UVIからSynths Anthology の後継モデルSynth AnthologyⅡがリリースされました。

「ハードウェアシンセサイザーの万国博覧会」というサブタイトルがたまりませんw

ハードシンセ好き、特に80年90年代のPCM音源はマストアイテムとなっております。早速入手しましたので簡単にレビューしたいと思います。

細かいことですが「Synths」の「s」がとれましたね。




25機種のシンセが新たに収録された
synth an2
新たに25機種のシンセから新波形を収録。プリセットは500種類追加されてます。最新のシンセサイザーOB-6 や、Minilogue からもサンプリング。嬉しいw

Oberheim OB-6
Dave Smith Prophet-6
Korg Minilogue
Moog Sub37
Novation Basstation 2
Novation Ultranova
Ensoniq ESQ-M
Siel DK80
Akai AX80
Alesis Fusion
Korg Triton
Roland Juno 60
Roland Juno 106
Emu Emax
ARP Odissey
ARP Quadra
Formanta Polivoks
Vermona Tiracon 6V
Moog Source
Studio Electronics Boomstar 5089
Moog Polymoog
Roland JX-8P
ARP Chroma Polaris
Yamaha CS20m
Elka EK44

アナログシンセがメインですが、やはりここはPCM音源を推したい。KorgのTritonが新収録されてます。音はこちらで聴けますよ。名機です。

KORG TRITON-RACK レビュー【DEMOあり】 : SynthSonic

ツボを押さえた音色がチョイスされてますから、実機知ってる人はニヤニヤしちゃうと思いますw

ちなみにTriton-Rackは関ジャムで大人気の蔦谷好位置さん(@KoichiTsutaya)のスタジオにも鎮座しているんですよね。


待望のJD-800 53番ピアノ収録
jd-800
まさか入ってないよナぁ・・・って思いながらプリセットを探ると入っててビックリ!Keyscapeには入ってなかったのにw

これだけで買う人いそうw音質はソックリとまでは言いませんが、かなり頑張ってると思います。エディット次第ではかなりいけるのではないでしょうか。UVIエライ!!

更にはJD-990ピアノも入ってるのに驚いたんですが、こちらはかなりエディットされていますのでプリセットを聴く限りでは別物。微妙な差をJD-800と比較してみてってわけではなさそうです。個人的にはそうして欲しかったwでも、これ以上贅沢は言いますまい。

でもエフェクトを全部切ってじっくりエディット、聴き比べしてみたいですね。もしかしたら発見があるかもしれませんし。

音質の向上
PP_SAII_DESKTOP_WIDE2_MACHINES

新しいサウンドはもちろん、従来のプリセットも全て見直されています。前バージョンは少々時代を感じる音でしたが、すっかり今のサウンドにも使える音に仕上げてきています。波形自体は変わってないのですが、エフェクトの味付けや設定が変更されてるんですよ。

全体的に音は明るめでスッキリしたサウンドになってます。抜けが良くなった感じ。オクターブも変わってる音色ありました。全体的なバランスをとったんでしょうね。

UVIは「エミュレーションよりもサンプリングの方がシンセの音を忠実に再現できる」と考えていて、サンプリングには一方ならぬこだわりがあります。

ソフトウェアエミュレーションが進化した現在でも、実物のハードウェアシンセから出るサウンドにはそれでしか得られないものがあります。アナログボイス間の微妙な差異から様々なフィルター処理の手法によって、そのサウンドは形成されます。そこには確たるキャラクターとエネルギーがあります。Synth Anthology 2はハードウェアから出力したサウンドを扱うことで、その魅力を損なうことなく、実機に忠実な音色を実現します。そして最先端のソフトウェアインストゥルメントの優位点をもたらすことで、ハードのサウンドを持つモダンインストゥルメントへと昇華することに成功しました。
 
公式HPより抜粋



品の良いPCMシンセ

全体的にスッキリしたUVIサウンドに仕上がっていて、特定のジャンルではなく、オールマイティで使いやすい音です。アナログシンセサウンドも代表的な音が入っている感じで、欲しい音は抑えてると思います。MiniMoogのベース、Prophet-5・Jupiter-8のブラスを鳴らすと「あーwはいはいw」って感じ。

あくまでサンプルベースですので、書くまでもないかもしれませんが、複雑な音作りもできません。

バーチャルアナログとも違う質感なので、良く言えば使いやすい、悪く言えば中途半端と言えます。楽曲を素早くカタチにしたい、そんな時には大活躍なシンセです。


ピアノ音色なども加わったため、往年の総合音源ハードシンセに限りなく近づいてきてるような印象です。

GUIの刷新による操作性向上
GUIもイマドキな感じで超かっこよくなってます。 シンプルでわかりやすくてシンセ初心者でもマニュアル見なくてわかるレベルw

Falcon

UVI Workstation


FalconとUVI Workstationの比較    


プリセット名が見なおされ実機が連想しやすい


グラフィカルなインターフェイスに実機画像が表示されるので、何のシンセの音鳴らしているのかイメージがしやすくなっています。でもそれって音色を選ばないと何の機種の音かわからないじゃないですか。

バージョン2では、プリセットの名前が実機の名前に近いものになっているんですよ。これホントに嬉しいw

しかも、カテゴリー内で機種別に並んでいるので探しやすくなりました。前バージョンはカテゴリ別で選んでも、どの機種の音なのかは実際に聴いて判別するしかなかったんですよね。
※一部は上記画像の様に「JP-4」=Jupiter-4と判別しやすいものもありました。

こういった部分の改善は非常に重要です。さすがUVI。

さいごに
タイトルにも書いたとおり、往年の総合音源のハードシンセが好き、愛用しているという方に絶対オススメ。前バージョンよりも格段に音が使いやすくなって、即使える王道なプリセットが満載です。

ベル系、アコギ、オルガン、エレピなども入っているので、守備範囲はかなり広いです。ハードシンセを知らない方のために書いておきますが、リアルな音ではなく、その音源の持っている「良い音」が入っているイメージです。

Synth AnthologyⅡを一言でまとめると、

往年の総合音源ハードシンセにアナログシンセ名機の有名な音色を高音質にサンプリングしてたっぷり入れたPCMシンセ好き・楽曲を素早くカタチにしたい人のための現代の総合音源(全然一言じゃない

Roland JVシリーズのようなソフトシンセをお探しの方はかなりの確率で気に入ると思います。もちろん往年のハードを知らない人にも、スタンダードに高品質な「使える」総合音源としてオススメできます。

ちなみに、アップグレードしても前バージョンはそのまま残ります。そして前バージョン はディスコンになるので欲しい人はお早めに。

ではでは。





Synth Anthology II - ハードウェアシンセサイザーの万国博覧会


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