笑えるレベルで分離します…w
2MIXをワンクリックで4つに分離する魔法のようなツール、AUDIONAMIX XTRAX STEMSをレビューします。
前作のXTRAX STEMS2のクオリティも相当なものだったのですが、バージョンアップして更に磨きがかかっており、驚愕するレベル。
リミックス、サンプリング、アカペラ制作が圧倒的クオリティかつスピーディーに行えるんですよね。また、楽曲分析などにも役立つ超強力なツールとなっています。
AUDIONAMIX XTRAX STEMS
高度なAIを搭載したクラウド上で処理を行う最先端の技術を用いた次世代分離ツールです。ソフトウェア上で処理を行うわけではないため、オフラインでは使用不可。
先代のXTRAX STEMS2では、ボーカル・ドラム・バッキングの3つに分離する使用でしたが、バージョンアップした今作は4つに分離が可能となっており、より精度の高い分離が可能となっております。
- Vocals
- Drums
- Bass
- Other
先代と比較しても、精度・処理速度が増しており、カンタンかつ高速に分離作業が完了。
分離されたステム毎に、ボリュームコントロールしたり、ソロ・ミュート機能を使用して個別に再生することができます。
分離オプション
4つのステムに分離する以外にもオプションが用意されています。
Acapella
ボーカルとそれ以外に分離。
Backing
バッキングとそれ以外に分離。Acapellaと似ていますが少々違うのが波形から分かりますね。
ボーカル曲以外、例えばインスト曲などのメロを分離させたい時などにAcapellaよりはこちらの方が少々精度が高いです。
Drums
ドラムとそれ以外に分離。
Bass
ベースとそれ以外に分離。
分離精度をリアルタイムで調整可能
De-bleedスライダーで分離精度を調整します。右にすると精度が高まる半面、拾いきれてない部分が出てきます。左はその逆で、ざっくり分離している感じになり、多少他の音が入り込んできます。
概ねデフォルトの状態が丁度よいことが多いのですが、これはソースによって調整するしかないですね。
書き出し
分離し、調整した各ソースは書き出しが可能です。
- WAV
- MP3
- FLAC
- AIFF
- OGG
- Native Instruments STEMファイル形式
サンプルレートやBit depthも変更できるのが嬉しいですね。
分離に要する時間
分離時間は楽曲の長さに比例します。公式サイトでは、3:30の曲で45秒とされていますが、実際3:50の曲で計測したところ、58秒ほどでした。
その他、それぞれの分離オプションは10秒前後、Backingのみ20秒前後くらいです。早いですね。
さいごに
実に素晴らしいツールです。技術力に脱帽。
次のような目的を持った人には是非オススメしたいですね。
- アカペラを作成したい
- カラオケトラックを作成したい
- ドラム・ベースなどを抜き出したい
- ステム別で楽曲を分析したい
- 耳コピなどで聴き取りづらい部分を分析したい
また、楽曲制作を行わない方でも好きなアーティストのカラオケトラックなどを手軽に作成できるツールとしても非常に有用なのではないかと感じました。
操作もカンタンで誰にでも扱えるのもポイント。
価格も安いので、是非試してみてください。
ではでは。