「キレイすぎるデジタル臭い音に温かみを出したい」との理由から、これまでに3つのテープエミュレータープラグインを導入しました。今回はその3つをデモ音源付きで比較してみたいと思います。

アナログテープマシンの実機は画像や映像でしか見たことがありません。80年代以前の市販されている音楽作品で耳にしたことがあるだけです。

そんなテープマシンの音を知らないぼくですが、幸運にもCDをカセットテープに録音した時の「音の変化」は世代的に体感しています。テープに録音すると音が劣化するわけですが、よく言えば温かみが出る、悪く言えばヌルい音になるといった具合です。

何にせよアナログにするアプローチを行えば、耳馴染みが良い、心地よい効果が得られるのではないだろうか?そんな安易なイメージでした。テープエミュレーターを使えば目的に辿りつけるのではないか、と考えていました。同じようなイメージを持っている方も多いかと思うので、是非聴き比べてみてください。


テープエミュレーターの主な使い方

デモの前に何故テープエミュを求めるのか、それから3つも導入した経緯と直後の感想を書いておきます。

先述の通り、往年のテープレコーダーを通したような質感を加えたいというのが一般的な使用目的でしょう。「あたたかみ」や「やわらかさ」ですね。スタジオ経験者でなくとも、カセットテープに録音したことがある人であれば、テープ独自の音の変化を体感しているはずです。

「あたたかみ」もそうですが、他の音に馴染みやすくなる効果もあります。使い方によっては激しく歪めたりすることもできます。

これは余談ですが、カセットテープすら使ったことない若い人がこういうプラグインをどう思っているのかそのあたり興味深いです。興味すらなかったりしてw

思ってた効果が得られなかった

いざ導入してみると、想像していたような音とは異なりました。

アナログテープと言いつつ、やはりどうもデジタル臭い。こんなはずじゃないとツマミを回せば回すほど、効果はハッキリわかるのですが、デジデジなノイジーな音に歪んでしまう。思ってたんと違う!となったわけです。

「こんなはずじゃない、選んだプラグインがダメだったんだ」ってことにして、更にプラグインをせっせと漁り、気付いたら3つのテープエミュレーターがインストールされてました。

使い方が悪かったというか無知だった
賢明なDTMeのみなさんはもうお気づきでしょう。ただ単純に使い方が悪くプラグインの良さを引き出せていなかっただけだったんですね。なんてクソ野郎なんだw

結果的にではありますが、3つのテープエミュプラグインを買って使っていくうちに、それぞれの良さもわかってきましたし、相対的な評価を出来るようになりました。

そんな人柱なブログだと思ってクスクス笑いながら読んで頂ければ本望です。

デモサウンド比較
とりあえずはノーエフェクトのモノをお聴きください。Cubaseに最初から入っているオーディオ素材を適当に組み合わせて鳴らしたヤツです。

なんとなくギターサウンドとかがわかりやすいかなと思ったのでこんなのにしてみました。パンもなにもイジってませんのであしからず。

デモのマスター段ににエフェクトをかけて比較してみます。

今回はざっくりしたデモですが、本来は各トラックにも挿して、少しずつ効果を重ねていく方がよりアナログ感が出ると思います。



Waves Kramer Master Tape




全体的に柔らかいサウンドになりますね。温かみを出すというよりも、カドが取れて丸みが出るイメージ。小気味よいサウンドになります。ちょっとでもかけ過ぎるとデジデジな歪みが出ます。

プリセットのPA Defaultを選んで、キャラがわかりやすいように少々効きを強くしています。



Waves Abbey Road J37 Tape




Kramer Tapeと比較すると、こちらの方がパンチがあって温かみもありますね。ちょっと腰が座ってる感じです。アナログ感はJ37の方がより感じられます。

プリセットAbbey Road Defaultそのままです。



Slate Digital Virtual Tape Machine (VTM)




これ挿しただけで何もしてないです。凄くないですかこのガッツが出る感じ!テープエミュの効果っていうより何だろう、このドッシリしたサウンドになる感じ。もうコレなしには生きられないくらいになってしまいましたw

思ってた効果では無かったんですが、それを上回る音にしてくれるプラグインです。さすがSlateさんですね。



さいごに
それぞれの特徴が少しは伝わりましたでしょうか。今回はざっくりキャラをわかって頂ければと思います。

紹介したデモはほんの一例ですので、突っ込んで音作りを行えば各プラグインの実力はまだまだ引き出せます。

トラック毎に使用してエコーかけたり、ディストーションっぽく歪ませたり、コンプの様に使ったり、音作りの幅は広いです。

ってか、終わってみたらVTMを称える記事になってしまったような気もするw

ちなみにVTMのアナログ感を増し増しにしたい場合はVCCを組み合わせると最強です。



アナログ・レコーディングをエミュレートすることでミックスは自然なものになり過度なコンプレッサーやEQの使用を控えることが出来ます。
 

Slate Digital VTM | M.I.D. Miyaji Import Division.




紹介した以外にも各社からテープエミュは発売されていますので、自分に合うものを探してみると良いと思いますw

ではではー!


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