シンプル操作が楽しいぞ!
Unionは、グラフィカルなインターフェイスが特徴的なシンプルモダンなシンセサイザーです。
操作性も良く、シンセサイザーとしてはかなり使いやすい部類なので、とっつきやすい。
初心者の方は普通に良いと思えるだろうし、中級者以上は安い割には良いと思える、現代的なシンセではないかと。
※この記事は2019年10月29日に投稿されたものに、加筆修正したものです。
SoundSpot Union
概要
3オシレーター構造で、OSC1、OSC2がアナログオシレーター、OSC3がウェーブテーブルオシレーターとなっています。
アナログオシレーターはノイズを含む7種類から選択可能です。
ウェーブテーブルオシレーター
ウェーブテーブルオシレーターがユニークです。上の画像のとおり、OSC1、OSC2とエフェクトの状態によって生成される波形が毎回変化します。同じ設定でもランダムに変わるのもグッド。
偶発的な要素で音作りに想像以上のインスピレーションを与える一手になりますね。
最大96ユニゾン
それぞれ、32ユニゾンが可能で、全てフルすると32×3=96ユニゾンとなり、とてつもなくブ厚い音が出ます。
全部使えば当然CPU負荷も上昇しますし、音の表現としても現実的ではないですが余裕があることは良いことです。
操作性
インターフェイスが非常によくできてます。
モダンな外見であり、シンプルで非常に洗練されているので、視認性と操作性が抜群。
とっつきやすさは高得点。
基本的に1ページGUIで、選択した項目がポップアップされる仕組みは、今までにありそうで無かったGUIではないでしょうか。
例えば、ウェーブテーブルオシレーターであれば虫眼鏡をクリックすると、
このようにポップアップウインドウが立ち上がるという具合です。
エフェクトだとこのような感じになります。
ページを切り替えず、1画面に拘り過ぎるわけでもない折衷案的なGUIは、複雑なシンセサイザーの操作に親しみやすさを与えてくれるのではないでしょうか。
PluginBoutiqueの動画が操作方法の理解に役立ちます。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=202&v=BYuQOC5_SgM
音について
スタンダードで、ソリッドな現代風の音質。
粒立ちはほどほどですが、太さがあります。
ベースやリード、プラックなどがイイ感じで全体的に抜けが良い。
プリセットは300種類用意されていて、EDMやポップスなどに使えそうな比較的スタンダードなものが多い印象。
負荷
基本的にはユニゾンの数、エフェクトのON/OFFによって異なります。
プリセットによっては、コード弾いただけでCPUのほとんどを持っていかれるものもあるので、よほどでない限り、ユニゾンは控えめにすれば問題なく使用出来る範囲です。
さいごに
総合的にみて、コスパが良いと言えるでしょう。
網羅的なシンセというわけではなく、得意なサウンドを任せるというような使い方良いかと思います。
定価は18,000円前後ですが、SoundSpotは年中セールをしてるので定価買いする人はほぼいないと思いますし、それだと他の選択肢があるので積極的に勧めませんが、1,000~2,000円であれば買って損なし。
超絶良いというわけではないですが、決して安かろう悪かろうではありません。
ではでは。