今回ご紹介したいのは “簡単便利で音が良いドラム音源の代名詞” とも言える「EZ DRUMMER 2」。
人気ドラム音源なので愛用している方も多いとは思いますが、まだ使ったことない、他社のドラム音源を使っているという方には是非試して欲しい音源です。ベストセラーには理由があるんですよね。
それでは、初心者はもちろん、プロの方まで幅広くおすすめできるポイントをいくつかご紹介したいと思います。
EZ DRUMMER 2とは
TOONTRACKはスウェーデンのデベロッパーです。ドラム音源に定評があり、EZ DRUMMERやSUPERIOR DRUMMERなどの人気シリーズをリリースしています。
今回紹介する「EZ DRUMMER 2」は、初心者からプロまで “使いやすく音が良い” と評判のドラム音源。
マイクの設定や音質の調整などを気にせず、良い音をすぐに鳴らしたい、手早くカタチにしたい時ってありますよね。
そんな人には迷ったらまずはコレを買っておけば間違いない、と言える時短音源なのです。
音は本格派
簡単、初心者向けと聞くと音はイマイチなんでしょう?って思われがちなEZ DRUMMERですが、まったくそんなことはありません。音はかなりの本格派でプロも実践で使っている話をチラホラ聞きます。
音源の収録は、世界で最もきめ細かく作られたレコーディング施設の1つ『British Grove Studios』で行われています。
British Grove Studiosは、レアなヴィンテージ・コンソール、アウトボード・エフェクト、最先端の録音技術を備えたマイクロフォンを組み合わせることで新旧のハーモニーを完璧に組み合わせることができるとのこと。
妥協のないスタジオサウンドが詰まっているというわけです。即使える音になっているのは、制作段階でしっかり作り込まれているからなんですよね。
音が良い、簡単、軽い
「出来上がった音」を即戦力として使用出来るのがEZ DRUMMERの最大の強み。
リアルなドラム音源は、細かい設定を駆使して好みの音に追い込む楽しみもあるのですが、本格派になればなるほど知識と経験がものを言います。
その点EZ DRUMMERは完成された音なのでラクチンです。とにかく素早く楽曲をカタチにしたい場合や、ドラムの音作りが良くわからないけど本格派な音が欲しい、そういった場面に適した音源です。
かと言ってエディットが全くできないわけではありません。コンプレッサー、リバーブ、ピッチ、マイク2種(オーバーヘッド、アンビエンス)のコントロールは可能。
ざっくり調整ですが、これで良いと思います。あくまで制作に集中するように、初心者の方やめんどくさがりを迷わせない、ほどほどのさじ加減が良いのです。
8,000を超えるMIDIグルーヴ内蔵
8,000を超えるMIDIグルーヴ集も用意されているので、リアルタイム演奏が出来なくても、MIDIを打ち込まくても即座にトラックに反映できます。一般的なドラムパターンはまずみつかりますね。
ちなみにMIDIグルーヴはDAWに貼り付けることも可能です。ざっくりプリセットグルーヴを決めて、細かく調整していくのがベターですね。MIDIデータを分析して打ち込みの勉強もできます。
拡張音源も豊富なのも嬉しいです。様々なジャンルの拡張音色、MIDIグルーヴがリリースされています。
操作も非常にシンプルで分かりやすいです。グラフィックを直接クリックすると音が鳴ったり、プルダウンが表示されて音色を変更できたりするのも直感的で良いですね。
負荷は軽く・安定している
高音質のドラム音源は高負荷なものが多いですが、EZ DRUMMERは軽く、安定しています。ほとんどの環境で負荷を気にすることなく使用できるでしょう。
さいごに
まるでチューニングしたドラムセットを用意し、腕の良いドラマーを1人雇った、そんな気分にさせてくれるドラム音源。
どんなに品質が良かろうと使いこなせなければ道具としては意味がありません。
リアルを追求することも大切ですが、制作に集中できることがまずは大切。そしてある程度のクオリティが担保されているドラム音源、それが「EZ DRUMMER 2」です。
DAW付属からのステップアップのファーストチョイスには間違いなくオススメできますし、納期を多数抱えた職業作家の皆様にも制作の頼れるスピードアップの相棒として導入をご検討頂きたいです。