INTEGRA-7のUSBデジタル出力は音が劣化するのか？

物事が思うように進まないとイライラしますよね。ソフトウェアがうまく動作しなかったり、バグが発生したり。そんな対応に追われると創作意欲も減衰してきます。

先日、愛機INTEGRA-7からDAWに音を流し込んでいたときのことでした。MIDIデータ再生したときと、録音されたオーディオデータを再生したときの音が違うんです。何度聴き比べても明らかに違う。USBオーディオで無劣化のはずなのに！思てたんと違う！！

こ、これ、音劣化してんじゃね！？と、思ったのがことの発端でした。

WAV化すると音質が劣化する？

そんなわけあるかーい！っていう声がチラホラ・・・いや怒号のように聴こえる。いや、クソ耳な俺には聴こえん（コラ

あとINTEGRA-7の音質だけど、Cubaseで録音（WAV化）したら明らかに音質が低下してる。INTEGRA-7→USB→Cubaseのデジタルなのに。やっぱINTEGRA-7→D/A→O/I→Cubase録音じゃないとダメなのかな？それともCubaseの音質のせい？

— ゆにばす(シンセサイザー/ゲーム音楽) (@universe_ex) 2015, 7月 30

なんか、とんでもないことに気が付いてしまったのでは・・・。ってか故障？

もちろん「デジタル録音なので劣化するはずない」んですが、WAV化すると音に明らかに元気がないんです。明らかに違いがある。やっぱりアウトプットから外に出して、DAC通した音を録音しないとダメなのか？と思いましたが、INTEGRA-7をオーディオインターフェイスにしているので、録音する前だろうと後だろうと出口は同じだから違うわけがない。

だとしたら原因はCubaseか？等と疑ったりしました。デバイスの設定等を見返しても問題無さそう。

もしや安物のUSBケーブルのせいか・・・！？とかも考えてしまいますよこんな記事見るとさー。

“Wireworld Series7　Audioquest USBケーブル音質試聴比較テストのページです。このページは、オーディオ専門店(株)逸品館が作成いたしました。

でも個人的には、多少のノイズの差はあれどデジタルですから、そこまで変わらないでしょ？って思ってます。ってか、そんな繊細な違いわかるほど耳良くありません。クソ耳で悪かったな。

まーそんなこんなで色々悩んだ挙句、ふと冷静になってとても基本的な事に気付いてしまいました。

原因はボリュームが小さいだけだった

めっちゃ当たり前の結論になってしまった・・・。原因はEXchのボリュームでした。Rolandさんゴメンナサイ。Steinbergさんゴメンナサイ。俺はクソバカ野郎だホントに。

出力するチャンネルのボリュームは127にした状態で録音し、生成されたオーディオデータを再生すると「ん？」となっていたわけです。それもそのはず、16chの下にある「EXch」でDAWから出る音を調節するのですが、ここのボリュームが100になってたんです。127に上げると、劣化も何もなく、バッチリ録音されていましたｗ

何故音質が劣化したと判断したのか

では音量が小さいだけで、何故音質が変わった、劣化したと私は判断してしまったのでしょうか・・・え？クソ耳だから？うるせーほっといてくれ（泣）

冗談はさておき、しっかりとした原因がありました。

音の比較をする際、ボリューム（聴取音圧）を揃えないと、そもそも違う音に聞こえる。これは、比較対象が、完全に同一特性の装置であっても、と言うより、ぶっちゃけ一組の装置であっても「音量を変えるだけで音が変わる」という事です。

人の感覚はおかしなもので、演奏中にAB切替えでもしない限りは、ほんの数dBの音圧の違いは音量の違いとしては殆ど気づかないくせに、大抵の人が、音を大きくした方を「こっちのほうが良い音」と仰います。当たり前ですよね。音量が上がると聞こえにくかったローエンド、ハイエンドが持ち上がって、ぐんと伸びて聞こえるんですから。