え、無料?
フリーで利用可能なハイブリッドシンセサイザー、TheWaveWarden「Odin 2」をレビューします。
現在ベータ版を配布中で完成を目指して制作中な本機ですが、現時点でもその実力はホンモノ。実力派フリーシンセとして頭角を現す雰囲気ムンムンであります。
プリセットなども用意されていない(募集中)のですが、高機能の数々は試すことができました。
TheWaveWarden「Odin 2」
3オシレーター構造12ボイスのハイブリッドシンセサイザーです。
11種類のオシレーター
11種類のオシレーターを搭載しています。いずれもなかなか個性的です。
特にアナログオシレーターは元気が良い音で、フィルターを絞っても太さが残ってて非常に良い感じです。
ウェーブテーブルは35種類を収録。
Wavedraw、Chipdraw、Specdrawオシレーターはポインタで波形を描くことが可能です。
フィルターは3基
フィルターは3基搭載。それぞれに13種類のモジュールを選択することが可能です。
Oberheim 12やMoogラダーフィルター、KORG PS-3300やMS-20などの名機に搭載されたKORG35フィルターをエミュレートしています。
個人的には、OH-12、Comb Filter、KO-35が好きですね。強力に発振するのでハードウェアを触っているような感覚になります。Formantも強力。
音について
https://www.youtube.com/watch?v=xUP5aE_xs8Q
オシレーターの種類が豊富なので、マルチに活躍できるシンセですが、やはり得意なのはヴィンテージ系のアナログシンセなのかなと。
波形がしっかりしていて、温かみもあるのでチップチューン系の音楽にも使えそうです。
FMやPMも芯があるので、存在感のある音作りに役立つと感じました。
エフェクターは4種類搭載されていますが、これはオマケ程度かな。
CPU負荷
負荷は軽めです。4音鳴らすとこれくらい。
ユニゾンを6にして4音鳴らすとこれくらいです。
Windows 64bit(Core i7 3.2G)、メモリ32GB環境での計測。
さいごに
有償シンセ顔負けの強力なシンセサイザーになりそうな予感ですね。
現在、バグ報告と合わせて、冒頭でも書いた通り、プリセットを募集しています。採用された音色は正式リリース時に登録されるとのことなので、我こそはと思う方は参加してみてはいかがでしょうか。
ではでは。
https://synthsonic.net/archives/50790248.html
https://synthsonic.net/archives/48030731.html