シンセはお好き?
毎年9月は、PluginBoutiqueが主催するシンセ月間「SynthMonth」です。
せっかくなので今回は、SynthMonth 2026でセール対象となっている数多くのシンセサイザーの中から「これはぜひ使ってみてほしい」と思うものをピックアップしてご紹介。
主観たっぷりで書いていくので、よろしゃす!
個人的に推したいシンセ
JD-800
PCM音源が一世を風靡したデジタルシンセ時代を象徴するシンセサイザーなので、音楽好きであれば知っている人も多いであろうJD-800。
国内では90年代に小室哲哉氏が愛用し、No.53「Ac Piano 1」というアコースティックピアノ音色をヒット曲で多用したことからTK Pianoと呼ばれていることは、もう耳にタコでしょう。
そんなJD-800ですが、個人的推しポイントとしては、リード、パッド、ブラスなど存在感がありつつも、美しく粒立ちの良いサウンドです。
細かい数値を操作するのではなく、ほぼすべてのパラメーターがスライダー調整できるという直感的な音作りも是非体験して欲しいですね。
ちなみに、JD-800実機、JD-08、JD-800プラグイン、JD-990すべて所有してます。JD愛。
Trinity
Trinityは、ACCESSと呼ばれるPCM音源方式で、明るく元気で解像度の高い、硬質でキラキラしたサウンドが持ち味です。
Trinity登場前のフラグシップだった「01/W」は、中域に厚みのある少々ダークなサウンド。
一方で、後継機にあたる「Triton」は、より汎用性が高く、幅広いジャンルで使いやすいサウンドへと進化しました。
その間の時代を支えたTrinityには、上記両モデルとは異なる個性があり、そのサウンドに撃ち抜かれたファンは多く、令和の今でも根強い人気を誇っています。
レビューでも取り上げたとおり、Trinityソフトウェアには、実機の開発者が携わっていることも見逃せません。
実機サウンドをよく知る人も満足できるクオリティに仕上がっているので「ソフトウェアのサウンドはちょっと…」という人にこそ一度試して欲しい。
ヴィンテージ系シンセおすすめ
SUPER-7
SUPER-7は、Roland MKS-7(Super Quartet)にインスパイアされた音源です。
MKS-7とは、Rolandのシンセサイザーの歴史の中でも屈指の人気を誇る「Juno-106」と、TR-909やTR-808の兄弟分であるリズムマシン「TR-707」のPCMサウンドを合わせた音源モジュール。
今回、75%OFFとのことで、コスパが異常なのでとりあえずJUNO-106のサウンドが気になってた方はチャンスでは。
Roland Vintage Keys Essentials Bundle
Rolandの名機3機種、JUPITER-8、D-50、SH-101をバンドルしたVintage Keys Essential Bundleが25,000円台。
1機種あたり8,000円の計算となりますから、これは破格と言って良いでしょう。
SH-101やJUPITER-8は、本家Roland以外からもエミュレーション製品が登場していますが、D-50を完全再現してるのは本家だけです。
1980年台という時代が産んだ名機D-50に搭載されている「LA音源」ならではの個性的なサウンドを堪能して欲しいですね。
Roland Vintage Keys Essentials Bundleの製品ページ
初心者におすすめのシンセ
M1
初心者の方にはM1を推したいです。
M1には、ピアノやアコースティック音色からドラム音源までが網羅的に含まれているため、シンセサイザーというよりは、マルチ音源といった方が適切かもしれませんね。
もちろんシンセサイザーサウンドも、今でも十分に使えるものがいくつも入っています。
負荷が軽く、さまざまなジャンルに対応しているので、よほどジャンルに特化した制作をしない限り、持っておいて損はないはず。
長く使えると思いますし、搭載音色数も多いので、何かと頼りになる音源になるでしょう。
一度は使って欲しい定番シンセ
Avenger 2
参考記事:最強を超える最強へ。Vengeance Sound Avenger 2レビュー
「現代の音楽シーンで活躍できるシンセサイザーは?」と聞かれたら必ず候補に入れる音源です。
まず、サウンドは文句なしに一級品。
負荷は音色によっては中程度、使いやすさに関しては少々慣れが必要といったところはあるものの、サウンドクオリティの高さを知ってしまうと「さすがは人気シンセだな」と高確率で思うことでしょう。
それから、Vengeance製の拡張パックのクオリティがすさまじいです。
種類も豊富なので、他のシンセに手を出さず、拡張パックを充実させてAvengerを極めるのも有効な手段ではないかと。
個性派シンセおすすめ
CYCLOP
ブリブリした音色が特徴の、モノシンセです。文字通り、単音だけで和音は鳴らせません。
ワブルベース専用とまでは言いませんが、ベース、リードなどに用いるシンセです。
「単音なら他のシンセで鳴らしてもいいのでは?」と思う方もいるかもですが、生きたように変化しまくる音色が作りやすいインターフェイスになっているので、CYCLOPでしか生まれない、生まれやすいサウンドというのはあるのではないかと。
モジュレーションや、エフェクトを駆使して他のシンセでは出せない音作りを楽しむのが醍醐味。
質感は過激ながらも耳障りの良い、どこか温かみも感じる音楽的なサウンドです。
さいごに
シンセサイザーは面白いもので、必ずしも高機能なものが一番良いとは限りません。
好みもあるので「これが最強」ともなかなか断定しづらかったりします。
数十年前に登場したシンセが今なお愛され、現代のテクノロジーによってソフトウェアとして復刻されていることは、それぞれの個性が今なお輝いている証なのではないでしょうか。
シンセサイザーは時代を作り、後年になって違った形で評価され、時代とともに様々な魅力を見せてくれます。
これを読んでくださった皆様が、お気に入りの一台を見つけられることを祈って。
ではでは。



