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Jesse McFaddin × Loopcloud Japan リミックス大会優秀者【Eruker氏】インタビュー

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2021年1月28日〜2月28日の期間で開催された「Jesse McFaddin × Loopcloud Japan リミックス大会」にて見事、優勝者/優秀者に選ばれたアーティスト9組にインタビューを行いました。

9組の楽曲はCDとしてプレスされ数量限定でリリース(タワーレコード限定)されており、オリコンミュージックストアでは配信が開始されています。

今回のインタビューは、優秀者に選ばれたEruker氏(@peecotton)です。

Eruker氏インタビュー

まずは、この度はおめでとうございます!今の気持ちを聞かせてください。

ありがとうございます!

今の気持ちを率直に言うと、とても驚いています。

まさか、自分が優秀者に選ばれるとは思っていなかったので、今でもあんまり実感がないですね…。

応募されたきっかけは何だったのでしょう?

Computer Music Japan」 の記事で知りました!

お世辞とかではないです(笑)

私も以前から、「Computer Music Japan」や「SynthSonic」等、ゆにばす様の運営されているサイトを拝見させてもらってたので、サイトを通じて今回のRemix大会の存在を知り、力試しのつもりで参加させて頂きました。

いつも有益な情報をありがとうございます….ありがとうございます…。

現在のご自身の音楽活動内容について教えて下さい。

主にYoutubeやSoundcloud等のネット上でのみ活動しています。

元々、私がDTMを始めたきっかけは、「どういう風にして曲は作られているのか」という単なる知的好奇心と暇つぶしからだったので、曲を公開する予定とかはなく、ただ黙々と曲を作って研究する事が当初の目的でした。

なので、活動内容とか目的みたいな、そんな大層なものは無いんですが、自分の好きなように曲を作って気が向いたら公開する…みたいな事の繰り返しですね。

今回制作された楽曲「Erectronic Mix」についてお伺いします。どのようなことを心がけて作られましたか。

今回のRemixは、いわゆるドロップの部分から先に作りました。

ドロップは一般的な4/4拍子なのですが、3連符を多用しています。8分3連って言うんですかね…?

この3連符のリズムが個人的にすごく好きなので、このリズムを強調する感じにしました。

ドロップに入る前の「〜の中で」の部分を特に良く評価して頂いたのですが、初めからこういう狙いがあった訳ではなく、ドロップの特徴的なリズムに合わせる為に、偶発的に生まれたものです。

JesseのパッケージRAPPERS ROCK以外にはどのような製品を使用されましたか?

はい。正直に白状しますと、ボーカルの素材以外は特に使用しておりません…。

Loopcloud様、せっかく優秀者に選んで頂いたにも関わらず、恩知らずなユーザーで大変申し訳ありませんでした(泣)

実は今回このRemix大会に参加する為にLoopcloud様のサービスにご登録させて頂いたので、この機会に使い方を覚えて、今後しっかりと活用出来ればと思います…!

Loopcloud及びLoopmaster以外で使用されたプラグインやソフトウェア、サンプルパックなどを教えて頂けますか。

ダンスミュージック系のアレンジですので、シンセ音源を多用しています。

主に、「Nexus 3」「Omnisphere 2」「Serum」といった辺りです。

また、変わり種としては、フリーシンセの「Kairatuneというのも普段からよく使っています。

その他は、ストリングス音源として、Kompleteでお馴染みの「Session Strings」の無印を使っています。

サンプルパックは、主にSpliceを利用しています。Loopcloudも利用したかったです(意思表示)

エフェクト類は、EQはほとんどLogic純正のEQを使います。

コンプは、純正の他に「Pulser Mu」やPlugin Allianceの「Shadow Hills Mastering Compressor」を使っています。

もちろん、みんな大好き「OTT」もあります。

お気に入りのプラグイン 、またはハードウェアを教えて下さい。

音源で言えば、「Nexus3」が一番好きです!

シンセでの音作りは苦手なので、元から完成された音が入っているNexusは本当に使いやすいです。

あと、動作が軽いのも良いですね。

今回のRemixでは、ドロップ部分のベルっぽいリードは、ほぼNexusで出来ています。

エフェクトは、またまた変わり種になるのですが、JST社の「Gain Reduction」というプラグインが好きです。

公式ではボーカル用のコンプという謳い文句だったのですが、私は専ら手早くシンセの音を太くしたい時に使います。

クセのあるかかり方をするので、万能ではないんですが、私は好きでよく使っています。

制作環境について教えてください。

使用しているDAWはLogicです。

なので、PCは必然的にMacですね。iMacを使用しています。

スペックはLate 2015のモデルで、CPUがCore i5、メモリ16GBです。

性能的には結構かつかつで、トラック数が増えてくる終盤では頻繁に止まります(泣)

