機材

DTMerの3人に2人が音を聴かずにスピーカーを購入している件

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先日ADAM Audio T7Vレビュー記事でアンケートを取らせて頂きました。

※プレゼント企画は終了しています。

アンケート内容は次のとおり。

質問①:現在メインで使用しているモニタースピーカーを1つお答えください。

質問②:質問①で回答したモニタースピーカーを導入する際に音は聴きましたか?※ネット上での試聴のみの場合は「聴いていないを」選択してください。

質問③:質問②で「聴いていない」を選択した方はどういった理由で導入を決めましたか?最も当てはまる理由を選択してください。

合計で561名の方に回答頂きました。ありがとうございます!

なかなか興味深い結果になったのでご報告です。

3人に2人が音を聴かずにスピーカーを購入

561人中374人(66.6%)が実際に音を聴かずに購入しているという結果になりました。本当は音を聴いて買いたいはずですが、何故このような結果になるのか。次のようなことが考えられます。

  • そもそもネットで視聴不可能
  • 近くに目当てのモノを置いている店がない
  • 楽器屋などで店員に言いづらい

ネットで視聴できないのがツライですよね。プラグインは試せるし、ハードウェアのシンセやアウトボードなんかもYouTubeなどで視聴できますが、スピーカーやヘッドホンは無理。

近くに楽器店やオーディオショップなどが無いことも要因の1つでしょう。全国にあるわけではないし、置いてある商品も限られています。

聴きに行きたいけど、往復の交通費考えたら高くつくな・・・という方もいそうです。

音を聴かずに買った人の動機

それでは音を聴かずに購入に至った「決め手」を見ていきましょう。

最も多かったのが「雑誌・ネット・知人などの評判が良かった」でした。全体の37.4%となり、3人に1人が評判で決定しています。まぁ当然ですよね。

次いで多かったのが「定価が安い」こと。

「その他」で多くみられたのは「定番」「好きなアーティストが使っている」「中古で安かった」などです。

評判だけで買った人はどのスピーカーを選んだか

音を聴かずに、評判を頼りに買った人はどのスピーカーを選んだのか。5票以上が入った機種のグラフです。※ADAM Audioは5票以下でも入れています。

定番機種であることはもちろん、確かにネット上での評価が高いものが選ばれていますね。

惜しくも4票だったのはEVE Audio SC204、Fostex PM0.3及び0.4、3票だったのがKRK Rokit5、YAMAHA HS7となっています。

それほど高価な機材がないのは仕方ないところなのかなとも。

音を聴いて買った人はどのスピーカーを選んだのか

一方で、音を聴いて買った人(182人:33.3%)はどうでしょうか。

面白いのが、聴かなかった場合とあまり結果が変わらないところ。上位7機種の順位は変わらないという。

YAMAHA MSP5とHS5、次いでiLoud Micro Monitorと定番が強いです。

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ある程度情報を仕入れて目当ての製品を試聴して購入する、という流れなのかもしれません。店頭に置いてある確率が高いというのもポイントかも。

ただ、ADAMやGenelecなどは音を聴いて買う人の方が多いですね。これは実力の表れとも言えます。

さいごに

ぼく自身も、ADAM Audioさんにデモ機を借りるまでは評判で決めていました。

家電を買うことを考えると、電子ジャーはご飯の試食をして買うことはあまりないですよね。カタログやCM、ネットの評判で購入することがほとんどだと思います。

そう考えると、音を聴かずに買うスピーカー選びもそれほどおかしいことではないのかなと。正直、買って、売ってを繰り返して上手になる、自分に合うものが分かってくるし、それも経験です。

アンケート結果の「聴かないで買った」場合と「聴いて買った」場合の機材選びにそれほど差がないことを考えると、その買い方での失敗はそれほど無いのかなとも思います。

じゃあ聴かなくても良いのか?というとそんなことはないです。もちろん、聴いてから購入したほうが満足度は上がるので、可能であれば聴くべきです。

まして、高価な機材の場合は思い切って足を運ぶか、積極的にデモ機を借りるなどして決めると、長く付き合える相棒になるのではないかと。

最も良いのは自身の環境でデモすることです。各楽器店さんにご相談するのも良いでしょう。

スピーカーからの出音で、気分も変わればクオリティも変わります。

ではでは。

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