もはやネタのように「使いこなすのに一生かかる音源」と評判のOmnisphere 2。
ファクトリープリセット(パッチ)だけでも9,223音色、同エンジンを搭載したTrilianやKeyscape、さらにはKeyscape Creativeライブラリも合わせると途方もない数になります。
中には「数が多すぎて直感的ではない」「欲しい音色が見つからない」という声もあるようです。
ってなわけで、今回はOmnisphere 2使いにはお馴染みであろう”Sound Match”の素晴らしさについて語りたいと思います。
Sound Match機能
Sound Match機能とは、現在選択している音色と同じような音色を選定し表示してくれる機能です。
膨大な音色群から好みのものを探し出す上で非常に便利なんですよね。
ただでさえ膨大な音色数なので「カテゴリ」だけで絞り込んでも、その中で探すのが非常に大変で時間がかかります。
しかもカテゴリ分けと言えどもざっくりした分け方なので、結局は多数の音色を試していくことになることがほとんど。
そこで、Sound Matchを使用することで、もう一段階絞り込みが行えます。
選択したカテゴリから絞り込みを行うわけではなく、あくまで現在選択している音色に似たものを表示してくれるので、イメージする音色が見つかりやすく、想定以上にマッチする音色が見つかることも多々あり、非常にクリエイティブなんですよね。
もちろんTrilian、Keyscape、Keyscape Creativeを所持していれば、それぞれの音色もしっかり抽出してくれます。
効率的な使い方
- カテゴリを選択しイメージに近いプリセットを選ぶ
- Sound Matchで更に絞り込む
- 星をつける(5段階)※お気に入り登録
これを繰り返すことで、曲を作りつつ、自分好みのプリセットが即座に呼び出せるシンセサイザーに成長するというわけです。
Omnisphere 2だけに搭載
なお、Sound Match機能はOmnisphere 2のみに搭載されている機能です。Trilian、Keyscape単体では(もしくは両方を持っていても)使用できません。
クリエイティブに、効率的にSpectrasonics音源を使い倒すことを考えるとOmnisphere 2は必携。
一度この心地よさを覚えたら戻れないほど快適です。
さいごに
Omnisphere 2は、全てを極めて使おうとするのではなく、まずはそれぞれのユーザーが「必要な部分だけを効果的に使っていく」ことが有意義に使いこなす近道ではないかと。
業界屈指のモンスター音源を、必要な分だけ、合理的に使っていくというある意味贅沢な使い方。
もちろんOmnisphere 2にどっぷりハマって使いこなしても期待に応えてくれる音源です。
まずは、SoundMatch、使ってみてください。
ではでは。
SPECTRASONICS Omnisphere 2(ディリゲント)
SPECTRASONICS Omnisphere 2(サウンドハウス)
https://synthsonic.net/archives/spectrasonics-omnisphere-2%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%81%be%e3%81%a8%e3%82%81.html