Wavesで2番目に強いバンドル、それがHorizon。
買おうか悩んでいる方も多いであろう、Waves Horizonバンドルについて、買いなのか否か考察します。
Wavesのバンドルについては、10年くらい前までは圧倒的スタンダードであったものの、最近では他メーカーの選択肢も増えてきたことと、あまりにも定番過ぎて「実際どうなのよ?」的なコメントも散見されますよね。
個人的には基本的なプラグイン以外の部分の便利さ、使いやすさがキモだと思っているのでそのあたりにフォーカスを当ててみたいと思います。
※この記事は2020年11月10日に投稿されたものに、加筆修正したものです。
Waves Horizon
Waves Horizonは実に83種類のプラグインをバンドルした、Wavesの中でもMercury(172種類)に次ぐ、巨大なバンドルです。
コンプレッサー、EQ、リミッター、リバーブ、メーターなどミックス/マスタリングに必要なエフェクトは一通り揃うので、あとは腕を磨くのみ、そんな気にさせてくれます。
今となっては定価で買うことはほぼないと言えますが、元値は480,000円。L3-16だけでも実際に数万円で売られるほどでした。
ただ、価格は下がっても、性能が下がった訳ではないということ。
超有名なマキシマイザープラグインである「Lシリーズ」、エフェクトプラグインの定番「Renaissanceシリーズ」など、基本的な処理が行える業界標準的なものが全て揃う安心感は他には変えがたいものがありますね。
便利プラグインが多数
コンプやEQはもちろん、個人的オススメポイントは、基本的な処理を行ってくれるプラグイン以外の充実度が高いという部分です。
Vocal Rider
プロのエンジニアがボリュームフェーダーを上げ下げするかのごとく、ボーカルの音量差を自動調整してくれる「Vocal Rider」。
Bass Rider
Vocal Rider同様にベースの音量差を調整する「Bass Rider」。
コンプレッサーを使用するよりも自然に低域を安定させてくれる優れものです。
Vitamin
マルチバンドエンハンサー「Vitamin」。帯域ごとのステレオ感をコントロール可能なのも便利です。
MV2
トラックの音量が小さい部分だけを持ち上げることが可能な「MV2」。
コンプレッサーではできないことを可能にします。
Center
センター/サイドに分けて簡単な処理を実現する「Center」。
などなど、その他にもディエッサープラグイン「DeEsser」やギターアンプシミュレータープラグイン、アナライザーなども収録。
ポイント
ポイントとして、
- 今となっては負荷が軽めのものが多い
- シンプルな構成で分かりやすい
- ユーザーが多いのでTipsが見つかりやすい
この部分に注目するのが良いのかと思います。
10年以上前にリリースされているプラグインも多いため、最近のPCであればほとんどが難なく動作するので、例えば自宅のデスクトップでも、外出先のノートPCでも同じものが使用できるのは便利ですよね。
Wavesのプラグインはあれこれ詰め込むというより、ひとつのプラグインでひとつの役割であることが多いので、シンプルで理解しやすい。
あとは、老舗であり業界標準のデベロッパーだけあって、ググれば動画やレビューなどTipsが多数見つかるのも大きいのではないでしょうか。
さいごに
コンプレッサーやEQなどそれぞれの質感などを最新のプラグインと比較すると少々物足りない部分はあるかもしれませんが、それは中級者以上の方がほとんどでは。
また新しく質の高いプラグインは価格も高く、負荷が高いものも多いです。
使いやすさ、動作の軽さ、価格などを考慮すると、改めて”買い”なバンドルでは。
あれこれ持っている人ほど重複してしまうこともあり迷ってしまうところですが、これほど安い(プラグイン単価400円以下)と買ってしまっても良いのかなと。
ではでは。
WAVES Horizon