やっぱ、松っちゃんはすごいぜ!
今となっては伝説になっている松本人志氏と高須光聖氏のラジオ番組「放送室」。
金言だらけのラジオなので、知らない人は全部聴いた方が良いと思います。
今回は一部をご紹介です。
一生懸命でそんなに上手くないのが時代にマッチする
松本人志氏は自他共に認める、お笑いの天才です。
ただ、力があり過ぎる一方、それはそれで悩みがあるようで「早く走れる人間が本気で走ると視聴者がついてこれない。しかし、視聴者に合わせてゆっくり走ると、今度は手を抜いてると思われる」と松本さんは語ります。
「一生懸命走っているけどそんなに早くない」というのが広い人たちに受け入れられる。
例えば、お笑い芸人ではない分野のスポーツ選手が面白いことをやった方がウケたりする。これは一生懸命さが伝わるからであると分析しています。
確かに野球でも、プロ野球よりも高校野球の方が感動しますよね。
ピコ太郎なんかも、お笑い芸人なのにガチのアナログ機材使ってるしすげぇみたいな。
日本人の価値観
もうちょっとで届くくらいのところを、背伸びして取ろうとしているところには、物凄く暖かい国である。
一生懸命が時代に合うのが望ましい。まさにM-1グランプリ2019でも、上沼恵美子氏が和牛を「横柄だ」と批判したのはこの部分かもしれません。
表面だけ見れば上沼氏がただ怒りまくっているように見えますが、和牛にとっては有難いヒントとも言えますよね。和牛のことを応援しているからこそ、出た一言に感じます。
最初はベテランから見て可愛くない、との視点かなとも思ったんですが「そんなんじゃ一生懸命やってるやつに勝てないぞ」という意味でしょう。さすがは海原千里万里、深い。
どの分野でも同じ
お笑いの世界もそうですが、音楽の世界で売れる人たちもそうではないでしょうか。
売れるための仕掛けが「ある」「ない」については、議論の余地がありますが、時代が求めているものを若者が本気クオリティでやるとバズを起こしやすい。
あとは成長過程をファンが一緒になって楽しむという戦略もよく見かけますよね。
完成度が低い”YouTuberらしい”良さがあって人気の人もいる。完成された映像で上手くいく人といかない人といるので、クオリティが全てではない。
XとYの法則
こういう話になると、必ずXとYの法則を思い出すのですが、そう考えるとこれは真理だなとつくづく感じます。
これほど明快に一発屋について分析している公式もないです。
紳竜の研究では「練習し過ぎてもダメ」とも語られています。練習し過ぎても慣れるだけで、上手くはならない、と。理由は新鮮さがなくなるから。
これはライブで、ミュージシャンがノリノリなのはすぐ伝わってくるのと同じですよね。これ、不思議とライブじゃなくても伝わる気がします。自身がいかに飽きないかも大切なのかなとも。
さいごに
どの分野もそうですが、市場を支えているのは玄人でなく素人。好き、嫌いで判断している場合がほとんどです。専門外の分野はほとんどがそうでしょう。
そこに広くアプローチしていくためには、技術も大切ですが今の自分をありのまま出すということが最も大切なのかもしれません。
SNSなどで本音が溢れる現代は、ますます人間の感覚は研ぎ澄まされているように感じます。戦略を持ちつつ、泥臭い部分も忘れてはいけませんね。
ではでは。