3者三様。
TrilianとMODOBASSが大きくシェアを伸ばしていたところに、EZbassが殴り込みをかけて、ついに役者が揃った感満載のベース音源界隈。
Trilian、MODOBASS、EZbassを勝手に3大ベース音源(メジャーという意味での)としてみましたが、どれを選んだら良いか悩んでいる方も多いと思うので、それぞれを比較して選び方を考察していきたいと思います。
それぞれの個性、メリット・デメリットについても書いてみたので、是非参考にしてください。
※この記事は2020年5月28日に投稿されたものに、加筆修正したものです。
Spectrasonics Trilian
https://www.youtube.com/watch?v=KqRThR8aNXk
ベース界のラオウこと、Trilianは全てのベース音源を網羅したいという方におすすめです。
膨大な量の高品質サンプルで構成されたライブラリは圧巻。
Spectrasonicsが誇るSTEAMエンジンを搭載しており、音も太く迫力があるサウンドが多いです。
メリット
- ウッドベースからシンセベースまであらゆるベースサウンドを網羅
- 高品位なサンプリングとSTEAMエンジンによる生々しいサウンド
- Omnisphere 2などと連携可能
デメリット
- 大容量(34GB)なためストレージを圧迫
- サンプリングベースのため表現の幅に限界あり
様々なジャンルの音楽を作る際の頼れるベース音源が欲しい、音質も妥協したくない、という方はTrilian一択。
V1.5になって大きくパワーアップした部分も見逃せません。
IK Multimedia MODOBASS
14種類の代表的なベースをモデリングした圧倒的人気を誇るベース音源です。
エレクトリックベースに特化しており、表現の幅が広いのが特徴。
動作が軽く、ストレージの心配もいらないので、環境を選ばず使えるのも良い。
音質というより、表現のリアルさで勝負している大人気のベース音源。
メリット
- 物理モデリングのため表現の幅が広い
- ルートを引くだけでも良い感じになる
- 省スペースである
デメリット
- エレクトリックベースしかない
- 表現は生々しいが質感はサンプリングに劣る場合も
エレクトリックベース音源で、リアルな表現を追求したい方はMODOBASSですね。
IK Multimedia MODO BASS | beatcloud
Toontrack EZbass
音質や表現よりも、楽曲制作を進めたい方はEZbassを強くオススメ。様々なアプローチでベーストラックがシンプルに時短で仕上がります。
もちろん、音や表現の幅に問題があるというわけではありません。後発の音源だけあって素晴らしいクオリティです。
EZbassもサンプルベースの音源ですが、容量は約2GBと小さめ。
https://synthsonic.net/archives/%e3%80%90pr%e3%80%91toontrack-ezbass%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc.html
メリット
- ジャンル分けされた、圧倒的な数のベースフレーズが用意
- インテリジェントに設計された制作が時短される音源
- 簡単な操作で本格的な打ち込みの表現が可能
デメリット
- エレクトリックベースしかなく種類が少ない(2種類)
- 音は悪くないが、特徴のない音
ベースのフレーズを考えるのが苦手、とにかく制作を早く進めたいという方はEZbassを選んでおけば後悔はしないでしょう。
さいごに
Trilian以外はエレクトリックベース専用音源なので、その部分を織り込んでみて欲しいのですが、メジャーどころで導入を検討するとなるとこの3機種での決める可能性が高い。
求めているものによってオススメは変わってきますが、どれも一長一短あるので、それぞれの個性を活かして使い分けるのが最も良いのではないかなと。
ざっくりまとめると、
- 様々なベース音源を充実させるならTrilian
- 負荷が軽い生きたエレクトリックベース音源であればMODOBASS
- 作品をカタチにする、制作を前に進めたいのであればEZBass
ぜんぶを持っていても十分に使い分けできるサウンドだと思っています。
ではでは。
https://synthsonic.net/archives/%e3%81%93%e3%82%8c%e3%81%a0%e3%81%91%e3%81%af%e5%a4%96%e3%81%9b%e3%81%aa%e3%81%84%ef%bc%81%e5%80%8b%e4%ba%ba%e7%9a%84%e6%9c%80%e5%bc%b7%e3%83%97%e3%83%a9%e3%82%b0%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%a9%e3%83%b3.html