2ちゃんねるのひろゆき氏の著書「なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23」のレビューです。
メディアなどでは、人と違う意見、ひねくれ者的な発言が目立つひろゆき氏ですが、本書でも独自の視点から現代社会の生き方を説いています。
が、全部が全部ひねくれているわけではなく、他の有識者が語りそうなこともあるんですよね。
これってある意味真理なのかなと思うわけです。
一般的に言われている成功論と、ひろゆき氏のような人とは違うポジション取りをする角度からも同じ考えがあるというのは論理的に正しいのかなと。
ってなわけで、少しばかり取り上げていきます。
なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23
「好きだから延々できる」が価値になる
僕の場合、自分が動くのではなく、いろいろな業界の人が僕に声をかけてくれて、「じゃあ、やりましょうか」と乗っていくことが大半です。だから、どうやったら趣味が仕事になるかを教わりたいなら、僕より適任者がいるかもしれません。
ただ、こうして趣味が仕事につながっている理由を考えてみると、人よりかなり多くの時間を「好きなこと」に費やしているから、とは言えるかもしれません。
僕にとって、映画がそれで、1日に1本か2本は観ているので、少なく見積もっても年間500本はくだらないと思います。
聞くところによると、日本の人は、平均して年に1回くらいしか映画館に行かないらしいですね。映画館に行くかどうかだけで、判断できませんけど、世の中の大半の人が映画に時間を割かないのだとすれば、それは僕にとってのチャンスです。
僕は、他の人がまだ辿り着いていない映画の情報を知っているし、その情報が、そのまま有利に働くことが多いというわけです。
YouTuberの「好きなことで生きていく」はあまりに有名ですが、ひろゆき氏も同じことを言っています。
好きだからこそ続けることで突き抜けられるし、個性的であればあるほどポジションが取れる。
今はそういう時代であるのは間違いありません。あとは戦略次第です。
失敗から学ぶ、自分の「最大馬力」
失敗の記憶は色濃く残るものです。
だから、自分の能力値と予測の精度を上げるには、「この手のことは1時間でできる」と見込んでいたところ3時間かかってしまって怒られた、といった失敗の経験も大事だと思います。
バイクでスピードを出したまま曲がるときって、ものすごく車体を傾けて走りますよね。あそこで最大スピードを出せる人は「車体を傾けすぎてコケた経験」をしたことで、転ばないギリギリの傾きを体得した人です。それと同じ話なのです。
失敗することにより、自分の限界が分かるし、それを知っておくべきということ。
原因を分析するのではなく、自分の能力をロジカルに分析して、経験を無駄にせずに次に繋げると効率が良いという。
とりあえずやれ!という強者の成功者よりも優しい感じすらしますね。
返信は「後回し」にしない
僕が早く取り掛かることを意識しているものが、もうひとつあります。それが「メールの返信」です。意外に思われそうですが、僕は、メールなどの返信は早いほうなのです。
なぜなら、即レスのほうがひと言ですむから。
人間心理として、たとえば「はい、わかりました」のひと言でも、即レスだったら「すぐ返信してくれた」「ちゃんと読んでくれてる」なんて感じるものです。
でも、丸1日とか数日が経ってからの「はい、わかりました」だと、「それだけかよ!」って思いませんか。
「仕事のデキるやつは返信が早い」というのは各方面で定説になりつつあります。
ってか、メールなどの返信以外でもデキる人は何でも早い印象ですね。
早く返さないと長い文章打たないといけなくなる!と思えば早く返せるようになるという「損得」の価値観を取り入れることで、早い対応が出来るようになるかも。
さいごに
ひろゆき氏の非常に合理的な思考と、楽に生きてる感じは、息苦しい現代社会に必要な部分も多いのではと感じます。
メディアでの印象よりも、丁寧に説明しているぶん、口当たりが柔らかいのでひろゆき初心者にもオススメ。
ではでは。