BitSonicよりウェーブテーブルシンセサイザーWT-01がリリースされました。
サイトにもSylenth1、MASSIVE、SERUMを名指しして、バーチャルアナログのレッドオーシャンに殴りこみをかける言葉が記載されてます。相当な自信です。
BitSonicいわく、大ヒットしている3つのバーチャルアナログに匹敵するというその実力はどうなのでしょうか。
GUIはJD-XAっぽい
GUIって凄い重要ですよね。単純にカッコイイ!でもちょっと見づらい気も・・・。
各セクションの配置は一度覚えると操作はやりやすい印象です。SynthMasterやOmnisphereのように何枚もGUIがあるよりも良いと思います。
もろRoland JD-XAを意識したGUIですね。ツヤの出方も似てるw
Roland JD-XA
似てますよね、ってかまんまw
音はクリアで存在感あり
クリアな音、それでいて音が細くないという何とも瑞々しい良い音です。新しいシンセだな!と思えるサウンド。デジタル臭さをあまり感じないところも良い。品のある感じが、UVI Falconを彷彿します。
音源方式は4オシレーターのウェーブテーブルシンセサイザー。
221種類の波形が入っており、90種類はノコギリ波などに基本波形です。基本波形は9種類、それぞれ10パターン。
最近のシンセらしく、自前の波形を使用することも可能です。
和音を弾いた時のにじみが良い
デモはEDMに寄った感じのクセのあるプリセットが多いですが、基本波形の音が素直で扱いやすい音なので、ノコギリ波をチョイスし、デチューンをクイと回せばもう使える音になります。普通のシンセサイザーとしてめっちゃ使えます。音を重ねても太い音のソフトシンセならではの、暑苦しさが無いので気持ち良いです。
基本波形からシンセサイズしてみると、デモの印象とだいぶ変わりますね。慣れると簡単にイメージした音が作れそうです。
フィルターが強烈
なかなかおぞましいくらい効きますwレゾナンス全開で遊んでみましたが耳が危なかったです。スピーカーにもよくないのでやりすぎ注意ですね。
音量注意!!
透明感あるリバーブ
リバーブめっちゃ良いです。そのまんま使いたくなります。楽曲で使えるかどうかは別として、リードやパッド音色をシンセサイズして弾いてみる時にかけるともう最高。気持よくてずっと弾いちゃいそう。あんまり弾けないくせに。
ウェーブテーブルエディターでオリジナル波形作成
ウェーブテーブルエディターが付属します。3つのパターンからのアプローチが可能です。
221種類の搭載波形はもちろん、手持ちのWAVデータをロードして、WT-01専用のオリジナル波形を制作することが出来ます。
エディットしたオリジナルの波形をウェーブテーブルで使用出来るのは良いですね。無限に近い音作りが実現できますね。マニアックですわー。
さいごに
デモ版をいじくりまわしてブログを書いたんですが、思いのほか気に入ってしまったw出音が良いので、音作りをしたくなるシンセです。
わかやすいかと言われると、万人には難しいかもしれません。シンセに詳しい人は見ればわかる感じ。詳しくない人はちょっと手こずるかもしれません。そういった部分も考えるともう少しプリセット多くても良かったかな?現在のところは少々敷居が高いかも。
アップデートでプリセット増やしてくれるといいですね。 あとは今のところWindowsのみ対応なのでMacへの対応も期待です。
現在、32bitのみ対応なので、64bit対応になってくれるともっと普及すると思うんですが・・・。
何はともあれ、大御所相手に喧嘩を売るくらいですから、時間をかけてジックリ使いこなしてみたいシンセですね。
8月22日までイントロプライスで€99となっています。
プリセットで判断するのはもったいないシンセだと思いました。スタンドアロン版でデモできるので、イニシャライズして1から音作りしてみることをオススメします。
Bitsonic: Analog sound on your digital system
おまけ
Bitsonicはフリーで使えるプラグインを配布しているので一度使ってみてはどうでしょうか。
個人的にはTB-303bassが気に入ってます。
他にもディスコンされているプラグインもいくつか使えるものがあります。マキシマイザーとかシンプルだけど良い感じなので試してみると良いと思います。
フリーを使うとBitSonicの味がわかる気がしますね。クリア、太い、割れないといった感じです。
ではでは。