを24Bitにすると僅かにCPU使用量が増えますが、ほぼ同じ。

軽いリミッターと言えばWAVES L2ですが、わずかにThe Wallの方がCPU使用率は高いです。

ダウンロードした容量もわずか3MBという省スぺース。

計測環境です。

  • OS・・・windows10 64bit    
  • CPU ・・・Intel Corei7 3.2G    
  • メモリ・・・32GB   
  • DAW・・・Cubase Pro 10.5
  • Audio I/O・・・RME UCX
  • バッファーサイズ・・・512samples
  • サンプリングレート・・・44.1kHz

他の機能

  • MP3の書出し時にクリッピングしないようにするMFiT機能
  • SANITY CHECK機能で、入力と出力レベルを一致させて音量の変化なしに音質の変化のみをABテストできる

地味に便利な機能も搭載されてます。

さいごに

クソ軽なリミッターは使い勝手が非常に良いです。

多少結構大きめな音を突っ込んでも、しっかり止めてくれるのので安心。

SMOOTHとAGRESSIVEを状況に応じて使い分けると良いでしょう。

めちゃくちゃ音が良いわけではないのですが、とにかく軽いのでつい手が伸びてしまう、そんなプラグインです。

環境・状況を気にせず使えるのが最大のウリ。

ではでは。

Boz Digital The Wall

ぼくがBoz Digital Labsを好きな理由軽いのが最高。 もうこれに尽きるのですが、本日はBoz Digitalについて語ってみたいと思います。 良いプラグインとは 何...
Boz Digital Transgressor 2レビューBoz Digitalのプラグインは、The Wallや、Manic Compressorをはじめ、とても高品質で軽量、そしてGUIも良...