ハイクオリティなギター音源をリリースする、Ample Soundの「AMPLE METAL HELLRAZER III」をレビューします。
特徴は次のとおり。
- メタル・ロック向け9弦ギター
- かなりリアルなサウンド
- 超多機能につき外部エフェクト不要
- Guitar Proフォーマットのファイルを読み込み可能
- ランダマイザーによるギターフレーズ自動生成
- 負荷高め
サウンド面はさることながら、かなり多機能なギター音源なので、詳細な機能に焦点を当てて紹介していきたいと思います。
AMPLE METAL HELLRAZER III
SCHECTER HELLRAISER C-9から丹念にレコーディングされた、サンプルベースのギター音源です。
9弦ギターだけあって、カバー音域は実に5オクターブ以上です。特に低域のサウンドが凄まじい迫力。
さすがはギター音源に定評のあるAmple Soundといったところで、サウンドにおいては全く申し分ありません。
ヘヴィロックやメタル向けの楽曲には最高です。
プラグイン内で完結する音作り
AMPLE METAL HELLRAZER IIIの大きな特徴は、プラグイン内で音作りが完結してしまえるほど機能が充実しているところ。
ハイクオリティなサウンドを支える重要な部分です。
アンプ6種類
- Mesa Boogie Dual
- Mesa Boogie Triple
- Marshall JCM800
- Roland JC120
- Fender 65 Twin Reverb
- Fender 57 Deluxe
キャビネット7種類
- 1×12 57D
- 2×12 65T
- 2×12 120
- 4×12 60A
- 4×12 60B
- 4×12 Ro
- 4×12 Ri
マイク8種類
- U87
- C414
- MD421
- SM57
- E609
- C414 XLS
- R121
- M160
8種類の中から2本のマイクを選択し、さらにルームマイク、DI、アンプの音量を調整するミキサーも搭載。
視認性の良いコンプレッサー
スレッショルド、レシオ、アタックタイム、リリースタイムのコントロールに加えて、ソフト/ハードニーの切り替えも搭載。かなり本格的なコンプレッサーです。
プリセットもカテゴライズされており、多数用意。
本格派EQ搭載
本格EQを搭載しています。最大8バンド。アナライザーも搭載しており、視認性が高いです。
効果は非常に分かりやすく、ナチュラルな効きで使いやすい。
プリセットも豊富で使いやすいようにカテゴライズされているのも◎。
エコー
視認性が良く効果がわかりやすいですね。エコーポジションをカーソルでコントロールできるので直感操作が可能。High/Lowカットフィルターも搭載されているのも便利です。
プリセットは24種類用意。
自然な響きのリバーブは4種類
リバーブは4種類のアルゴリズムが用意されています。
- Room
- Small Hall
- Hall
- Large Hall
必要最低限のパラメーター構成で、複雑な操作が必要ないのも良い。自然な響きでとても馴染みます。
プリセットは20種類用意。
ギターフレーズ自動生成
Rifferパネルでは内部でMIDI編集が可能です。
また、グルーブスタイルとコードを選択してサイコローマークをクリックするとギターフレーズが自動生成されるランダマイザーも搭載。
編集したMIDIはDAWにエクスポートすることが可能です。
キースイッチもしっかり生成してくれているのが良いですね。
Tab Player搭載
また、Guitar Proフォーマットのファイルを読み込み可能です。タブ譜編集は不可。
CPU負荷について
負荷は高めです。4音同時に鳴らすとこれくらい。
立ち上げただけでも結構負荷が高いので、注意が必要ですね。
Windows 64bit(Core i7 3.2G)、メモリ32GB環境での計測。
さいごに
総容量5.8GBに及ぶ高品位なサンプルに加えて、精密にモデリングされたアンプシミュレーターをはじめ、多機能なエフェクトを掛け合わせることでプラグイン内で完璧なギターサウンドが実現します。
かなりコストパフォーマンスに優れた製品です。
是非是非チェックを。
Ample Sound AMPLE METAL HELLRAZER III