個人的おすすめデベロッパーのBoz DigitalのManic Compressorをレビューします。
6種類のモデルが選択可能なコスパの良さと、非常に軽量、そして視認性が良く使い方がわかりやすいというコンプレッサーです。
Manic Compressorは使い方がわかりやすい
「どれくらいコンプレッションしているのか」を、視覚的にわかりやすくしたGUIを備えているのが最大の特徴です。
コンプよくわかんない!って人は視覚・聴覚の両方から学習していくと効率的。
負荷が軽い
これは他のBoz Digitalの製品にも共通しているのですが、CPU負荷が非常に軽いのもManicの長所。トラックにもガンガンに挿していけます。
こういった環境を選ばない製品というのは、広く受け入れられやすいのではと思います。
想像するに、初心者はスペックが低い環境である場合が多く、熟練者は制作の終盤でCPU負荷と相談しつつプラグインを立ち上げる場合があるでしょう。
負荷が低いと気軽に使う気になりますよね。非常に大切なことです。
多機能である
使いやすい、軽いだけでなく、非常に多機能であるということにも注目。
基本的なコンプレッサーの音作りに加えて、3バンドのパラレルコンプレッションを装備。そして、6種類のモデルを選択でき、幅広い音作りが可能となっています。
6種類のモデルが選択可能
6種類のモデルから選択可能です。どれもしっかり個性があって、使い分けが効くのでコスパ良いですね。
同じ条件でAddictive Drums 2を鳴らしてみました。プリセットはDrumカテゴリの「Bus-Glue」です。
■Default→Clean→Sheer→Gritty→Digital→Vintaga→Smooth
聴いてもらえば分かりますが、キャラクターがそれぞれ全く異なります。状況に応じて使い分けできますね。
マニュアルの説明と、聴いた感じ合わせてモデルごとの特徴はこんな感じです。
Clean
コンプレッションの色付けを感じない抜けが良くクリーンな音。空気感も備わって良い感じです。
Sheer
オプトコンプ。緩いコンプレッション。柔らかい音ですね。
Gritty
パンチを出します。ドラムなどに向いているコンプ。ちょっとザラっとしますが、気持ちいい音です。
Digital
直訳すると「面白い獣」?とマニュアルにありますが・・・wほんの少し丸みがあって名前の通り、デジタル系の音色やキックに向いてそう。
Vintage
ヴィンテージハードウェアをエミュレートしたモデル。ボーカルやドラム向け。力強く前に出てきます。歯切れが良い。
Smooth
素早いアタックと滑らかなリリースが特徴。ダイナミクスと反対方向の音。滑らかにする時に使えそう。
さいごに
6種類のコンプが使えて、負荷が軽く、品質も上々。
コンプレッサー学習にも向いているし、コンプにうるさい人も気に入る万能プラグインではないかなと。
Boz Digitalはほんと良いプラグインつくりますね。ミックスにもマスタリングにも使えると思います。
ではでは。