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ポータブルオーディオの基準を再定義する新世代DAC、Chord Electronics Mojo 2 レビュー

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正直、ここまで音が良いとは想定外。

音に携わる者は、プロであれアマであれ「良い音」追求するのはごく自然なこと。

そして「良い音」のためには「より良い環境/機材」が必要です。

良い音への環境構築は様々な手段がありますが、中でも重要なのがヘッドホン/スピーカー、そしてDACではないでしょうか。

「ヘッドホンやスピーカーはわかるけど、DACってそんなに変わるの?」という方も多いでしょう。

断言します、めちゃくちゃ変わります。

ミックス/マスタリングに、そして外出時に最高のチェック環境を構築したいというDTMerは知らないと損をするレベルの製品ですよ!

Chord Electronics Mojo 2

Chord Electronicsはイングランドに本拠を置く、30年以上に渡ってデジタルオーディオ界を牽引し、ピュアオーディオを追求し続けているメーカー。

(ヘッドホンマニアや、ハイエンドオーディオマニアには説明不要かと思いますが…)

すべての製品が、メイド・イン・イングランド製であり、妥協を許さない生産体制を貫いています。

こういった姿勢はとても重要で、ユーザーが製品を選定する、使い続ける上での、とても大切な要素ではないでしょうか。

Mojo 2は、高品質小型DACとして圧倒的地位を獲得した名機「初代Mojo」をさらにパワーアップ。

音質を劣化させることなく音質の調整を可能にする、新開発「UHD DSP」の実装、待望のUSC-Type Cが搭載されるなど、機能・利便性ともに進化を果たしています。

非常にコンパクトですし、バッテリー駆動フル充電で約8時間使えるので、アクセサリーも最低限で済むのが嬉しい。

この利便性で、外出時に高品質かつ信頼のおけるDACで聴ける環境が構築できるのは、非常に頼もしいですね。

音質

さて、気になる音質ですが各方面で絶賛されていたので、ハードル上げ気味で拝聴。

個人的主観で、次のような感想を持ちました。

  • 瑞々しく透明感があり解像度が極めて高い
  • 音の細部まで気持ちよく聴ける
  • 情報量が多いがゴチャつかない
  • 音のレスポンスがとても良くダイナミクスをハッキリ描き切る
  • 低域はクリアで量感たっぷり
  • 高域は美しく響くが刺さらない
  • 表現者の意図が明確に伝わってくる
  • 広がりが心地よい

個人的な好みですが、ハッキリ言って大好きなサウンドです。案件とかそういうの置いといて、マジで最高。

一般的なリスニングの場合、音の細部までしっかり聴こえ過ぎてしまったり、サウンド自体がドライだったりするなど、あまりにもモニター的過ぎる音はつまらなかったりしますよね。

逆に、リスニングに寄り過ぎてて、音が緩く、各帯域が溶け合ってしまっているものもあり、これはこれでどうなのかなと思ったりします。

とどのつまり、サウンドの良し悪しは、好みや用途で評価が別れるものなので、どちらが良いというわけではありません。

気持ちよさと、細かい判断をするという意味でのモニターはトレードオフの関係なので、双方の良いとこどりをしたサウンドって、有りそうで無いんですよね。

ところが、Mojo 2のサウンドは、まさに双方の良さを高レベルで実現してしまっています。

音の切れ際や、楽器の鳴り・奏者の細かな表現など、音の形が細部までクッキリ見えて、全体の見渡しがよく、音数が多い楽曲なども音がいくつ重なって鳴っているのかがしっかり聴き取れるのにも関わらず、全くモニター的ではない、気持ち良いサウンドなのです。

パワーや質量がしっかりあるのに、クリアで、レスポンスが良く、濁りやうるささを全くと言って良いほど感じないんですよね。

圧倒的リスニング向けなのにも関わらず、音の細部まで聴こえてしまう。が、かと言って粗が気になるわけではない、そんな感じです。

お世辞にも上手いとは言えない、自前の2ミックスファイルすらも、心地よく鳴らせてしまうレベルなのには驚きました。

音が良過ぎるあまり”ある意味注意が必要”な部分はあるかもしれませんが、とにかく素晴らしいの一言。

当方の環境では、本当に同じヘッドホン/モニタースピーカーを使ってるのか?何か設定変えた?と思えるほど音が良くなったので、DACの重要性を改めて再認識した次第です。

デバイスとしての完成度が高い

高性能であり最先端の機能/品質のDACですが、操作方法は極めてシンプルであり、全ての操作はカラフルに光るボタンで行うのため、液晶や余分なスイッチなどはありません。

覚えるまではマニュアルを確認する必要がありますが、一旦慣れてしまえば暗いところでも、直感操作が用意になるのは大きなメリットでしょう。

Mojo 2のアウトプットは、3.5mmミニイヤホンジャックが2基搭載されています。

「え?高級DACなのになんでバランス接続じゃないの?」という方も多いでしょうし、ぼくもそう思った1人なのですが、Mojo 2は音質的なメリットが少ないためとのこと。

※そもそもノイズなどが少ないため、バランスにする必要がない。

まぁ、確かにミニジャックでもサウンドは文句ナシなので説得力は感じますね。

デスクトップモードによる据え置き使用にも対応

そんなに良いならモバイルだけじゃなくて、据え置きで使いたいけど、バッテリー大丈夫?とお思いの方、ご安心ください。

常時電源に接続していても充電を調整してくれる「インテリジェントデスクトップモード」が搭載されています。

アウトプット端子がミニジャックのみのため、スピーカーによっては変換ケーブルなど必要です。

ヘッドホンでの鳴らした感じが良過ぎたので、思わずモニタースピーカーで聴いてみましたが、機種のレベルがワンランクアップしたかと思うほどでした。

上記の通り、2系統の出力はスピーカーとヘッドホンで同時接続出来るのは便利ですね。

堅牢な造り

アルミの削り出しを採用したブラックボディの表面はサラッとしたとても触り心地の良い素材で覆われおり、ズッシリとした重量を感じられ、ガジェットにうるさい人も納得。

ギュッと身の詰まった感のある、如何にも良い音が鳴りそうな塊は、耳だけでなく所有欲をも満たしてくれること請け合いです。

外観の質感と合間って「ああ、高級なDACだなぁ」と贅沢な気持ちになれますね。

Mojo 2に新たに採用された、USB-Cの挿入口部分は、デスク等に置いた際にカタつかないよう加工してあるのも、高級機の余裕を感じます。

Signature MASTERも非常に良かった

Signature MASTERもお借りしたのですが、めちゃくちゃ良いですね。

Mojo 2と同時に使うと、どっちの良さが作用しているか判断つかなくなると思って、今回はレビューに使用しませんでしたが、さすがは高価なヘッドホンだけあって、驚くレベルで良かったです。

低域の量感がたっぷりなのにも関わらず、締まり、スピード感がピカイチで、音の輪郭がしっかり見えるので、細部のチェックなどにうってつけだと感じました。

今まで聴いてきた密閉型のヘッドホンではまさしく最高クラスですね。

もちろんMojo 2と組み合わせると超絶強いモニタリング環境が構築可能なのは言うまでもありません。

Signature MASTERの詳細はこちら

さいごに

正直に言って、ここまでの違いがあるとは想像していませんでした。

Mojo 2がここまで良いとなると、上位機種のHugo 2はどれだけすごいんだ!という気になりますね。

音楽制作者はもちろん、音楽が好きな人全員に試して欲しいサウンドです。

ではでは。

Mojo 2は現在10%OFFとなるクーポンコードが配布中です。

Mojo 2の詳細はこちら