Softube × Distressor = つよつよ
品質の高い製品をリリースしていることでも高名なSoftubeが、コンプレッサーの名機Distressorをエミュレートするという夢のようなコラボ。
リリースを知った瞬間から良さそうにしか感じなかったのですが、予想を裏切らない仕上がりでした。
Empirical Labs Mike-E Comp
Mike-E Compは、高品位なマイクプリにEmpirical Labsが誇る傑作コンプレッサー「Distressor」を組み合わせたもので、SoftubeとEmpirical Labsの創業者であるDave Derr氏との最強とも言えるコラボレーションによりプラグイン化されました。
エミュレーション元の実機はこちら。
コンプレッサーの名機である「Distressor」のみでも、いわゆるコンプ臭さの少ない音楽的な処理をしてくれますが、さらにプリアンプを掛け合わせることで、さらに存在感のあるサウンドに仕上がります。
音について
コンプレッサーはクリアかつ音楽的で、立体感を損なわないコンプレッションを実現しており、さすがはDistressor、文句なし。
バッチリコンプされているのにも関わらずコンプ臭くなく、締まりのある音。
とりあえずドラムには使いたくなりますね。使用前・使用後を聴いてしまうともう無しには考えられなくなると思います。
プリアンプは温かみがありつつも、スカッとしていますが、存在感・高級感があるのでコンプレッサーとの相性が抜群。
多機能でカメレオンコンプ。だが使いやすい
アナログ感のあるハイパスフィルターや、パラレルコンプレッションの調整が可能なツマミも搭載されているので、痒い所に手が届く音作りが可能です。
設定次第で1176やLA-2A、Fairchildなどに寄せることも可能。
ハードリミッティング(NUKE)はいかにも潰した!という音になりますね。
一見難しそうに見えますが、音を聴きながら調整していけば、コンプレッサーがよく分からないという人でもカッコイイサウンドが作れてしまうのでは、と思える直感的な操作性も◎。
Amp Room用モジュールも付属
ギター・ベース用のプラットフォームAmp Room用のモジュールも付属しています。
CPU負荷
負荷は軽いですね。
計測環境は以下のとおり。
- OS ・・・Windows10 64bit
- CPU ・・・AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ・・・64GB [DDR4-3200 16GB×4]
- DAW・・・Cubase Pro 10.5
- バッファーサイズ・・・512samples
- サンプリングレート・・・44.1kHz
さいごに
これさえあれば良いのでは、と思えるトラック・バスでの音作りの筆頭候補とも言える万能コンプレッサープラグインと言ってしまえる完成度です。
さすがはSoftube、さすがはDistressor。
ではでは。
Empirical Labsシリーズ3種類を収録したバンドルもあります。
Empirical Labs Complete Collection