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音を判断するためのDAP。
株式会社アユート様からのご依頼で、Astell&Kernの「PD10 & Cradle」をご紹介します。
PD10は、プレミアムオーディオブランドである、Astell&Kernが長年の開発技術を詰め込んだ、新世代DAP(デジタルオーディオプレイヤー)であり、正確な音を捉えるための一台。
圧倒的高解像度、精密でフラットな音像は、もはやリスニング機の領域を遥かに超え、リファレンス機ではないのかと。
高額な製品ではありますが、その実力からは”凄み”を感じます。
レビューするにあたり、いくつかのイヤホン、ヘッドホン、それから付属するドッキングクレードルもたっぷり聴き込んでみました。
エンジニアやサウンドクリエイターこそ導入を検討して欲しい1台。ぜひ最後まで読んでみてください。
提供:株式会社アユート
PD10 & Cradle(アユート公式ダイレクトショップ)
Astell&Kern PD10
Astell&Kernとは
Astell&Kernは、ハイレゾ音源をそのまま届けるオーディオシステムのために生まれたプレミアムオーディオブランドです。Astellはギリシャ語で「星」、Kernはドイツ語で「中心」を意味し、音楽の中心である「原音」に常に近づこうとする意思が込められています。
音質の微妙な違いを見逃さないAstell&Kernのブランド哲学は、技術革新、ユニークなデザイン、クラフトマンシップで評価されています。2012年に第1弾を発売して以来、様々なオーディオ製品を通じて音楽を愛する人々の生活を豊かにしてきました。
PD10は、ポータブルとホームユースを兼ね備える設計思想の基に製品化されました。
DACには、世界初となるAK4498EXを搭載し、デジタルコンバーターAK4191EQとの組み合わせによる、デジタルとアナログを分離処理を実現。
音の再現力・空間表現・S/N感を圧倒的高みに到達させることに成功しています。
そして、付属のドッキングクレードルを使えば、デスク上で据え置きDACとしても活用可能。
ポータブルでもホームでも、同じ基準の音を保てるというAstell&Kern初の試み。
つまり、PD10を導入することで、あらゆる場面で、正確に音を判断することが可能になるというわけです。
開封
箱は大きく高級感があります。表面も立体的な仕上げで、Aの文字が輝く。
箱の中に箱があって、さらに箱が…高級機は違いますなぁ。
本体とドッキングクレードルが別々の箱に収められています。
本体は高級感に溢れ、持った感じはズシっと重たい。
見た目は個人的な好みも含めて、角張っていてカッコいいです。デカくて重い。
ただ、このままだとカバンの中に入れて持ち運ぶ際に他のモノを傷つけそうだし、何かの弾みでケガをしそうな気もしますが…
…という心配はご無用。そこはさすがに高級機、イタリアのSynt3社のポリウレタン生地を使用した、フェイクレザーケースが付属します。
なんたる高級感…見た目も持ち心地も非常に良い。色も良いですね。
そして、ドッキングクレードルも付属しているので、充電しながらスピーカーに繋げてホームオーディオを楽しむことも可能。
毎日のことなので、様々な場面で極力スマートに高品質なオーディオ体験ができるのは幸福度あがる!
ちなみに、レザーケースを付けたままではドッキング出来なかったので、クレードル使用の際は外しましょう。
ちょっと面倒ではありますが、まぁ充電中にカバーをしたままってのも気になりますしね。
デジタル処理とアナログ処理を分けて処理する「HEXAオーディオ回路」
PD10は、デジタル信号処理とアナログ信号処理を完全に分離した革新的なHEXAオーディオ回路構造を搭載しており、驚異的なS/N比を達成することで超クリアなサウンドを実現しています。
デジタルとアナログを分離するアイデアは、なんと構想10年。
最先端のDAC、AK4498EXを世界初採用
キモとなるDACには、AKM(旭化成)のAK4498EXを世界初採用。(2025年10月現在)
Asahi Kasei Microdevices Corporationより出典
AK4498EXは、低域から高域まで広いレンジでより豊富な情報を再現し、微妙なニュアンスや空気感まで感じられる「まるで、そこにいるかのような」音の世界をテーマとしており、並々ならぬこだわりが感じられますね。
デジタルコンバーターAK4191EQと組み合わせることでセパレートDAC
Asahi Kasei Microdevices Corporationより出典
AK4191EQは、新しいコンセプトの Multi-bit stereo Premium デジタルデータコンバーターで、アナログ出力へ重畳するデジタルノイズの影響を極限まで低減し、聴感上の S / N 感を向上させます。
AK4498EX は、インターポレーターと ΔΣ モジュレーターを担う AK4191 と合わせて使用することで、デジタルとアナログの完全セパレート DAC ソリューションを容易に構成できます。この構成によって、デジタルノイズがアナログ変換回路へ干渉することを極限まで排除することが可能になります。
Asahi Kasei Microdevieces Corporationより出典
オーディオプレーヤーはDAC単体の内部でデジタル信号とアナログ信号を一緒に処理するのが一般的。
PD10では、AK4191EQがデジタル領域を担当し分離・ノイズを低減、AK4498EXでアナログ信号を分離して処理する方式を採用しています。
しかもAK4191EQは2基、AK4498EXは4基搭載という、贅沢設計。そこまでやるのか!
