正統進化。
昨年リリースされた新しいリミッターですが、はやくもバージョン2がリリース。
ユーザーの意見をしっかり取り入れて、初代の不満な部分を払拭するパワーアップを遂げています。
BUTE Limiter 2
バージョン2になり、アルゴリズムが更に改良され、極端な設定でより優れたパフォーマンスを発揮できるようになっています。
最も大きな変更点としては、操作性の向上です。
Pre GainやThreshold、Releaseなどのパラメーターが中央下部に独立してグラフィカルに表示され、操作性・視認性共に向上しました。

操作性において、バージョン1で不満に思っていた方も多いと思うのでこれは嬉しいですね。
さらにオートモード付きのPost Gain(リミッターされたあとの音量調整)も搭載されたのでより使いやすくなっています。
高度なアダプティブオートリリース機能

オーディオ入力を分析し、リリース時間を動的に適応させることで最適なリリースが計算されます。
オートリリース自体は珍しい機能ではありませんが、BUTE Limiter 2はあらゆる素材を極めて自然に処理してくれるところがポイント。
低域のレスポンスも改善されているのとのことで、よりスムーズで透明感のあるリミッティングを実現します。
なお、リリースカーブはバージョン1と同様に5種類から選択可能です。
- Linear
- Natural
- Transparent
- Smooth
- Pumping
個人的には、Naturalが気に入っています。
音について

それほど大きくは変化していないのかなと感じますが、より自然に、透明になったように感じました。
上記のアダプティブオートリリースや、アルゴリズムの改善が効いているのかもしれません。
バージョン1のレビュー時にも書いたとおり、ダイナミクスのある素材(ピアノや打楽器)の処理において、ピークを止めつつ色は付けたくない場合に手が伸びるプラグインですね。

CPU負荷
CPU負荷は軽いです。

計測環境は次のとおり。
- Windows 10 64bit(AMD Ryzen 9 3900X 3.8GHz 12コア)
- メモリ 64GB
- オーディオインターフェイス:RME UCX
サンプリングレートは44.1kHzです。
さいごに
変化が少ないリミッターをお探しの方は是非お試しを。
マスター段はもちろん、負荷が軽いので、飛び出る可能性があるトラックに保険としても使えます。
ではでは。
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