音源

高価なソフトシンセはすごいのか?

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品質と価格のバランスは非常に重要で、メーカーもそうですが、我々DTMerにとっても導入決定に至る最も大きな要素のひとつ。

果たして、高価なシンセサイザー(ソフトウェア)は本当にすごいのでしょうか。

投げ売りされているような安価なシンセサイザーとは一体何が違うのか、考えてみました。

最も高価なシンセサイザー

2020年6月現在、最も高価なシンセサイザーは、Spectrasonics社のOmnisphere 2です。定価は56,000円(税別)。

ハードウェアシンセを買うことを考えると安いものですが、ソフトウェアの中では最高くらすですよね(他にあったら教えてください)。

14,800を超えるサウンドを擁しており、進化する度にボリューム及性能は増すばかりで、他を寄せ付けない圧倒的な領域に。

ウィークポイントを挙げるのであれば、音色によっては少々負荷が高いところと、容量が大きい(60GB以上)ところですかね。

https://synthsonic.net/archives/spectrasonics-omnisphere-2%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%81%be%e3%81%a8%e3%82%81.html

コスパは高い

額面だけ見るととても高く感じるのですが、一生モノと考えるとコストパフォーマンスは高いと思います。

シンセサイザーサウンドとして想定しえる音色が一通り網羅されていることもあって、プリセットばかり注目されている感がありますが、エディットでも更に追い込むことができるので、物足りない部分はありません。

DSP波形に加えて、サンプルベースの波形も多数収録されているので、シンセ系の音づくりであればほぼ無限とも言えます。

音質は太く存在感があるので、好みはあれど概ね満足できるはずなので、Omnisphere 2を導入することで、他のシンセを使う必要がなくなるかもしれません。

シンセ以外のサンプルも珍しい民族楽器や、燃えて朽ちるピアノなど、自分でサンプリングすると考えると無理ゲーなものも多数収録されているという部分も見逃せませんよね。

さらに、Keyscapeや、Trilianともサウンドエンジン(STEAM)を共有しているため、音色もOmnisphere上で鳴らすことができるのも良い。

なお、Keyscapeと組み合わせると「Keyscaspe Creative」音色が1,200種類使用可能となります。

最強のシンセサイザーのひとつ、Spectrasonics「Omnisphere 2」が30%OFF!

https://synthsonic.net/archives/spectrasonics-omnisphere-2%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%81%be%e3%81%a8%e3%82%81.html

人気のシンセサイザーは比較的高価

Omnisphere 2以外のシンセサイザーはどうでしょうか。

こちらは昨年の2月にまとめたものですが、ランキングの6位以上は10,000円以上のものしかないのが現状です。

過去3年間のシンセサイザーランキングを考察してみる先日、皆様のご協力の甲斐あって、好きなシンセサイザーランキング2019を発表することができました。改めましてお礼を申し上げます。ありがと...

価格が高く、売り上げも好調だと継続して開発する可能性が高く、バージョンアップの目もあります。

せっかく使い慣れたシンセがサービス終了してしまっては長い目で見たときに残念な結果となる可能性もあるわけです。

長く使い続けるためには、OSのアップデートや、DAWのバージョンアップへの安定した対応なども大切な要素なので、シェアを多く獲得する意義は大きいと思います。

クオリティに直結する

ランキング上位のシンセは、どれも品質が一定以上のモノです。

質は細かい要素を積み上げていって初めて成し遂げられるもの。まさしく、魂は細部に宿る。

音自体のクオリティも高いのですが、インターフェイスが優れていたり、完成度が高いんですよね。

総合的に評価されるシンセサイザーは、作業中のモチベーションにも大きく影響しているのではないかと考えます。

広く認められるのには理由があるのです。

結果的に、クリエイティブに繋がっていく道具であるかどうか、価格面からは見えてこない部分が非常に大きいのではないかと。

安価なシンセとは何が違うのか

違いをまとめます。

  • 品質が良い可能性が高い
  • 価格は高いが、長期的にみてコスパが良い
  • アップデートの頻度が高く安定している
  • 今後も使い続けられる可能性が高い
  • 気分がアガる、箔が付く(可能性あり)

このあたりなのかなと。

シンセサイザーはどれも同じ音と思うことなかれ。拘りの道具選びはかならずクオリティに直結します。

「素人はわからんだろ」と決めつけるのは早計です。リスナーをなめてはいけません。

それに、世に出るものを決定するのは、超絶耳が良いプロであることが多かったり、SNSなどでも評価を得てチェンスを得ることができる可能性もあるので。

さいごに

低価格のシンセサイザーも良い製品はたくさんありますが、ワンランク上のステージを目指す際には、道具を見直してみるということも大切。

安価なもの、もしくは無料のものしか持っていないという人は、上位のシンセを一度使ってみることをオススメします。

もちろん高ければ良いというわけではありません。

価格が高いのに人気があり使われ続けるのには理由があるということ。

ではでは。

SPECTRASONICS Omnisphere 2 (USB Drive)

https://synthsonic.net/archives/54025073.html

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