この独自の設計を施すことで、デジタル信号処理とアナログ信号処理を物理的に分離し、驚異的なS/N比を実現しています。
DAC周りのみならず、Astell&Kernの特許技術でもある、アンプなどの主要回路を一体化した「TERATON ALPHA」が組み込まれています。
アーティストやプロデューサーが意図した原音に近い音を再生するためのソリューションです。
スマートゲインでインピーダンスの確認不要
また、接続したヘッドホンのインピーダンスに合わせて自動調整してくれるスマートゲイン機能まで搭載しています。
これによってヘッドホンやイヤホンを変えた時の面倒な設定は不要。
ハイインピーダンスのヘッドホンも楽々鳴らし切れるパワーも持ち合わせているので、あらゆる出力機器にも対応できますね。
さらに、Andloid OSに搭載されている、音楽再生時にすべての音源を強制的に48kHz/24bitに変換するサンプリングレートコンバーター(SRC)もバイパスされる仕組みになっています。
アップサンプリング
【PCM変換DAR】
- 44.1/88.2/176.4KHzのPCMは352.8KHzに変換して再生されます。
- 48/96/192KHzのPCMは384KHzに変換して再生されます。
※PCMアップサンプリングのDARを選択している場合、DSD再生時のPCM変換は行われません。
※量子化ビット数16/24/32bitは全て32bitに変換されます。
【DSD変換DAR】
- 96KHz以下のPCMファイルは、DSD128に変換して再生されます。
- 176.4KHz以上のPCMファイルは、DSD256に変換して再生されます。
※DSD変換のDARを選択している場合、DSD64/128のDSDファイルは、DSD256に変換して再生されます。
音について
いくつかのヘッドホン、イヤホン、そして付属しているドッキングクレードルのXLR接続でスピーカーに繋いで様々なジャンルを聴き込んでみました。
まず感じたのは、瑞々しく粒立ちの良い音像。
音のディティールが浮かび上がり、ひとつひとつの音の大きさ、減衰、そして切れ際までもが明確に見えます。
分離感が非常に高く、ミックスの中の音がどの位置にあるかを“視覚的”に把握できるほど。
モニター的な精密さを備えながらも、決して無機質にはならず、モニターと音楽性、その両立が奇跡的なレベルで成立していると感じました。
本来なら相反するはずの「精密さ」と「心地よさ」が、同じ空間で共存しているんです。
特筆すべきは、音が重なり合う場面での解像度。
これまで高品質なDAPに触れるたびに「今まで聞こえなかった音が聞こえる」と感じてきましたが、PD10はその体験をさらに更新させてくれました。
あまりに情報量が多く、これを基準に音作りをすると、逆に詰め込みすぎてしまいそうになるのでは?と感じるほどの精度です。
しかし、楽曲の奥に隠れていた小さな音までも発見できるため、聴き慣れたはずの楽曲でも新鮮な気持ちで楽しめるので思わずニヤニヤしてしまう自分が。
また、接続するモニターやヘッドホンによってサウンドは変化しますが、どの組み合わせでも、そのデバイスが本来持つ性能を“限界まで活かしている”ように感じられました。
生楽器では演奏者の指先のニュアンスまで伝わり、電子音楽ではキックのアタック形状やエフェクトの深さまで見通せます。
作り手の意図が可視化され、音の背後にある情景が自然と浮かび上がる。
PD10は、聴き慣れた楽曲を「再定義する」そんな異次元のリファレンスDAPですね。
AK File Dropで簡単データ転送
データ転送って、意外に手間だし面倒ですよね…。
DP10には、ファイル共有機能の”AK File Drop”が搭載されているため、フリーソフトのFileZillaなどを使用して、Wifi経由でPCからドラッグ&ドロップでデータを転送できます。
設定も簡単なので、いちいち有線で繋ぐ必要もなく、ストレスフリーなのが最高!
さいごに
ぶっちゃけ高い…ですが、その価格には明確な理由があります。
音質はもちろん、操作性や機能性、そして細部まで行き届いた設計思想。
そのすべてが音を正確に捉えるために最適化されています。
徹底的に音にこだわりのある人にしか手が出せない価格帯かもしれませんが、その価値は確か。
音を極めるプロのためのDAP、一生の相棒になるDAP。
是非、お試しください。
ではでは。
※2025年10月18日には、ポータブルに特化したクレードル無しの単体モデル「PD10(Black/Silver)」が発売されました。
合わせてチェックしてみてください。
PD10 & Cradle(アユート公式ダイレクトショップ)
