ADAM Audioさん(@ADAM_SonicAgcy)よりT7Vをお借りしたのでレビューします。
TシリーズはADAMのエントリーモデル。先日のS2V、A7Xに続くレビューということもあり、比較も交えて考察してみました。
ADAMに決めているけど、どのシリーズを買うか迷っている人は是非読んでみてください。
https://synthsonic.net/archives/adam-audio-s2v%e3%81%a8a7x%e3%81%ae%e6%af%94%e8%bc%83.html
ADAM Audio T7V
Tシリーズは2018年にリリースされたばかりの、ADAM Audioの中で最もリーズナブルなモデル。
信頼のおけるADAMの後発シリーズということもあって、エントリーモデルとは言え、期待を裏切らないクオリティに仕上がっています。
7インチウーファーのT7V、5インチウーファーのT5Vに加えて、サブウーファーのT10Sがラインナップ。
音について
第一印象は丸くドライ。自然で色付けが少ない鳴りです。
高域は少々控えめですが、足りないわけではありません。中低域のレスポンスが良く、スピード感が素晴らしい。
定位の分かりやすさはほどほど。トランジェントはとても分かりやすく、歯切れ良い気持ち良さがあります。
誤解を恐れずに書きますが、以前使用していたYAMAHA HS5の物足りない部分を全て克服している印象を持ちました。
自然な質感でフラットであり、リスニングにも耐えうるキャラクターなので、バランスの良さを感じます。
Aシリーズ、Sシリーズと比較して
低域の伸び、音の艶、粒立ち、奥行きの表現はどうしても上位機種に譲る部分があるというのが正直な感想です。
もう一点、高域についてですが、ここは甲乙つけがたい。
ADAMといえば輝かしい高域に特徴があるイメージですが、A7XやS2Vと比べると高域はやや控えめです。
これは好みが分かれるところで、高域が好きな人は物足りなく感じるし、そこまで必要としない人はTシリーズの方がナチュラルと感じるでしょう。
高域・低域の派手さが控えめな分、長時間作業で聴き続けることを想定するとTシリーズの方が効き疲れはないと言えますね。
さいごに
A7XとS2Vは延長線上にあるキャラクターという認識が持てたのですが、Tシリーズは少々キャラクターの違いがあります。
なので、A7XとS2Vはどちらか1つで良いですが、TシリーズはA7XもしくはS2Vと組み合わせて「サブとして使いたくなる」そんなイメージ。
コストパフォーマンスはA7X以上です。この価格でこの音は唯一無二ではないでしょうか。また、見た目もシンプルでカッコイイのでやる気にさせてくれる。
しっかり音が出せる環境の方には強くオススメできます。
ではでは。