シンプルかんたん1画面!
シンセサイザーの中には、複数のウインドウ・メニューを使用して複雑化したものも多いですよね。
そんな複雑なシンセサイザーを何とかしたい、という発想から生まれたのがBabylon。
1つのインターフェイスページにまとめられたGUIが特徴で、操作性も非常にシンプル。
音質も含めて非常に使いやすい、シンセ初心者にも敷居の低いプラグインとなっています。
※この記事は2019年10月19日に投稿されたものに、加筆修正したものです。
シンプルをコンセプトに設計された Babylon
シンセによってはこんなページにこんな機能あったの?という複雑なものもありますが、Babylonは1ページしかない設計なので、それ以上の機能を探す必要はナシ。
迷いがないということは非常に重要で、習熟も早いということ。目に見えるものが全てなので集中できますよね。
操作性も非常に良いです。プリセットを選んで音を鳴らしながらパラメーターを触っていけば使い方が理解できるレベル。
80・90年代のシンセ好き・ゲーム音楽好きにウケそう
高品質波形を使用しているとのことで、確かに粒立ちは良いです。
アナログともデジタルとも言えない、良く言えばオールマイティで使い勝手が良い汎用性のある音、悪く言えばどっちつかずな中途半端な音質とも。
いずれにしても、感動するレベルではありませんが、非常に使いやすい優等生な音です。
プリセットの方向性ですが、Super SAW的な音色や、シンセブラス、リード、パッドなど80・90年代のハードシンセ好きにウケそう。
日本人、ゲーム音楽好きにもウケそうな気がする。
ビブラートコントロールがしやすい
個人的に嬉しいのが、リード音色にデフォでビブラートがかかってるものが多いんですよね。
こういう部分も80・90年代っぽい。
コントロール自体も簡便で、リード音色など作る上でストレス無いのも良いです。
最下段のコントロールパネルには、Keyboard、Matrix、Modulators、Tunerが搭載されており、音色を切り替えても表示固定なのが◎。
こういう一手でも少なくする設計は、ユーザー目線でインテリジェントだなと感じます。
こういった細かな操作性の工夫を積み重ねることで、疲労軽減や、集中力を高めてくれるのが優れた道具というもの。
音作りが楽しい
シンプルなだけに使い方がすぐに把握でき、短時間で慣れるため楽しいと感じるフェーズまで到達するのが早い。
フィルターの効きがよく、ディストーションを組み合わせたシンセリードなとは、存在感があり非常に良い感じです。
FM、AM、RMなどのモジュレーションセクションが強烈ですが、使いやすい具合に設計されているため、さほど音のコントロール自体に難しさを感じません。
負荷と容量
負荷は低く、とても安定しているので、非力なノートPCでも問題なく動作するでしょう。
1オシレーター最大9ボイスなので、2オシレーターで計18ボイスを鳴らすと流石に少々CPU食いますが、それでも使える範囲内。
ダウンロード容量は160MBほど、省スペースでいいですね。
さいごに
80・90年代のシンセの音が好きな人にオススメ。
SynthWaveなどRetro系のジャンルや、ポップスなどには活躍しそう。
音質すごい!アナログ感すごい!という方向性ではありませんが、シンプルで楽しいそんなシンセサイザーなのかなと。
度々セール価格で1,000円くらいになるので、興味ある人は買って損ないと思います。
ではでは。
公式サイト:W.A. Production Babylon
Plugin Boutique:W.A. Production Babylon
Babylon 2もリリースされているので、チェックしてみてください。
※2024年10月23日追記。