見た目も音もいい感じ!
テープマシンエミュレーションに加えて、アナログサチュレーションを付加してくれるプラグイン「Analog Pro」をレビューします。
いわゆるアナログの味、温かみが欲しい時に使うエフェクター。
特徴は次のとおり。
- テープ、レコード、真空管のサチュレーションが得られるのでコスパ高い
- わざとらしさが無く、自然なアナログ感
- 調整がカンタンかつ欲しい音になる
- 負荷は少々高め
それではレビューしていきます。
※この記事は2019年7月23日に投稿されたものに、加筆修正したものです。
Initial Audio Analog Pro
Analog Proは、テープマシン、真空管、ビニール製ターンテーブルなどのアナログハードウェアがウォームアップしてオーディオを飽和させる方法をシミュレートすることで、デジタルオーディオに命を吹き込みます。
動画の1:35~に「昇竜拳!」って入ってる・・・w
テープのみならず、レコード(ビニール)、真空管などのアナログハードのエミュレーションを搭載しています。
木目が主張するGUIが温かみを感じさせますが、音も期待を裏切らない方向性なので、見た目に惚れて買ってしまったとしても納得感強いかと。
公式によれば、特にピアノや金管楽器など生の楽器に適しているとのこと。
関連記事:テープエミュレータープラグイン3種 比較レビュー【Kramer、J37、VTM】
音について
ドラムトラックにいくつかのプリセットを使用してみました。
まずは何も通してない素の(ドライ)ドラムです。
Dry
Analog Circuit
Tape Master
Vinyl Drip
実用的なプリセットをチョイスしてみましたが、それぞれ良い感じですね。
もっと派手なプリセットも多数用意されています。
かなり柔軟な調整が可能
プリセットは汎用性の高いものからクリエイティブなものまで一通り用意されて便利ですが、ビシッと好みの質感に合わせたい人もご安心を。音作りはかなり追い込めます。
センターに設置されている大きなノブ「AMOUNT」で全体のかかり具合を調整できますが、これだけでは痒い部分には手が届きません。キモは周辺の小さなノブです。
「WOW」「FLUTTER」で揺れ、「NOISE」はノイズの量を調整、どのパラメーターも効きが良く、かつ自然に”らしさ”を強調。
ロー/ハイのフィルタースロープ、「EMPHASIS」をコントロールすることで、心地よいアナログ感を負荷できるんですよね。
デジタル臭いテープエミュではなく、こういうアナログ臭い音が欲しかった!と思えるはずです。
全てが音楽的に作用してくれるので破綻しづらいのも特徴で、耳障りな変化でもなくしっかりアナログを感じられます。
さいごに
さすがは後発テープエミュレーションだけあってとても自然な質感です。
見た目どおりのアナログ感が得られるので、テープ、レコード、真空管の質感が欲しい方は是非お試しを。
ではでは。