色付けのないクリアなリミッターの決定版!
Signum Audio BUTE LIMITERをご紹介します。
特徴は次のとおり。
- 変化が極めて少ないリミッター
- CPU負荷が軽い
- 音はそのままでクリップさせたくない場合の有力候補
- 視認性が良い
- シンプルで使いやすい
「音を変えずにしっかり止めるだけで良い」という人には超オススメのプラグインです。
Signum Audio BUTE LIMITER
音質変化が極めて少ないクリアで滑らかなリミッター。ダイナミクスの激しい素材で、リミッターの質感を付加したくない場合に威力を発揮します。
マスター最終段でのブリックウォール的使用はもちろん、各トラックでのピークをしっかり止めたい、保険で挿しときたい場合など、色付けがない分めちゃくちゃ使いやすい。
スレッショルドをグッと下げるとコンプしたような非常に滑らかなキャラクターが出てきます。それはそれで悪くはないのですが、BUTEの魅力はクリアにしっかり止める部分が魅力なのかなと。
色を付けたい場合には他のリミッターが良いでしょうね。なので、個人的には立ち上げてほとんどスレッショルドは触らないです。
5種類のリリースカーブ搭載
5種類のリリースカーブを選択可能です。
- Linear
- Natural
- Transparent
- Smooth
- Pumping
ポストプロダクションはNatural、ジャズはSmooth、電子音楽はPumpingがオススメとのこと。
音について
Stealth LimiterとThe Wallとの音の比較です。
何も通していないドラム素材です。
この素材のレベルを+5.0dbしたものをそれぞれのリミッターに突っ込んでみました。
普通に書き出すと音割れが酷くなるはずのところ、どれくらい素の状態を保てるのか比較です。
BUTE LIMITER
スッキリクリアで滑らか。粒立ちが良いです。
The Wall
The Wallはノーマルで鳴らすと音割れが酷かったので、Detherを24bit、OverSamplingを×8にしてあります。BUTE LIMITERと比較すると少々滑らかさに欠けます。
Stealth Limiter
Stealth Limiterが最も力強い音になりますね。パンチが効きつつ締まった感じです。
CPU負荷について
負荷は軽いです。安定感も素晴らしい。
Windows 64bit(Core i7 3.2G)、メモリ32GB環境での計測です。
さいごに
リミッターの質感が加わることが気になる方に是非試して欲しいプラグインですね。
アコースティック系のトラックなどには特に向いているのではないでしょうか。
とりあえずピークをクリアにバシッと止めたい時に役立つプラグインです。
ではでは。
Signum Audio BUTE LIMITER STEREO
普通に使う分にはSTEREOで十分ですが、サラウンドバージョンもあります。
Signum Audio BUTE LIMITER Surround
https://synthsonic.net/archives/51306958.html