様々な楽器の完成された音色フレーズを自動生成するプラグインを多数リリースしているUJAM。
今回は、リアルで激しく歪んだギターサウンドを簡単に生成することが可能な音源「CARBON」をご紹介です。
以前に紹介したVIRTUAL BASSISTもそうなのですが、「イメージを素早く形にしたい」「ギターの打ち込みが捗らない」「じっくり時間をかけられない」という方にめちゃくちゃオススメ。
もちろんギターが弾けない方、ギターの打ち込みや音作りが苦手な方にも大きな戦力になること間違いナシの音源に仕上がっています。
歪んだギターサウンドをお探しの方、CARBONで決まりです。
CARBON
市販の楽曲に使用されているような完成された音で、自動フレーズ演奏を行ってくれるヘヴィギター音源。まさにギタリストを雇うイメージ。
ヘヴィメタルというとジャンルが限定されそうな気もしますが、全くそんなことはありません。ポップスやEDMでも歪んだギターが欲しい、そういう場合にも即戦力として柔軟に応えてくれる音源なのです。
高品質なエフェクターを内蔵しているため、CARBONのみで歪んだギターサウンドを鳴らすことができます。別途プラグインを立ち上げる必要はありません。
エフェクターのプリセットは、ヘヴィな音色のみに焦点を当てています。その分わかりやすく、使いやすいです。広範囲の音色を網羅しているわけではありませんが、限定されることで目的に応じて使用できるし、理解も早くすぐに使いこなせると思います。
自動フレーズにばかり目が行ってしまいがちですが、通常のギター音源としても使用可能です。鍵盤をひとつ抑えるだけで自動フレーズを演奏する[Player]モードと、通常のギター音源として使用する[Instruments]モードを切り替えられます。
すべてのパラメーターが直感的で理解しやすい
フレーズを鳴らしながらパラメーターを触ると、どのパラメーターにどういう効果があるのかすぐに分かります。そして強烈に効きます。
プリセットを選択し、エフェクトを調整、そしてフレーズを決定するだけのシンプルな構造です。フレーズも使えそうなものばかりでイマジネーションが掻き立てられます。
- SEVERITY・・・CONDITIONの効き具合を調整
- CONDITION・・・歪みのタイプを選択(5種類)
- Focus・・・(+)に回すとクッキリ、ソリッドに
- Filter・・・フィルター
- MODE・・・エフェクター選択(20種類以上のエフェクトを組み合わせた70種類のプリセットから選択)
- FINISHER・・・MODEで選択したエフェクターの効きの強さ(モジュレーションホイール連動)
ぼくもそうなんですが、ギタリストでない場合「ギターの音作りがよく分からない」ってことあると思うんですよね。
そんな方でも、音を聴きながら調整をしていけば問題なく音作りが可能な設計となっています。操作項目が最適化されていて、少ないこともポイント。
最大4人のギタリストを配置
最大4音までレイヤーできるので、かなりブ厚いサウンドになります。
左右の幅、奥行き、それぞれの分離感などをコントロール可能で、ダブリングなどが一瞬で設定完了します。
デザインを使用していることもあり、視認性が非常に良いので、どのような状況かが把握しやすいのも良いですね。
音について
音はめちゃくちゃ良いです。ヘヴィに特化はしているものの、パラメーターを調整することで他ジャンルでも活躍できます。
ヘヴィギターサウンドはもちろん、様々な楽曲で激しく歪んだ、モダンなディストーションギターが欲しい場合の最右翼と言っても良いほど。
気持ち良くて弾き続けてしまう人多いと思いますw
MIDI鍵盤は最低でも49鍵以上を推奨
演奏フレーズの切り替えは、COMMON PHRASEと、STYLES PHRASESに割り当てられています。鍵盤にも連動しているのでワンタッチで切り替えが可能です。
GUIを直接クリックしても切替・演奏は可能なので、MIDIキーボードが必須というわけではありません。
ただ、MIDIキーボードのみので切替・演奏を行う場合には、37鍵盤では切り替えと演奏がスムーズにできませんでした。
最低でも49鍵盤、欲を言えば61鍵盤あると、オクターブシフトなしですべての音階とフレーズを演奏・切替可能になるため快適です。
負荷について
音を鳴らしているとこのような感じです。負荷はそこそこ。非常に安定動作なので不安なく使えます。
鳴らしながら音色切り替えや、エフェクター切り替えを行っても、そこまで大きな負荷増は見られませんでした。
当方環境です。
- OS・・・windows10 64bit
- CPU ・・・Intel Corei7 3.2G
- メモリ・・・32GB
さいごに
ギターが弾けない人ほど役に立つ音源ではないかと思います。もちろんギタリストの方にもおすすめで、贅沢な使い方ですがとりあえずのスケッチにも良いのではないでしょうか。
時短にもなるし、結構な確率で打ち込むよりもクオリティが高いと思うので、音色がハマれば活用の幅は広いかと思います。
ヘヴィギターとはいっても、マイルドな音作りも出来るので、楽曲に手早く「壁」を作るといった使い方も便利だと思います。
とにかく音が良いCARBON。是非是非お試しを。