SuperNATURAL専用のボタンが付いたMIDIキーボードA-49です。 2年くらい使用してます。
ぼくがこのMIDIキーボードを使っている理由は、もともとRolandの打鍵感が好きなこと、省スペースなサイズ感が最たる理由です。
INTEGRA-7用のSuperNATURALボタンが付いていることも使用する理由の1つではありますが、それがどうしても必要かと聞かれると、今のところはそうでもないです。
とは言うものの、実は使いこなしていないだけで、SuperNATURALボタンはあった方が良いという結論に達するかもしれないので、考察してみたいと思います。
INTEGRA-7 SuperNATURAL対応したA-49

ちょっとホコリが目立つな・・・w
SuperNATURALボタンを押すと、A-88、A-49のアサイナブルスイッチノブなどが、INTEGRA-7をはじめとするSuperNATURALの最適なパラメーターにアサインされます。
生楽器の音色をよりリアルに聴かせるためのものです。
SuperNATURALアコースティックトーン専用。シンセトーンには割り当てなし。アコースティックトーンでもピアノやエレピなどには何も設定されていませんでした。
効果は音色によって異なっており、ギターであればミュート、ピッキングハーモニクス奏法、オルガンだったらロータリースピーカー、ブラスだったらシェイクダウン、ストリングスだったらピチカート奏法などが自動的に割り当てられます。
オルガンのロータリースピーカーなどはモジュレーションホイールでもかけられますが、ホイールはじわじわかかり始めるのに対して、ボタンは押した瞬間に最大でかかるといった違いがありました。
S1、S2ボタンを押している間だけ反応するので、押しながら弾く必要があります。
リアルタイムに操作できるのが強み。鍵盤奏者には強力な武器になると思います。ライブはもちろんですが、リアルタイムレコーディング出来る人は使いこなすことが出来れば、手早く音色に表情をつけることが可能です。
CCを使ってカバーできるのか
SuperNATURALボタンにはCCが割り当てられています。
S1=CC80
S2=CC81
MIDIに詳しい人は知っていると思いますが、80、81はGeneral Purpose Controlなので、INTEGRA-7専用のパラメーターが割り当てられています。よって、他の音源に同様の効果は得られません。
他のキーボードでもCCを割り当ててあげれば同じように使えるはずです。なのでA-49やA-88でなくとも、SuperNATURAL対応のような設定は可能(だと思います)。ボタンの位置など、使い心地が良いかどうかは別問題ですけど。
リアルタイム性はありませんが、DAWでCCを書いてもOKです。しかし音色によって効果は違いますから、どのような割り当てがされているか確認が面倒ですよね。そうなると、「使いこなす」には専用のキーボードがあった方が楽ですね。
MIDIキーボードとして色々と良い
先述の通り、無駄がないサイズ感で狭いデスクの人にもオススメできます。なんてったって奥行が無さ過ぎて最高。
打鍵の感触もフニャ過ぎず、重くなく良いですよね。ぼくの中ではRolandの鍵盤!って感じです。打鍵音は小さめ。
中田ヤスタカ氏や、AKBサウンドを大量に生み出している野中まさ雄一さんもINTEGRA-7と一緒に愛用されてます。
作業中 #YasutakaNakata pic.twitter.com/eATTPhwAhN
— 中田ヤスタカ (@YNOFFICIAL_) April 24, 2017
AKBサウンドを編み出す、DTM現場に潜入! : 藤本健の”DTMステーション”
ピッチベンドレバーが気に入るかどうか
ピッチベンドや、モジュレーションはRoland伝統のベンドレバーで行います。縦(モジュレーション)も、横(ピッチ)も、手を離すとニュートラルに戻ってしまう仕様なので、固定はできません。
これも判断材料として結構大きなウエイトを占めると思います。
演奏できる人で、「やっぱベンドは横やろ!」って人には良いのかもしれませんね。
僕としてはモジュレーションホイール固定が出来ない部分にちょっと不便を感じることがあります。ちょっとだけ。
D-BEAMもついてる
ぼくはあまり使ってませんが、Roland GAIAとかにもついてるD-BEAM搭載です。ライブパフォーマンス用って感じではありますが、たまに遊ぶと面白かったりはします。
他にコントロール部分ではツマミは2つついてて、ダンパーペダルも使えます。ちなみにアフタータッチはついていません。
ROLAND ( ローランド ) / DP-10 ダンパーペダル
電源はUSBバスパワー駆動
電源は便利なUSB供給となっています。配線スッキリで嬉しい。モバイルにも気軽に使用できますね。
結論
というわけで結論です。
必要ない人
- 打ち込みが中心でリアルタイムレコーディングする機会が少ない
- 既にMIDIキーボード持っててうまいことCC割り当てられる
- そこまでアコースティックトーンを使わない
買ったほうが良い人
- リアルタイムレコーディングで打ち込める
- ライブする
- いちいちCCなんて書いてられない
- アコースティックトーンを使う頻度高い
- 中田ヤスタカ氏・野中まさ雄一氏のファン
- 省スペースで使える49鍵盤が欲しい
ってな感じ。
コンパクトな49鍵MIDIキーボードとしてとても優秀です。そういった意味でもオススメしておきます。
ではでは。
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