ベース専用音源はお持ちですか?
今回は、TrilianとMODO BASSに加えて、Loopmasters社のBassMasterを比較してみたいなと。
それぞれどのような特徴があるのかを見て頂ければ幸いです。
ベース専用音源と言っても、キャラクターや用途が全く異なるので、選び方や比較のまとめ的な感じ。
Trilian
最高のベース音源と言えばTrilianという人も多いでしょう。
リリースされてから10年以上経つこともあり、近年では新進気鋭のベース音源に押されているような雰囲気もありましたが、2020年11月にV1.5がリリースされ、一気に王者の貫禄を取り戻した感あります。
エレクトリックベース、アコースティックベース、シンセべースまで幅広く収録しており、音のクオリティも圧倒的で存在感がすごい。
エレクトリックベースはサンプリングということもあって、MODO BASSに少々押され気味な感ありますが、まだまだベース界のラオウ(またそれか)なのかなと。
オールマイティなベース音源であれば、唯一無二の選択肢。
また、Spectrasonicsの音源は、例えばOmnisphere 2でTrilianを鳴らしたりすることも出来るので、個別に立ち上げる必要がなく、何かと便利だったりします。
Spectrasonics TrilianMODOBASS
名実ともにエレクトリックベース音源のキングに上り詰めましたね。
音源方式は物理モデルで「生きた音」がウリ。ルートを弾くだけでもサマになります。
音がリアルと言うより、鳴り方がリアル。
省容量で軽量という圧倒的アドバンテージも見逃せないポイント。
エレクトリックベースに特化しているので、他のベース音色はカバーしていません。
エレクトリックベース目的であれば文句なしで決まりでしょう。
https://synthsonic.net/archives/trilian%e3%80%81modobass%e3%80%81ezbass-3%e5%a4%a7%e3%83%99%e3%83%bc%e3%82%b9%e9%9f%b3%e6%ba%90%e3%81%ae%e6%af%94%e8%bc%83.html
Bass Master
今回紹介する中で最も後発なベース専用音源がBass Masterです。上のふたつと比較すると影薄めw
Bass Masterはどんな人が買うべきか。次のような感じです。
- モダンなベース音源が欲しい
- 音作りをそこまで深くしたくない
- シンセベースでもアナログっぽい音は苦手
プリセットを聴くとわかるのですが、とにかく使いやすい音色が多いです。
良くも悪くも普通の音で、特徴がないのが特徴。
https://soundcloud.com/loopmasters/sets/bass-master-demos
ワブルベースや、どこに使うの?的な主張の強い激しいベースではありません。
とはいえ、アナログ寄りでもない、少々冷たい感じのソリッドな質感。
ハマる人にはハマる丁度いい塩梅だと思います。
素早く音がキマることが最大のアドバンテージで、迷いがないことは制作のリズムを乱さず時短に繋がります。
BassMasterは、モダンなベースを求めている人にはハマる音源だと思う。シンプルに直感的操作で様々なベース音色を作れるように設計されているので、プリセットから音作り進めていけば早い。波形は217種類用意されていて、波形の組み合わせはほぼ50,000通り。負荷もそれほど高くないのも良いです。 https://t.co/ANzQreVxNx
— ゆにばす(DTMブラックフライデーセール2019) (@universe_ex) November 19, 2019
決して音作りの幅は狭くないのですが、エフェクターも必要なものだけが揃っており、特化してる分迷いが少ない。
特別音が良いわけではなく、作業が進むことが良いのです。
なので決め手は音の傾向がハマるかどうかがキモ。
さいごに
ベース音源は目的に応じて選ぶべし、ですね。それぞれ得意分野が異なります。
ひとつ付け加えておくと、今回紹介したベース専用音源は、どれもワブルベースなどには向いてません。
あれは基本的に、SerumやOmnisphere 2などの「シンセ」でやった方が良いのかなと。
専用音源の良いところは、迷いなく決めていけるところです。
自身の楽曲のタイプに合ったものを探してみてください。
他にはRob Papenの「SubBoomBass 2」などもあります。超重低音をお求めの方はこちらもおすめです。