リバーブプラグインは数あれど、質の高いものは意外と少ないもの。
個人的にプレートリバーブとしては、かなり高品質ではないかと評価している、Transatlantic Plate Reverbをレビューします。
最高級のアナログ・プレートリバーブユニット(Audicon・EMT140)をエミュレートしたプラグイン。
※この記事は2018年12月3日に投稿されたものに、加筆修正したものです。
Transatlantic Plate Reverb
EMT140に対抗して作られたAudiconというプレートリバーブを徹底的にエミュレートしたUSタイプと、Bearsville Studiosにある数々の名盤に使用されたEMT140(ステレオ)を直接モデリングしたEUを再現したプラグインです。
デモ動画からも十分に伝わってきますが、非常に美しい響き。
2タイプが切り替えはワンタッチで可能となっており、それぞれのキャラクターがいい感じで異なるので使い分けが可能。
2種類のプレートリバーブが搭載されていると考えるとコスパ良いですね。
USモデル
EMT140よりも最長リリースが1秒短いとのことですが、とても美しいステレオ感が特徴です。
Audiconの実機はこちら。
EUモデル
実機と区別がつかなくなるまでIRをキャプチャーを繰り返しているため、高次元のシミュレーションとなっているとのこと。徹底した拘りを感じます。
EMT140の実機はこちら。
音デモ
まずこちらはドラム(BFD3)にインサートしてみました。
Dry→US→EUの順です。
こちらはシンセ(Sylenth1)にインサート。
Dry→US→EUの順です。
同じプレートリバーブでもかなりキャラが異なるのがわかりますよね。
かなり使い分けが効きそう。
艶が出るのに原音の輪郭がぼやけず切れ際も美しく、ガッツリかけてもデジタル臭い響きにならないのが素晴らしい。
CPU負荷
画像をキャプチャするのを忘れましたが、負荷はとても軽く、環境を選ばず使用可能。
よほど非力な環境でない限り問題なく使えるかと。
計測環境です。
- OS・・・windows10 64bit
- CPU ・・・Intel Corei7 3.2G
- メモリ・・・32GB
- DAW・・・Cubase Pro 10.5
- Audio I/O・・・RME UCX
- バッファーサイズ・・・512samples
- サンプリングレート・・・44.1kHz
さいごに
徹底的にシンプルで、使いやすい設計がテーマとなっており、マニュアルは不要。すぐ使えるようになると思います。
いくら音が良くても重たかったり、使いづらくては、結局使いやすいプラグインに手が伸びてしまうもの。
品質と使いやすさが高い次元で両立しているので非常に優秀です。