DAW

Cubaseが落ちる(エラー)原因の対処した一例の記録

スポンサーリンク
   

※本サイトでは、アフィリエイト広告を利用、またはプロモーション記事が含まれている場合があります。

Cubaseが落ちまくって作業が進まないってことがありますよね。対処している時間は本当に無駄だし、不安だし、イライラします。

ぼくも先日こんなめにあっていました。

結論を先に書いておくと、MJUCというコンプが不安定で突発的にCPUに負担をかけてクラッシュさせたのが原因だったんですが、特定するのにかなり時間がかかってしまったんです。

DAWが落ちる要因は様々ですが、一番タチが悪いのは「何故落ちるのかわからない」ことではないでしょうか。

原因がわかれば対処も出来ますし、次回プロジェクトファイル作成するための糧にもなります。しかし、落ちる原因わからなくては対処のしようがありません。無理やり作業を進めてたとしても、いつかは開けなくなってしまうのではないかと思うと夜も眠れない。

というわけで、今回のトラブルについて、ぼくなりに対処した内容を書くことにしました。似たような症状で困っている方、誰かの役に立つことを願って記録に残します。

 

あくまで症例の1つで、仮定に基づいた解決策として読んで頂ければ幸いです。 それから全く同じ症状ではなくても、似たようなトラブルがあった場合に想像力で補完していただく必要はありますが、解決の糸口になればと思います。

今回Cubaseが落ちた症状

MAX86_ugegege20150207110830_TP_V

参考までにぼくの制作用PCスペックです。

OS・・・windows7 64bit

CPU ・・・Intel Corei7 3.2G

メモリ・・・32GB

HDD・・・1.5TB×3

HDDは、OSとプラグイン・プロジェクトファイル・サンプルライブラリの3つに分けてます。

SSDこそ搭載してませんが、よほど無茶をしない限りは普段そんなに落ちることはないです。安定してます。

SSD
欲しい!

vstメーターをチェック

制作が進むにつれてプラグインの数が増えてくると、vstメーターの「average load」「real-time peak」がいっぱいになってクラッシュの危険性が高まってきますよね。なので制作中は常にPCのご機嫌をうかがってます。佳境に入ってくるとまるで腫れ物に触るかのような状態です。

今回問題となったプロジェクトファイルの中身は、オーディオデータ約40トラックほど。MIDIトラックは書出しが終了した段階でミュートになっていて、ソフトシンセもフリーズにしてありました。

その状況でのvstメーターはこんな感じで、まだまだ余裕です。

vstメーター

こんだけ余裕なはずなのに、作業開始から数分で、ひどい時は作業開始直後に「ブシャー!」とノイズ吐いて落ちてしまうのです。

なんでや!!

落ちるパターンは、おおよそ次のような流れです。

1.作業再開時は何事もなく安定

2.数分後に挙動がおかしくなってくる

(いくつかのオーディオが再生されなかったり、ノイズが出たり、遅れたり、鳴りっぱなしになる)

3.最終的にノイズを吐いて全く作業できなくなる(もしくは強制終了される)

何度やってもこうなります。vstメーターを見ても負荷がかかっている様子もありません。

「disk」だけが高負荷の状態を示していた

 

vst-2

vstメーターの「disk」だけが、再生中に「時々」高負荷を示していたので、原因はHDDとアタリをつけて、思いつく限り対策を講じて、ネット上にある情報を調べて散々試しました。    

・オーディオインターフェイスのバッファサイズを変更してみる

・HDDのデフラグを行う

・他の同じくらいのサイズのプロジェクトファイルでも同様のことが起きるかチェック(起きなかった)

・常駐ソフトなどを切る

などなど他にもやってみましたが、全く効果はありません。vstメーターを見る限り、CPUに負担がかかってる様子はないのにやはり落ちてしまいます。

更には、オーディオミックスダウンも出来ないときもあったりして、もう詰んだかと思いましたが、これはバッファサイズ変更でなんとか大丈夫でした。今まではそんなことなかったのになぁ・・・。

ここまでくると、HDDの故障や、OSが最新ではないから?などと原因究明も混沌としてきますのでやっかいです。

DAWは既に死んでいた

tsuruno9_TP_V

と、いろいろ悩んだんですが結局、原因はHDDではありませんでした。

スネアドラムのトラックに挿していた、「Klanghelm MJUC」だったんですよね。とても良いエフェクターで気に入っているのですが、ちょっと負荷が高いです。 

でも、ここで疑問が。

いくらちょい重のプラグインとはいえ、vstメーター上ではCPUにまだまだ余裕があったはずです。なので、エフェクターは全く疑ってなかったんですよ。

一瞬の高負荷がCPUの天井を突いた

 

uploaded by kuroko3 on GIFMAGAZINE

では、何故エフェクターに原因があるのでは?という考えに至ったのか。ずっとvstメーターを監視していて気づきました。

再生をしてもメーターに大きな変動はありません。しかし、ある時一瞬「average Load」が最大値を振り切ったんです。(本当に一瞬)

その後、そこからdiskにじわじわと高い負荷がかかりだして、最終的にクラッシュしました。

そこではじめて、これはHDDではなく、プラグインが犯人なのでは?という考えに至りました。

vstメーターに余裕があるから、安定しているから、ということで高い数値を示しているdiskばかりを疑っていましたが、原因はdiskのエラーを引き起こすCPUにあり、不安定なプラグインの挙動にあったのです。

CPUが一瞬でも天井を突いた時点で、一見DAWは落ちていないようで、落ちているんですね。クラッシュへの序曲が始まっているのです。

ケンシロウに経絡秘孔を突かれたのと同様「お前はもう死んでいる」状態なんですよ。

というわけで、MJUCを外してから作業再開したところ、この症状が起こることはありませんでした。

目に見えることだけに翻弄されてはならない

1

MJUCを戦犯扱いすることは簡単です。しかし、相性の問題で全く問題ない場合もあるでしょうし、他の原因だってたくさんあるはずです。今回はたまたまMJUCだったということです。

一見するとシンプルな要因です。たったひとつのプラグインが悪さをしていただけのこと。

しかし、ここで考えていきたいのは、何故発見が遅れてしまったのか?

理由は、vstメーターに翻弄されてプラグインを疑わなかったからなんです。

CPU負荷が高い状態であれば、真っ先に稼働中のプラグインを疑います。しかし今回は一瞬の不安定な挙動に気づくことができなかったんです。   

一瞬のメーターの上昇、これを見逃す、もしくはvstメーターでは確認できないほど一瞬の高負荷であれば、CPU負荷は高くないから原因はdiskと断定してしまいがちです。最悪の場合、diskの故障を疑うという流れになっていた可能性もあります。

さいごに

DAWはプラグインや様々な環境等が影響するので、絶対的に安定し続けることは難しいです。

きっとこれからも様々なトラブルが起こる事でしょう。あー怖いw

そのたびにCubase乗り換えようかな・・?とかMacは落ちないらしいね・・とか心が揺れることもありますが、ぼくはCubaseを使っていきますよ。Cubase愛(乗り換えるのがめんどくさいとも言う

これからも、こういった情報はドシドシ共有していきたいと思います。

1人でも良いのでこの記事を読んで「役に立った」と思ってもらえると嬉しいです。

ほんと、これです。

あ、ぼくのことは嫌いでもMJUCのことは嫌いにならないでくだ(ry

ではでは。