ノイズを消したい、残響音を消したい、音量が一定でない等々、オーディオデータには様々な問題があります。
それを解決してくれるっていうプラグインで処理してみたけど、なんか不自然になって思うようにいかない、または処理の仕方が難しく時間がかかる…もう1回録った方が早くないかこれ…そんな経験、ありませんか?
そんな問題を解決してくれる究極のオーディオリペアプラグインバンドル「ERA 6 BUNDLE PRO」のご紹介です。
オーディオ品質を更に磨き上げたい、再録音する時間がないなどの状況を、迅速かつ高品質に解決へ導いてくれますよ。
ERA 6 BUNDLE PRO
https://www.youtube.com/watch?v=cFAgX3aSPt8
ERA 6 BUNDLE PROは、ほぼワンノブでシンプルかつ高品質な処理を短時間で実現する、オーディオリペアプラグインバンドルです。
次の製品がバンドルされています。
- Audio Clean-Up Assitant ERAシリーズプラグインをホスティング
- De-Breath 「ブレス(呼吸)」音を除去/抑制
- Voice Deepener ボイス音源に「深み」と「温かみ」を追加
- Voice AutoEQ ボイス音源やスピーチを自動でイコライジング
- Reverb Remover リバーブ成分を除去/抑制
- Reverb Remover Pro
- Noise Remover ノイズを除去/抑制
- Noise Remover Pro
- De-Esser ボーカルや会話中の歯擦音を除去/抑制
- De-Esser Pro
- Voice Leveler スピーチやセリフなどの音声のボリュームを自動調整
- Plosive Remover 破裂音を除去/抑制
- De-Clipper クリッピング(音割れ)した音声を補修
- Mouth De-Clicker 唇・唾液などにより生じるリップノイズを除去/抑制
- Room Tone Match 異なるシチュエーションで収録されたサウンドの音質を一定に※Room Tone Matchは、ProToolsのみで使用可能
特徴
https://www.youtube.com/watch?v=Vb9x8hzbGCQ
基本的には、1プラグイン1機能なので、目的の処理に応じたプラグインのみを立ち上げて使用します。
例えば、ボーカルの歯擦音の処理をしたい場合はDe-Esser、音声のボリュームを均したい場合にはVoice Levelerといった具合。
とにかくシンプルで使いやすいです。余計な機能が付いていないこともあってCPU負荷の節約にも繋がっていますね。
最大の推しポイントは、シンプルで分かりやすく”思った通りの音”に処理をしてくれるところ。
https://www.youtube.com/watch?v=FYo6mZH8s2Q
オーディオリペアプラグインは数あれど、モノによってはイメージと違う結果になったり、妙に音瘦せすることがあります。
高域の刺さる部分だけを緩和したいのに、のっぺりして美味しい部分まで失われてしまった…とか。
ERAシリーズは「そうそう、こんな風になって欲しかった!」という目的のサウンドにたどり着きやすいように感じました。
オーディオは素材と処理ソフトの相性や、取り扱うユーザーの技量が原因で上手に処理できていない場合があると思うので、一概に「プラグインの質が悪いから処理した音が悪い」と言うのは少々乱暴というもの。
ERAシリーズは、細かい調整が不要のワンノブ操作にも関わらず、誰が使用しても非常に効果的かつ音楽的に仕上がるので、万人にオススメできるのではと。
なので、操作や質の面からもオーディオリペア製品を初めて導入する方、普段エフェクターなどは使わないので知識がない、などの方々にも受け入れられやすいのではないかと思います。
マニュアルを見る必要すらありませんので。
Audio Clean-Up Assistant
https://www.youtube.com/watch?v=orDTlgjFuCc
Audio Clean-Up Assistantは、ERAシリーズのプラグインを最大5つまで立ち上げることが可能な、ホスティングプラグインです。
好みのプラグインを必要な分だけ立ち上げて、それぞれをコントロールすることはもちろん、Audio Clean-Up Assistant独自の組み合わせによるプリセットも収録されています。
例えば「Breath Removal」を選択すると次の4つのプラグインが立ち上がります。
- Noise Remover ノイズを除去/抑制
- Positive Remover 破裂音を除去/抑制
- De-Breath ブレス(呼吸)音を除去/抑制
- Voice Leveler スピーチやセリフなどの音声のボリュームを自動調整
目的に応じて、個別にプラグインを立ち上げることは分かりやすくシンプルだし、CPU負荷に無駄がないのは非常に効率的です。
Audio Clean-Up Assistantを使用することで、ERAシリーズの組み合わせによる処理はさらなるクオリティの向上に寄与してくれるし、個別仕様では得られない効果的な処理方法にも気づかされることもあるはず。
Assistant機能が自動解析して処理を適用
また、Assistant機能も搭載されており、オーディオ素材に対して最適なERAプラグインを数秒で分析し、自動で適用してくれます。
不要なノイズや、ミックスに影響する低域や飛び出た高域などを均してくれるので、シンプルに混ぜやすくなるので、あとは楽曲に応じて微調整するだけ。
素材に応じてどのプラグインがチョイスされ、どのような処理がされるのかを見るだけでも勉強になりますよ。
音について
https://www.youtube.com/watch?v=_D7qz9obS6s
非常に滑らかで自然な処理に仕上がります。
どれも良い感じなのですが、個人的に好きなのは「De-Esser」と「Reverb Remover」ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=AxXfEMKE3qo
Reverb Removerは基本的には残響音に使用しますが、ゲートのような使い方もできます。
余韻の長いスネアに使用すると、ゲートでバッサリ切ってるけど上手にキレ際の処理が上手なキレの良いスネアが完成するといった具合。
ちなみに、「De-Esser」「Reverb Remover」それぞれにProバージョンが用意されているので、より突っ込んだ音の処理が可能です。
https://www.youtube.com/watch?v=ddw87Qz5mDM
CPU負荷
プラグインによって差がありますが、ERAプラグイン単体で概ねこれくらいです。
計測環境は以下のとおり。
- OS ・・・Windows10 64bit
- CPU ・・・AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ・・・64GB [DDR4-3200 16GB×4]
- DAW・・・Cubase Pro 11
- バッファーサイズ・・・512samples
- サンプリングレート・・・44.1kHz
※CPU負荷は、音色や設定によって変化するため、あくまで参考程度にとどめてください。
さいごに
極端な処理をしない限りはとても自然に仕上がるので、バリバリにオーディオリペアをやっている人にはかなり時短になるので即戦力になるかと。
バンドルを買えばもう迷いは無くなりますが、まずは最も問題となっている自身の課題にマッチするERAシリーズの単品を試してみる価値はあるのではないでしょうか。
シンプル、使いやすい、効果が高い、3拍子揃ってます。
ではでは。