ベストセラーのソフトシンセLennar Digital Sylenth1をレビューします。
ソフトシンセと言えばSylenth1というほど根強いファンが多く、例に漏れずぼく自身も大変お気に入りで、使っていない曲は無い、というほどなんですよね。
Sylenth1は「実際にあるシンセサイザーを真似て作ったシンセではなく、オリジナルのバーチャルアナログシンセサイザー」です。※公式サイトより
今回はSyltnth1愛用者のぼくが使っている理由をまとめてみました。
導入検討している方は必見ですよ!
Sylenth1を使う理由
音が良い
音良いです。当たり前ですが重要です。
クリアで、粒立ちが良く、ヌケる音。最初は立ち上げた時になるTB-303風の音にやられました。出音は素直で心地良く、楽曲と馴染みやすく埋もれないです。フィルターとエフェクターの質の高さが素晴らしいです。
軽い・安定してる
CPUに優しいです。制作が佳境に差し掛かってCPUのご機嫌を伺いつつプラグイン立ち上げるときにも安心です。ついつい軽いシンセに手が伸びます。
Synthmaster2.6を1台立ち上げた状態(アイドル時)
Sylenth1を20台立ち上げた状態(アイドル時)
微妙な違いですけど、わかります?
すごくね!?これ、すごくね!?
20台も立ち上げてるのにやっと1メモリです。
どんだけ軽いんだw
https://synthsonic.net/archives/%e3%82%bd%e3%83%95%e3%83%88%e3%82%a6%e3%82%a7%e3%82%a2%e3%82%b7%e3%83%b3%e3%82%bb%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%82%b6%e3%83%bc%e3%81%aecpu%e8%b2%a0%e8%8d%b7%e3%82%92%e6%af%94%e8%bc%83%e3%81%97%e3%81%a6.html
シンプルで操作しやすい
バーチャルアナログシンセですが、あんまり複雑な事は出来ません。オシレーターシンクもありません。その分、直感操作になるので煩わしさがないんですよ。でもフィルターやエフェクターがとても良い感じで音作りは多彩。シンプルイズベスト。
GUIがかっこいい
これは好みかwでも渋いですよね。両端の木枠といい、メタルっぽい質感といい、色の配色といい。
センスあるなぁ。飽きたらスキン切り替えも可能。計10種類用意されており、これまた秀逸なモノが多いんですよね。
なんだかんだで僕は初代が好きです。 GUI変えると音も変わって聴こえる気が(プラシーボ効果)
販売もされています。
プリセット
デフォルトでは2,500種類以上が用意されています。これだけでも即戦力なのですが、フリー、シェアウェアともにMassiveと並び世界で最もプリセットがリリースされているのではないでしょうか。
とにかく、どんだけあるんだってくらい出てます。音作りも楽しいですが、即目的の音が欲しい、音作りの勉強がしたいっていう場合には便利ですね。
Loopmastersからどうぞ。
メーカー意外でプリセット販売してる人がいた。デモあります。使えそうな音がたくさん!
Nishikushi Essential Trance for Sylenth1 Vol.1
少々高価
定価は€139($159)と少々高価です。ソフトシンセと言えばセールの時に購入するのが常套手段ですが、滅多にセールしないのがSylenth1。
強気ですが、それでも売れ続けているのでブランド構築に成功した好例と言えます。
シンセランキングでは4位にランクインしています。価格帯を加味して上位のシンセと比較してから購入しても良いと思います。
音の傾向
全体的にキレイな音です。デモでもそれっぽい音ありますが、SuperSAWの音が良いんですよね。
ディストーションさせたリードとかも良い感じです。尖るけど、よく見たら先っぽ丸いみたいな音。
「太い」というよりは「抜ける」サウンドです。フィルター全開にすると、質感が紙っぽい乾いた音になります。
フィルター搾ると、ジェントルな感じにもなりますが、やっぱり軽い感じがします。でも、抜る、そんな音。ズーンとくる低域は得意ではないですが、ゴリゴリしたローは出る。
フィルターの効きも素晴らしく良いです。
EDM系のイメージが強いSylenth1ですが、元々の出音がキレイなので、シンセサイザー音色全般をカバーできます。
ゲームミュージック界のレジェンド、古代祐三さん(@yuzokoshiro)も使用されているようで「シンセ系の音は最近全部コレです」と何かの番組で仰ってました。
まとめ
シンプルで使い勝手の良いシンセサイザーが欲しい!という方にはオススメです。
インターフェイスもわかりやすいし、音作りしたくなるシンセというのも押しポイント。
負荷が軽く「とりあえず立ちあげたくなる」筆頭です。そして制作佳境でのCPU負荷との戦いの際にも頼れる相棒として活躍します。
数あるバーチャルアナログシンセの中でも、音、CPU負荷、安定した動作、豊富なプリセットなどトータルバランスで考えると、僕としてはSylenth1をオススメしたいです。
そいではー。