アーティキュレーションをXYパッドでコントロールできる快感。
「THRENODY: AVANT-GARDE STRINGS」は、重厚かつリッチなストリングスを使用し、ユニークで多彩なアーティキュレーションを組み合わせることで、個性的で唯一無二のストリングス音源に仕上がっています。
エッジの効いたアーティキュレーションの数々をクロスフェードさせる音作りは、まるでシンセサイザーのように自由度が高く、圧倒的な存在感。
普通のストリングス音源では実現できないダークなサウンドが欲しいという方には、どハマりしそうな予感がムンムンです!
THRENODY: AVANT-GARDE STRINGS
THRENODY: AVANT-GARDE STRINGSは、60人構成の大規模ストリングス音源で、重厚なストリングスサウンドに、XYパッドでクロスフェードさせつつコントロールが可能な豊富でユニークなアーティキュレーションを組み合わせた、唯一無二のサウンドが特徴です。
通常のストリングス音源であれば、キースイッチでアーティキュレーションを切り替えるものが多いですが、THRENODY: AVANT-GARDE STRINGSは、XYパッドを用いたクロスフェードコントロールが面白いんですよね。
XYパッドだけでも多様な表現が可能ですが、アルペジエーターやシーケンスジェネレーターなども搭載しており、かなり複雑なパターンを即座に演出することができるという、音は本格派ストリングス、サウンドエンジンはシンセサイザーのようなイメージ。
重厚なストリングスサウンドを自由自在に加工していくのはなかなか快感で、複数のエフェクターなどを組み合わせることなく、1つの音源内で完結できるのが大きなアドバンテージです。
ここまでハイブリッドな組み合わせは、弦楽器専用音源としては珍しいのではないでしょうか。
豊富でコントロールしやすいアーティキュレーション
アーティキュレーションは、トレモロやピチカートなど一般的なものから、通常の弦楽器音源には見られないユニークなものまで、合計26種類が用意されています。
最大4種類のアーティキュレーションをXYパッドに割り当てることで、それぞれをクロスフェードさせつつ、非常にスムーズにアーティキュレーション切替が可能なのが特徴。
XYパッドの動きを記録して、ソフトウェア内でオートメーションさせることもできるのも良いですね。
狙ったサウンドはもちろん、グリグリやって偶発的なサウンドからインスピレーションを得られることもありそう。
リアルさを追求するも良し、人間業ではない表現を追求するも良しな音源で、アイデア次第で他のストリングス音源では補完できない存在感を感じさせます。
音について
アーティキュレーションが豊富で表情豊かな音源なので、すべてキワモノ感が強いのかなと思いましたが、「サステイン」は大規模編成ながらアタック感が強く、比較的音も近いため、通常のストリングスとしても非常に使いやすい音にまとまっています。
こういう素直な音ありきで過激な表現を加えるからこそ、コントラストが付きやすいのかなと感じました。
60人編成によるブ厚いストリングスが奏でる多彩なアーティキュレーションの切り替えを滑らかに変化させることで、立体感や動きのあるサウンドになります。
有機的であり濃密な、アコースティックともシンセサイザーとも言えない独特な質感、表現を使いこなすことが、THRENODYの真骨頂です。
CPU負荷について
アーティキュレーションにより多少違いがありますが、概ねこれくらいです。
計測環境は以下のとおり。
- OS ・・・Windows10 64bit
- CPU ・・・AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ・・・64GB [DDR4-3200 16GB×4]
- DAW・・・Cubase Pro 11
- バッファーサイズ・・・512samples
- サンプリングレート・・・44.1kHz
※CPU負荷は、音色や設定によって変化するため、あくまで参考程度にとどめてください。
さいごに
重厚なストリングスサウンドを基盤とした、自由度の高い様々なアーティキュレーションが組み合わさることで、強烈な存在感、世界観を表現することができます。
特に、ホラー系やSF映画などのサウンドなどには相性が良いのではないでしょうか。
ではでは。
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