Black Rooster Audio「VLA-3A」をレビューします。
鶏のマークでお馴染みなBRAですが、プロをはじめ多くの方々からも評価が高いデベロッパー。
シンプル操作で品質が良いので、コンプ?エフェクト?よくわからん!という方も気に入る確率大のプラグインです。
※この記事は、2018年1月20日に投稿されたものに、加筆修正したものです。
Black Rooster Audio VLA-3A
Black Rooster Audio VLA-3Aは、1969年発売のアナログハードウェアTeletronix(Urei) LA-3Aをエミュレートした、OPT(光学式)コンプレッサーです。
LA-3Aの兄貴分ともいえるLA-2Aは真空管を使用しているのですが、LA-3Aはコストを抑えるためにトランジスタを使用しているとのこと。
アタックが早く、滑らかなコンプレッションが特徴で、気持ちの良いサウンド。
調整できるパラメーターは非常にシンプル。GAIN(アウトプット)と、PEAK PEDUCTION(スレッショルド)。あとはLIMIT⇔COMPの切り替えくらいです。
Waves「CLA-3A」との音質比較
Wavesの「CLA-3A」と音の比較です。
- エフェクトなし
- VLA-3A
- CLA-3A
GAINとPEAK REDUCTIONは双方とも「5」に設定。わかりやすいように強めにしました。
音の違いですが、VLA-3Aの方がきめ細かい音でキレイにコンプしてます。
密度も高く、ローの迫力でがあって、パンチが出る。
CPU負荷
負荷は、CLA-3Aよりも、VLA-3Aの方が高いです。
Addictive Drums 2エフェクトなし
Addictive Drums 2 + VLA-3A
Addictive Drums 2 + CLA-3A
音が良いだけあって、負荷は少々高め。
めちゃ気になるほどではありませんが、挿しまくるとキツいかもしれない。
負荷計測環境
- OS・・・Windows10 64bit
- CPU ・・・Intel Corei7 3.2G
- メモリ・・・32GB
- DAW・・・Cubase10.5
- Audio I/O・・・Solid State Logic SSL 2
- バッファーサイズ・・・1024samples
さいごに
シンプルな操作で使い方はカンタン、コンプレッションが非常に滑らかで気持ちいいです。
バストラックなどでの接着目的でも威力を発揮するのではないかと感じました。
リリース(戻り)が遅いためソースは選ぶと思いますが、ハマると最高かと。但し、アタック、リリースなどが調整できないので細かな音作りには向いていません。
噂では、BRAはbrainworxで「VSC-2」や「VSM-3」を開発したデベロッパーが立ち上げたブランドらしいので、高品質なのもうなずけますよね。
ではでは。