こんな音源が欲しかった!!
Dios/シグナルPさん(@Hiroaki_Arai_)が運営されるtwinklediscより、シンセベル専用音源「TwinkerBell」がリリースされましたのでレビューしたいと思います。
シンセベル専用というだけで食指が動いてしまう方は多いと思います。
特に次のような人は、買うべき音源です。
- ベル音色が好き
- 80・90年代のPCMシンセが好き
- FM音源のベル最高
- D-50のFantasiaがあればご飯3杯食える
- あのベル音色のために実機が手放せない
間違いなくアラフォー以上はニヤニヤする音源だということはお約束しますw
もちろん懐古的な意味合いの音源ではなく、普遍的に使用できる音色ばかりなことに加えて、突っ込んだ音作りが行えるクリエイティブさも併せ持っている音源。
それでは書いていきます。
シンセベル専用音源 TwinkerBell
基本的にシンセベルとして考え得る音色は全て入っている、と言っても良いでしょう。
後述しますが、ベル専用音源とはいえシンセサイズ能力が高いです。
イメージする音色が見つからなかったとしてもプリセットから近づけていったりすることで、かなり幅広い要求に応えることができる音源。
ちょっと負荷は上がるのですが、オーバーサンプリングONにすると、粒立ちが良くなり、瑞々しさが出てきて感動します。美し過ぎる・・・。
80・90年代のシンセベルを網羅
プリセットは120種類用意されています。
Roland D-50、JVシリーズ、YAMAHA DX7など往年の名機を彷彿される音色がズラリ。
なお、プリセット制作にはしのさんと、いーえるPさんが参加されています。
プリセット061-070[SHN]は しのさん(@shino8820)制作
プリセット071-080[eLp]は いーえるPさん(@ELPTinySymphony)制作
シグナルPさんはじめ、ハードウェアシンセサイザーに精通された方々が作成されているので「わかってるなー!」という音色が詰まっています。
シンセサイズ能力が高い
3オシレーターで構成されており、AとBはPCM波形、Cはバーチャルアナログ波形を使用できます。
A・Bオシレーター
Cオシレーター
プリセットを試していくとわかるのですが、元の音色を丸まるサンプリングしているのではなく、TwinkerBell内部で波形を組み合わせて作っているんですよね。
ピアノやフルート、バイオリンなどのPCM波形が収録されています。ベルのみではない、様々な波形を組み合わせてベル音色が作られているわけです。
まさしく、これはハードウェアPCM音源の音作りに他なりません。例えばピアノのアタック成分のみを使用し、リリースにバイオリンを使用する、などです。
ちなみに音の組み合わせだけでも7,140通り。ここにシンセサイズが加わるため、アイデア次第で無限大の音作りが可能。
負荷について
めちゃくちゃ軽いというわけではありませんが、普通に使用する分には全く問題ありません。安定感も素晴らしいです。
※画像はオーバーサンプリングOFFで4和音鳴らした状態(音色によって異なる)
TwinkerBellに限ったことではありませんが、ベル系音色はリリースが長めの音色だと同時発音数が増えてしまい高負荷につながります。
そういう場合は、リリースをコントロールするとかなり軽減されるので試してみてください。
当方環境です。
- OS・・・windows10 64bit
- CPU ・・・Intel Corei7 3.2G
- メモリ・・・32GB
省容量である
PCMシンセの音色をサンプリングしたソフトウェアやライブラリって、実機はめちゃくちゃ容量小さいのに何でこんなに大きいの?ってことありますよね。
そんな謎の大容量問題についても全くの心配ご無用。
解凍したサイズは36MBでした。優秀過ぎるw
さいごに
まず、ベル音色では悩まなくなると思います。困ったときのTwinkerBellとして手が伸びること間違いないですね。
普遍的な音色を現代の技術で蘇らせた素晴らしい音源です。
やはり第一線で活躍されるプロの方が作るとこうなる、というお手本ですね。痒い所に手が届いてます。
しかもリーズナブルで、コストパフォーマンスが高いのもポイント。
是非試してみてください。
2019年11月15日時点での動作環境は、Windows 7以降(64bit VST ※32bit非対応 1920×1080ピクセル以上 インストール容量 50MB)のみ対応となっています。
現在イントロプライスで30%OFFとなっていますので、是非。