群馬県高崎市のレコーディングスタジオTAGO STUDIOと、ヘッドフォンメーカーのTOKUMIが共同開発したヘッドホン「T3-01」をレビューします。
音のプロフェッショナルたちがタッグを組んで作られた渾身のヘッドホン。
“音楽の本当の感動を届ける最後の砦はヘッドホンやイヤホン”というTAGO STUDIOの思想の通り「うっとりするほど美しい鳴り」です。
手持ちのヘッドホンとの比較をしつつ書いていきたいと思います。
TAGO STUDIO TAKASAKI T3-01
最も特徴的なのは、冒頭でも触れたとおり、とにかくうっとりするほど聴き心地の良い音です。都合の良い言葉を使わせて頂ければ、非常に「音楽的」です。艶っぽく、女性ボーカルなどはまさに感動もの。
- 高域音質・・・・★★★★★
- 中域音質・・・・★★★★
- 低域音質・・・・★★★★★
- 解像度・・・・・★★★★★
- 音場の広さ・・・★★★
- 本体の高級感・・★★★★★
※音の評価は主観が大きく左右するので、絶対的な評価ではありません。あくまで筆者の手持ちのヘッドフォンと、今まで使用した製品との相対的な評価です。今後使用していく過程で変化する可能性もありますので参考程度にとどめてください。
低域の量も非常に豊かで、うまく中域と折り合いをつけながら鳴らしてくれます。
楽しく、疲れしないずっと聴いていたい、色んなソースを聴きなおしてみたい、そんな気持ちになりました。
本体は軽く、とても柔らかいイヤーパッドのおかげで装着感はすこぶる良いのもポイント。
リスニング用にも適している
定位や奥行き、音の切れ際などがとても見えやすいので、モニターとしてももちろん優秀なのですが、リスニング用にも適しています。
手持ちのヘッドホンの中では、モニターヘッドホンでの評価が非常に高いYAMAHA HPH-MT8の音に近いと感じました。HPH-MT8をリスニング寄りにした感じです。
HPH-MT8が素材毎にハッキリ鳴らし分けているとすると、T3-01は定位は保ちつつ、素材同士がグラデーションで馴染んでおり気持ち良さが増幅されている感じ。かと言って、濁っている訳ではない、絶妙な部分を表現しています。
高域に満点をつけましたが、これはカキーンと派手な感じではないのに、心地よくずっと聴けるという部分です。シンバルの切れ際など、思わず音を追ってしまうほど気持ちいいです。
好みが分かれると思うのですが、音楽的な心地よさで評価させて頂きました。
外科手術的な用途には向かないかも
これは批判ではないのですが、極端なモニター用とは言えないと感じました。
分離感やドライな鳴りは他のヘッドホンに譲る部分が多いにあります。
ただし、圧倒的な美しさ、心地よさは他のヘッドホンを上回るアドバンテージです。個人的には、作曲時、マスタリング用、リスニング用に適しているのではないかなと感じます。
さいごに
モニターヘッドホン欲しいけど、気持ち良さも妥協はできない!という方には特にオススメできますね。
あと、見た目の高級感もすごくお気に入りポイント。専用ケースも付いてくるのも嬉しい。
少々値は張りますが、買って損なしの素晴らしいヘッドホンです。
ではでは。