Voxengo SPAN PLUSは視認性が非常に良く、リリースされてからかなりの年月が経過していますが、現在も着実にアップデートを重ねており、今でも十分に活躍できます。
その他、SPAN(無印)もラインナップされておりこちらもフリーにしてはとても優秀なんですよね。
有償版である、SPAN PLUSとの大きな違いは複数のトラックの波形を重ねて表示できない部分。
日本語マニュアルもなく、使い方が良く分からないという人もいると思うので、基本的な使い方を書いていきたいと思います。
※この記事は2019年9月30日に投稿されたものに加筆修正したものです。
SPAN PLUS
ドラムトラックに立ち上げたSPAN PLUSに他のトラックの波形、例えばベーストラックを重ねて表示することができるので、キックとベースの兼ね合いを視覚的に確認することが可能。
環境によってはモニターの問題や、大きな音が出せないなど、低域が確認しづらかったりする場合もありますよね。
そういった場合に視覚的に処理が行えるのは非常に心強いはずなんです。
また、マスタートラックに立ち上げつつ、問題のありそうなトラックを重ねて表示して調整する、という使い方も。
問題のあるであろう帯域を視覚的に確認したあとに、耳をフォーカスしていけば良いので時短にもなります。
最大6つの波形を重ねて表示可能です。
使い方
SPAN PLUSに最も求める機能であろう、波形を重ねて表示させる方法です。
- 波形を表示したいトラックにSPAN PLUSを立ち上げる
- 各トラックの波形表示の色を選択する
- Exportナンバーを選択し、名前を付ける
- 波形を重ねて表示したいトラックでImport設定をする
波形の表示は7種類から選択可能
用途に応じて、波形表示を7種類から切り替えて使用することが可能です。
ハイレゾ用には周波数が96kHzまで表示。
マスタリング用はこのような感じ。
リファレンスのオーディオデータとの比較などに使用可能です。
さいごに
その他にも多数機能搭載しているので、まずは無料のSPANを試してみてください。
アウトプットレベルメーターも様々な規格(K-Systemなど)に対応。
ミキシングでの各トラックとの兼ね合いが目視で確認できることで、作業効率がアップし、時短が狙えます。
容量が非常に小さく、負荷が軽いのもポイント。
安価なのも良いですね。
ではでは。
同じような製品でMeldaProduction「MMultiAnalyzer」もあります。