Pro-Q 3だけじゃねぇよ!
Fabfilterと言えばPro-Q 3を筆頭に視認性が良く質も高いエフェクトプラグインばかりが目立っていますが、シンセもあるって知ってる人少なそう。
ってなわけで、Twin 2をご紹介します。
特徴は次のとおり。
- バランスのとれたスタンダードなシンセ
- 負荷が軽い
- 工夫されたGUI
- シンセマニア向けではない
それではレビューしていきます。
※この記事は2019年8月10日に公開されたものに、加筆修正したものです。
負荷が軽くて分かりやすい Twin 2
分かりやすい
構造がシンプルでインターフェイス・操作性が工夫されていて、とても分かりやすいです。
一般的なシンセに搭載されている一通りの機能は持ち合わせていますが、エフェクターはディレイのみという割り切った仕様。
その唯一のエフェクターであるディレイも音作りの色合いが非常に強いタイプです。
エフェクター標準搭載が当たり前のシンセが多い中、ほぼシンセサイズのみで勝負している男前シンセ。
個人的にはエフェクト無しのシンセは好きです。
負荷が軽い
注目したい点として、負荷が非常に軽いです。
ユニゾンが最大32まで可能で、とてもブ厚い音も出るのですが、負荷はそれほどでもないんですよね。
エフェクターを搭載していないことと、GUIのシンプルさが軽さに繋がっているのかもしれません。
スタンダードなシンセサイザー
オシレーターの質はモダンでありながら少々温かみを感じる音で優等生なサウンド。
現代的でクセのない音でありながらデジタル過ぎない、アナログとデジタルの中間ですね。
リングモジュレーターの効きが程よく、シンセサイザーらしいベルサウンドもキレイに出ます。シンクサウンドも気持ちいい。
分かりやすい
各セクションに工夫が見られ、直感的な操作が出来るようになっています。
例えば、オシレーターでの音作りなどは次のとおり非常に工夫がされています。
ひとつ例をあげると、波形で”Sawtooth”を選択している場合、関連性のない操作ツマミが暗くなるなど、無駄な操作をしなくて良いように、視覚的に判断できるという優れモノ。
1クリックでも操作を少なくしようと設計したんだろうな、と思いが伝わってきます。
慣れていけば素早くイメージした音に近づけられると思うので、ストレスが少ないのではないかと。
また、プリセットが1,600種類以上用意されているので、即戦力として使もえます。
シンセマニアには向かないかもしれない
モジュレーションマトリックスを組んだり、XYパッドなどで動きを付けていけば複雑な音づくりも可能。
ただ、シンプルで出音も優等生なので、シンセマニアには少々面白みに欠けるかもしれません。
SerumやAvengerの様な音が欲しければ、TWINで頑張ろうとせずに、素直にそちらを買うべきかなと思います。
さいごに
インターフェイスがFabfilterユーザーに馴染むデザインなので、Pro-Q3などを同社製品を使ったことがある人はより一層早く慣れるでしょう。
シンセの音作りを学びたい方、個性の強いシンセは苦手な方にオススメ。
音で目立つシンセというよりも、使い勝手や負荷の軽さがウリかなと感じました。
ではでは。
https://synthsonic.net/archives/%e8%a6%96%e8%aa%8d%e6%80%a7%e3%81%ae%e8%89%af%e3%81%84%e3%83%aa%e3%83%90%e3%83%bc%e3%83%96%e3%80%81fabfilter-pro-r%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc.html
https://synthsonic.net/archives/fabfilter-pro-l-2%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc.html