みんな実は使ってる…?
万能過ぎるが故に、あまり話題にならないのかな?と思うくらい使える音源HALion 6。
プロも含め、使っているユーザーは非常に多いと推測するのですが、あまりに便利であり、機能を考えるとコスパが非常に高い総合音源。
一家に一台マルチ音源と考えた時に、相応しい音源それがHALion 6です。
HALion 6
汎用性の高いサンプル音源のイメージが強いかもしれませんが、実はできないことはほとんどないと言って良いほど多機能で、高性能なSteinberg社のフラッグシップ音源です。
特徴は次のとおり。
- 5種類のサウンドエンジンを搭載した汎用性の高いマルチ音源(3,400以上のプリセット)
- 高機能なサンプラー
- シンセ系が強い
- HALion Sonic 3付属
ハードウェアシンセサイザーの名機である、YAMAHA MOTIFの技術に基づくフレーズ生成機能なども搭載しており、MOTIFで使用された波形なども入っています。
5種類のサウンドエンジン
サウンドエンジンは5種類搭載されています。
- サンプルオシレーター
- ウェーブテーブルシンセシス
- バーチャルアナログシンセシス
- グラニュラーシンセシス
- オルガンオシレーター
それぞれが独立した製品になってもおかしくないクオリティなので、どれほど強力か分かりますよね。
多彩な音色が用意されているのはもちろん、それぞれにマクロページが用意されており、操作性にも工夫が見られ、視覚的にも専用音源のような拘りが感じられて良いです。
サンプルオシレーターは、YAMAHAお得意のピアノ音源、キーボード音源をはじめ、アコースティックギターやオーケストラ音源など、一通りの音色が用意されています。
専用音源にはかなわないものの、汎用性が高く楽曲に馴染みやすい質感なものが多い印象。
ウェーブテーブルやバーチャルアナログが強力で、シンセ部分は専用音源にも匹敵するクオリティです。
エフェクトは68種類が搭載されており、音作りも自由自在。
以上のように多彩な音色・エフェクトを搭載しているため、レイヤーして厚みのあるサウンドを即座に生み出すことが可能。
いくつもプラグインを立ち上げる必要がないのが大きなアドバンテージです。
HALion Sonicとの違い
色々と違いはあるのですが、プリセットを使うだけの場合はHALion Sonicで十分な場合が多いので、うまく使い分けると良いでしょう。
使い勝手の部分が大きく違っており、HALion 6はインターフェイスをドラッグ&ドロップでサクサクと可変できる部分や、マクロページデザイナーなどで好みに仕上げることができるのが良いです。
HALion Sonicはプリセットマシーンという感じですね。
HALion 6にしか搭載されていない機能は以下のとおり。
- ウェーブテーブルエディター
- マクロページデザイナー
- ライブラリークリエイター
- サンプルレコーダー
- マルチモニター対応
- 可変ユーザーインターフェース
- サンプルエディター
- スライス
- AudioWarp
- サンプル読み込み
その他にはMIDIチャンネル数や、プリセット、エフェクト数がわずかにHALionが多いです。
サンプラーとしても非常に多機能で、Audio Warp ピッチシフト&タイムストレッチツール、スライスツールなど使いやすく効果的な機能が満載。
Cubase以外のDAWでも快適に使用可能
Cubaseで使用するユーザーが多いかと思いますが、VST/AU/AAXに対応しているので、他社製のDAWでも全く問題なく使用できます。
Studio Oneで使用してみましたが、全く問題なく動作します。安定感もCubaseで使用した時と差を感じませんでした。
CPU負荷
音色によってかなりバラつきはありますが、概ねこれくらいです。
めちゃくちゃ軽いというわけではないですが、ある程度のスペックがあれば気にせず使用出来る負荷なのかなと。
- OS・・・Windows10 64bit
- CPU ・・・Intel Corei7 3.2G
- メモリ・・・32GB
- DAW・・・Cubase10.5
- Audio I/O・・・Solid State Logic SSL 2
- バッファーサイズ・・・1024samples
あと、読み込み速度はとても速いです。サンプルをHDDに格納していてもストレスありません。
さいごに
まだまだ機能は豊富なので、一度では紹介しきれないですね。
音源としてはあまりにも汎用性が高過ぎて、ジャンルによってはHALionだけでも十分に曲が作れてしまうレベル。
音色の豊富さ、質、使いやすさ、安定感とどれをとっても総合音源に相応しいスペックなので、とりあえず持っておきたい音源。
唯一の弱点(と言えるかどうか)は多機能すぎて使いこなすまでに時間を要するという部分でしょうか。
まずはプリセットを使って、各種エンジンを堪能するところから始めると良いかと。
Cubaseユーザーも、それ以外のDAWを使用しているユーザーにも万人にオススメできます。
ではでは。