音源

Sugar Bytes Factoryレビュー

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個性的で音楽を楽しくしてくれる、Sugar BytesのFactoryをレビューします。

個性的なデベロッパーで、見た目もゴツいのでかなりの暴れん坊かと思いきや、細部に至るまで使い勝手が考えられており、音は暴れん坊ながらも、とっつきやすい楽しいシンセ。

その辺りをレビューしていきたいと思います。

※この記事は、2019年1月11日に投稿されたものに、加筆修正したものです。

SugarBytes Factory

Sugar Bytesは、Native Instruments「Reaktor」のプログラマーを担当していた2人が独立して立ち上げたドイツのデベロッパーです。

Sugar Bytesのコンセプトは、少ないボタンでより多くのことができ、少ない指示でより多くの機能を持つこと、そして安価で提供することをテーマにプラグインを開発しています。

ちなみに社名の「Sugar」は砂糖の意味で “音楽は人生(コーヒー)の中の砂糖” というキャッチフレーズからきてるそうな。

個性的なシンセを多くリリースしていて、どのプラグインも遊び心に溢れています。

で、Factoryですが、オシレーターは2基搭載しており、それぞれに10種類のモードが用意。

加えてサブオシレーターノイズジェネレーターが1基ずつあります。

osc

同社の非常に強力なモノシンセ「Cycrop」のTransformerも移植。

Factoryではポリシンセとして使用することができます。

以上のように強力なオシレーターに加えて、シーケンサー4基、モジュレーションマトリクスなどを組み合わせることによってFactoryならではの音作りの境地へと導いてくれます。

音について

factory002

音はソリッドで太く明るいです。ドイツのシンセだな、という雰囲気あります。

プリセットの音色はどれもエフェクトがキツめにかかっていて、よくも悪くもデジタル臭が強め。

イニシャライズして素の波形から鳴らしてみるとかなり印象が変わり、波形も太く、波形ごとに割り当てられるツマミ(FMやSync)が心地よいです。

楽曲のメインで使用するリードやベース、存在感のあるシーケンスフレーズなどに向いてそう。

エイリアシングを出さない設計になっているのでグイグイ回しても破綻しないんですよね。

これはシンセに慣れていない人も楽しめる心遣いで、思い切って音作りできるのってモチベーションを保つのにも重要なんです。

マルチに使えるシンセ、というわけではなく、飛び道具・アクセントになるような音が得意なのかなと、

シンセはいくつか持ってるけど、何かこうインスピレーションを得たい!っていう人には進められるシンセのひとつです。

MODULATION MATRIX

modulation matrix

Factoryの最大のウリであろう、Modulation Matrixが楽しい。

このあたりに上に書いたSugar Bytesのコンセプトが出てる感あります。

使い方はカンタンで、操作したいパラメーターの縦横が交わったところにポインタを合わせてクリックしながら上下させるだけ。

プラス(青)・マイナス(ピンク)の「●」を調整します。

fac003

あとは適用された部分の調整を行っていけば音を追い込んでいけます。

ツマミの方には「●」と同じ色も付くので分かりやすい。

34種類から選択し組み合わせていけるのも直感的。

modu

頭で考えずに、直感でモジュレーションを組んでいくやり方の方が面白い音が出来そうです。

オシレーターのところにも書いたように、破綻しないように設計されているので、例えばノイジーでバシャバシャしたような、めちゃくちゃな音になりません。

最後にシーケンサーをかませていくと、絶対頭では想像できない音を作れます。

じっくり考えて作っていくというよりも、ガンガン弄ってインスピレーションを得た方が結果的に楽しそう。

もちろん、習熟した使いこなしにも耐えうるポテンシャルもあると思います。

さいごに

出音は結構エグいですが、シンプルな構成と、破綻しない設計のおかげでそこまで難しいとは感じませんでした。

ファーストシンセ、セカンドシンセには向かないかなーと思いますが、3つ目、4つ目くらいに買ってみると面白いかもしれません。

普通のシンセに飽きた人、普通のシンセはイヤだ!って人にこそ触ってみて欲しいシンセです。

ではでは。

SugarBytes Factory