モニターヘッドホンはAKGのK371を使用しています。

他のヘッドホンを使用した事が無いので、比較とかは出来ないんですけど、着け心地も良いですし、とても気に入っています。

モニタースピーカーは、IK Multimediaの「iLoud Micro Monitor」を持っているんですけど、基本的にはほとんど使いません。

住宅事情であまり大きな音を出せないので、最初から最後まで、ほぼヘッドホンで作業しています。

一応、最終チェックでこのスピーカーを使って音出しするんですが、ほんとに簡単なチェックだけなので、宝の持ち腐れですね(笑)

その他は、MIDIキーボードがKORGの「microKEYの25鍵タイプ。

Apple純正の「Magic Trackpad 2」を使用して、制作しています。

今後の音楽活動についての展望や目標などをお聞かせください。

とにかく曲を作り続けます。

どうやったら自分の思い描く理想の曲になるのかをひたすら追求したいです。

今後は、作った曲はなるべく公開するつもりです。

作るだけ作ってあとは放置みたいなパターンも結構あったりするので、今後は気をつけます…。

私と同じように、地方で活動されている独学DTMerさんの目標になれるように頑張ります!

最後に何か宣伝をどうぞ。

SoundcloudやYoutubeで、曲を公開中です。

気が向いた時に覗き見して頂ければ幸いです。

Remixアルバムの方もぜひ、聴いて頂ければと思います!!

よろしくお願い致します!

おまけ Eruker氏による制作Tips

私がいつも実践しているサイドチェインの方法をご紹介致します。

Logicユーザー限定かつ有料プラグインの「LFO Tool」を使用したTipsになってしまいますが、ご了承下さい。

今回は例としまして、このようなトラックをご用意させて頂きました。


こちらのトラックの、シンセコードにサイドチェインを適用してみようと思います。

サイドチェインは人によって様々な方法で実践されますが、私は先に述べた通り、「LFO Tool」というプラグインを使います。

4つ打ちの場合は、もっと簡略化出来るのですが、例にあるトラックのようにキックにある程度ランダム性があるトラックの場合、私は以下の方法を取ります。

まず、サイドチェインを適用したいトラックの出力を任意のバスに送ります。

Logicの場合、「Stereo Out」と書かれた部分を選択し、任意のバスを選択します。

今回は「Bus10」に送ります。

すると、Logicでは、Auxトラックが作成されますので、このAuxトラックの出力を「No Output」にします。

次に、新規のインストゥルメントトラックを立ち上げ、「AU MIDI制御エフェクト」から「LFO Tool」を選択して、起動します。

立ち上がった「LFO Tool」右上のサイドチェーンから、先ほどシンセコードトラックに割り当てたバスと同じ「Bus10」を選択します。

そして、ちょっと小さいんですけど、左下にあるMIDIエリアの中に「Note Retrig」っていう項目があります。

この「Note Retrig」の左にあるアイコンを2回クリックして「ENV」というマークにします。

手順が多いですね(笑)

もう少しですので、頑張りましょう!

この状態で、「LFO Tool」を立ち上げたトラックに、キックがあるタイミングに合わせてMIDIノートを入力してあげます。

そうすると、MIDIノートが入力してあるタイミングに合わせて「LFO Tool」が適用されます。

あとは、自分の好きなように「LFO Tool」内の波形を調整して、サイドチェインの完成です!

また、追加でサイドチェインを適用したいトラックがある場合は、適用したいトラックの出力を同じように「Bus10」に送れば良いです。

リードトラックとベーストラックも追加してみました。

最後に、これらのトラックにもサイドチェインを適用し、リズムトラックをミュートにした状態で聴いてみましょう!

この方法のメリットは、サイドチェインのニュアンスを細かく調節出来る事です。

「LFO Tool」内で細かくエディット出来ますので、音の減衰や立ち上がり具合の微調整がしっかり出来ます。

もちろん反対に、デメリットもちゃんとあります(笑)

手順が煩雑なのもそうですが、この方法を取ると、サイドチェインを適用しているトラックだけをソロにしても、音が聴こえなくなります…。

出力を一つのバスにまとめてるので当たり前なんですが、ソロでトラックを確認したい時は、「音を確認したいトラック」+「LFO Toolを立ち上げているトラック」の2つのトラックをソロにして、再生する必要があります…、面倒くさい…。

ちなみに、「LFO Tool」以外にも、Cableguys社の「VolumeShaper」というプラグインでも同じような事が出来るらしいですが、私は持っていないので、申し訳ありませんが方法までは分からないです…。

Logic以外のDAWでもおそらく出来ると思いますので、その辺りに詳しいとても親切な人が、解説してくれるのを待っております…。

あと、もっと簡単なサイドチェインの組み方があれば、どなたか教えて下さい…。

以上になります。

サイドチェインに悩んでいる方の一助になれば幸いです。

Eruker氏

第二回 作曲大会開催中

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